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株式投資・企業分析⑨ゼネテック

 企業分析の9回目は、システムエンジニアリング会社のゼネテックとします。noteがずいぶん書きやすくなったり画像が残るのでDLsiteで書いていた記事も移行しようかな。今回は簡易的な記事です。


基本的な企業情報

 東証S上場で、従業員数350人、時価総額は57億円。

ゼネテックの事業について

 「SS(システムソリューション)」「ES(エンジニアリングソリューション)」「GPS」事業の3つに分かれています。


※2024年の決算期をもって、セグメントの名前を変更。ついでに事業概要も下記画像にまとめておきます

セグメント売上高・利益率の推移など。ES事業は営業先の予算が余るからか4Qによく売れる。

一応四半期ごとのセグメント利益も掲載

SS事業

 所謂ほかの会社でもやってそうなIT開発なんですけど、車載関係など旬の事業や、ソフトウェアだけでなくハードウェアも扱えること、また利益率が高くそれでいて上昇傾向なのは誇れるところで、今のゼネテック社の稼ぎ頭になっています。

ES事業

3次元CADもやっているそうですが、離散事象解析3Dシミュレーションソフトウェア「FlexSim」っていうのが好調なんだとか。

GPS事業

 8名までの災害時限定位置情報共有アプリ「ココダヨ」を展開して、家族向けなどの安否確認に用いる。金のなる木の優良事業。ただ、ドコモが今後ドコモショップなどの代理店販売を縮小する中で抱き合わせで無理やり売れたスゴ得コンテンツをサービス終了とかの懸念アリ。

今期の業績について

4Qが強いこと考えたら達成はできるかな?ただ株価見るとそれより↑は織り込んでそうで

中期経営計画達成に向けた注目事業について

 結構厳しい中期経営計画を立てています。売上高だけならM&AをSS、ES事業各所で進めているのでできなくはないのですが、営業利益率は非常に厳しく、営業利益もかなり無理がある数字では?と思います。その達成に向けた会社の事業で重要なのが、ES事業の「FlexSim」に注目しています。

FlexSimに期待?

 特にこのページ内の自動搬送AGVにおいてデッドロックを避ける実装をするのは相当難しく、これだけでも導入したいって考える事業所も多いのでは。ここまで日本語化してくれると、「自分でもできそう」って考えられ、導入の後押しになるんじゃないかなと。

PTC社との協業も

CADなどで実績多数であるPTC社と、PLM(製品ライフサイクル管理のこと)についてタッグを組んでスタート。

キャノンマーケティングより引用。現場の情報を反映しつつ、多様な情報を管理。

さらに協力体制を築けるなら、CADを即取り込んでFlexSimに投げたりってのもできるのかな。それができてCADを動かせるってなったら面白そう(筆者の妄想)

 業績的には長らく不振で、昨年たくさんかけた広告宣伝費がようやく帰ってきた。ちょっと最近は煽られたり無駄に注目浴びている株ですが、今後どうなるか注目していきたいです。


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