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若者たちとすべて
いつだって馬鹿のフリしてたっていいじゃない…頭子供なんだもの。
こんばんは。
日雇いピーターパンこと私だ。
前回の記事でとある資格試験の話に触れたのだが、今回はその時の事を書いてみようと思う。
私の受けた資格試験、受験には2通りある。
都道府県公安委員会が直接行う試験と、国家公安委員会の登録を受けた業者が行う講習会があり、私は後者の講習会に参加したのち試験を受けた。
今までは都道府県公安委員会の直接検定を受けて来たのだが、これが非常に難しく…何度も落ちた。
前々から講習会の参加を希望していたのだが、拘束時間が長い為、人員不足の私の職場では講習会に参加させて貰えなかった。
それでも昨年末、どうにか推薦してもらい講習会に参加する準備に取り掛かっていたのだが…いずれ話すかと思うので今回は省略させて貰うが、弊害があった為昨年末の講習会には参加出来ず、年明けの講習会参加となった。
5年間試験に落ち続け、ようやく推薦を勝ち取り講習会に参加出来る…否が応でも気持ちは高揚したのだった。
2月初旬、事前の講習会に参加するべく県内の施設に向かう。
講習会最初は実技試験の練習。
実技は5年前、一番最初に受験した時から同僚の先輩に指導してもらいトコトン叩き込まれたので自信があったので教官の前での練習は何一つ問題無く終えた。
早い順番で練習を済ませたと言うのと、割と他の受験生がモタついてるのを遠目に見つも、出来ない受験生の練習を見学してても無意味なので退屈だった…正直、他の受験生は自習して来て無いのかと呆れてた。
そんな折、私の並んでた列の隣から文言をすらすらと喋る声が聞こえて目が行く。
声の主は女の子、教官の指摘を一切受けず練習を終えたのを見て「同じレベルの人が居る!」と胸が高鳴った。
練習を済ませ、列の一番後ろで待機する彼女は明らかに不満げに見えた…「何なの周りのレベルは」とも言いたげに。
堪らず声を掛けてしまった…「退屈でしょ?」と。
最初は怪訝そうにこちらを見て来たが…やがて「本当ですよ!出来ない人たち見てるぐらいなら他の勉強したいんです!!」と捲し立て…
私は相槌を打ちながら「そうだよねぇ」と困り顔で答えつつも、同じレベル、同じ志の仲間に会えた事にめちゃくちゃ嬉しくなった。
そこにもう一人若者の男の子が加わり、休み時間や待機中に意見交換する間柄に。
ぶっちゃけると、この若者たちに出会えた事が講習会最大の収穫になったと思う。
一回りも歳下の二人だが、この仕事に就いてから初めて腹を割って話せる同志が出来たのだから…この日以降、仕事に対する気持ちの入れ方に変化が表れた「彼らに笑われる仕事をしたらダメだ」と。
この後、本試験まで二度顔を合わすのだが、講習会の間も心強く、そして負けられず…「彼らと足並み揃えて合格してやる」という気持ちが芽生えたのだった。
本試験の当日、流石に緊張しており顔を合わせても言葉数少なめで各々自習を始めたが…試験の項目が一つ終わる毎に「どうだった?」と声を掛け合い、不安と次の試験項目に対する緊張を和らげた。
全ての試験を終えて施設を出る頃にはグッタリ…それでも何とかやり切った達成感を得られたのは彼ら若者二人が居たからこそだと思う。
施設最寄りの駅のホームに三人。
「もうこれで会う事もないのか」と思ったらとても寂しくなり、思い切ってLINE交換を…何だろう、LINE交換する時のテンションって異常だね。
それから約1ヶ月後の3月13日、私と女の子は無事に合格したのだった。
この資格を取得し、その資格に携わる業務に1年以上従事すれば更に上の資格取得に挑戦出来る。
是非とも女の子と二人、挑戦してみようじゃないか…なんて思うのだが、先ずは資格取得者として恥ずかしくない仕事をせねば。
若さに嫉妬しつつも、若さ故の輝きに照らされた四十路のおっさんなのであった…LINEブロックしないでねm(_ _)m
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