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サンティアゴ巡礼、学生にこそ行ってほしいワケ

こんにちは、みかやんです。

今回は19歳で、サンティアゴ巡礼「フランス人の道」を歩いた私が、学生にこそ勧めたい理由を紹介します。

サンティアゴ巡礼とは

photo by Les Argonautes /Unsplash

正式名称、カミーノ・デ・サンティアゴ(Camino de Santiago/サンティアゴへの道)は、聖ヤコブの墓とされる西スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)に至る聖地巡礼路。

キリスト教の聖地巡礼として知られ、今回紹介する「フランス人の道」では美しい景色や文化的な遺産を楽しみながら約800kmに及ぶ道のりを約30日間かけて歩きます。

現在は観光地としても人気があり、自己探求や精神的な成長を求める人々にも愛されている、有名な場所です。

学生にこそ勧めたい、3つの理由

1.幅広い世代、多国籍な人々との出会い

ドイツ人の仲間と。この後も何度も出会う。
韓国とチェコの仲間。

1番大きな理由、「出会い」です。

世界各国から多種多様な人々が集まる巡礼路。
2022年には約438,000人もの人々が訪れました。
(参照:vivecamino.com)

20代の学生、休職中の30代、70代ですでに退職している人、子育て中の人。
国籍も年代も違う巡礼者のストーリーを知ることで、日本にいるだけでは見えなかった人生の選択肢が増えるはずです。

「シャイだし、日本語しか喋れない」なんて人でも大丈夫。
巡礼者の挨拶「Buen Camino!(よい巡礼を!)」は、巡礼者同士を繋げてくれます。

2.巡礼が与えてくれるもの

photo by Burkard Meyendriesc/ Unsplash

Camino gives you what you need,
not what you want.
カミーノはあなたの欲しいものではなく、
あなたにとって必要なものを与えてくれる。

日々繰り返される、出会いと別れの30日間の巡礼で得るものは人それぞれ。

友達が欲しかった私がサンティアゴ巡礼で得たもの、
それは「自分軸」でした。

かつての私は、初対面の人とは全くと言っていいほど上手く喋れない人間でした。
顔の筋肉が痙攣し、汗が首筋を流れていく、心拍数が上がり呼吸が乱れる、常にビクビクしていたことを覚えています。

そんな中、ふと気付いたのです。

私の人生で 数えきれないほどの出会いがあるように、
私自身の存在も 誰かの人生の些細な出会いの一つでしかない

「他人軸」だった考えが「自分軸」になったことで、
人縁関係への恐怖が減り、楽しめる余裕ができたのです。

あなたも自分では気付かない「必要なもの」
手に入れてみませんか?

3.スペインの食文化、楽しめちゃう

photo by Piero Di Maria/ pixabay

スペイン北部の4つの自治州、ナバーラ州(Navarra)、ラ・リオハ州(La Rioja)
、カスティージャ・イ・レオン州(Castilla La Leon)、ガリシア州(Galicia)
を横断する巡礼。
各地域の食事とワインを楽しむことができるのは、大きな魅力のひとつです。

photo by San Fermin Pamplona - Navarra/Unsplash

「牛追い祭り」ことサン・フェルミン祭で有名なパンプローナ(Pamplona)のあるナバーラ州は、ワインの産地としても有名。

巡礼路の途中にはワインの出る蛇口があり、無料で飲むことができます。
もちろん最高です。
せっかくなので、ボトルに入れて巡礼のお供にさせていただきました。

もちろんナバーラ州以外でも、美味しいワインが飲めます。
少し疲れたな、と思ったら近くのバルに入り、ワインを飲んでまた歩き出す。
そんな贅沢なこともできちゃいます。

4.美しき建築、風景の数々

ある日の道は、まるでwindowsのデスクトップ。

巡礼路には数多くの歴史的建築が存在していますが、その中でも巡礼の最終地点のサンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂は特別です。

photo by rafael furtado/ Unsplash

9世紀に聖ヤコブの墓を祀るために建設された聖堂が元となっています。
レコンキスタの際に一度破壊されましたが、11世紀に大聖堂として再建され、現在の姿になるまでに改修と増築が重ねられています。

photo by Alexander Schimmeck/ Unsplash

必要な予算

気になる予算は、宿泊場所や食事内容、期間によって大きく変わります。

巡礼中の費用、みかやんの場合
1日の平均予算30€×30日間=900€
日本円で約131,450円(※2023.4.12のレート)
※費用に含まれるもの:宿代、食費、洗濯など生活費など
※チケット代は含まず

期間
4月〜5月
…巡礼者が増える夏は避けるのがお勧め。

宿泊
巡礼者用の宿
アルベゲを使うことをお勧めします。
・公営のアルベゲ、ドミトリー泊…寄付制〜10€
・私営のアルベゲ、ドミトリー泊…10€〜18€

ドミトリーで寝れるか心配な方も多いと思いますが、日中の強い日差しを避けるため朝6時には歩き始め、1日に平均して20キロ歩きます。
よく寝れます。

1日の食事の例
・朝食…3€(コーヒー・クロワッサンorトースト・オレンジジュース)
・昼食…10€(巡礼者メニューで、前菜・メイン・デザート・パン・飲み物)
・夕食…5€(アルベゲのキッチンで自炊)

夕食は同じアルベゲの宿泊者と自炊をしたり、バルでタパスとワインで軽く済ませるなど費用を抑えるポイントはたくさんあります。

自分で作った、パプリカとムール貝のサンドを片手に歩く道は格別。

※物価は変化しますので、現地の最新情報を調べていくことをお勧めします。

おすすめの情報サイト4選

私がサンティアゴ巡礼をしたのは6年も前のこと。
今回、最新情報を調べるにあたり、わかりやすかったサイトを紹介します。

1つ目:全文英語ですが、シンプルにまとめられた図もありわかりやすいです。
英語で調べるとより多くの最新情報が手に入ります。
webの翻訳機能を使えば、問題ありません。

2つ目:ヨーロッパ在住の日本人が書いているこちら。
フランス人の道以外にも多くの巡礼路がありますが、ここでは「ポルトガル人の道」と「イギリス人の道」の体験談が公開されています。

3つ目:巡礼のリアルな様子を見たい方におススメ。
巡礼コースにある街の様子を写真とともにまとめてあります。

4つ目:スペイン観光公式サイト。
巡礼だけでなく、各都市の特徴や歴史も知ることができます。
食文化の情報も満載です。

終わりに

チケット代なども含めると、決して安くはないサンティアゴ巡礼。
それでも「学生におすすめの旅先」として紹介したのは、サンティアゴ巡礼をした当時19歳の私に大きな影響をもたらしてくれたから。

どんな旅になるかは、あなた次第。
世界と、人と、自分と繋がる旅、Camino de Santiagoを体験してみてはいかがでしょうか。

それでは、「Buen Camino!」

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