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高校の修学旅行は、沖縄でした。「霊障」 -3-

「ひめゆりの塔」
慰霊碑を見ながら、戦争体験者のお話を聴く ―
当時は、ルーティンのような学習内容でした。

夜、すごい高さの階層があるホテルに泊まったことは憶えています。
修学旅行なので、数人が一つの部屋に。

わたしが泊まった部屋に入った時、
なぜか窓際のベッドだけ嫌な感じがしました。

そう感じていたのは、わたしだけ?
と思っていましたが、いよいよ誰がどこで寝るか
決める時に、みんなが口をそろえ、
窓際のベッドを嫌がったのでした。

そして、話し合いの結果
ジャンケンで勝った人から決めようと、ジャンケン。
― わたしは最後まで負け、嫌な窓際のベッドで寝る
ということに…。

寝ようと明かりを消しても、しばらくはなぜか
周りが氣になって、なかなか眠れませんでしたが…
昼間いろいろ日程をこなしたり、遊んだりで
疲れていたのか、いつの間にか眠っていました。

どのくらい時間が経ったでしょう ―

ドンドンドン! ドンドンドン!と
激しく人の手で窓を叩く音で、目が覚めました。
(しかも、すごい振動も感じる!)

「何者かが、わたしのすぐ脇の窓を叩いている」と
本能的にわかりましたが、ここの階は…
人が外からよじ登って窓を叩ける高さじゃないし、
金縛りで体は動かせないわで、
ただただ手で窓を叩く音を聞きながら、
布団をかぶって目をつむり、恐怖と闘っていました。
「窓の方を見てはいけない」という感覚も
すごく感じていました。


そして、いつの間にか寝落ち。。。

みんな何事も無かったよう。
あの音聞いたの、わたしだけ?

ジャンケン負けたのも霊に仕向けられた?
って思うくらい、窓を叩く音を聞かせられた感に襲われたことを憶えています。

本当に、わたしに何を訴えていたのか。

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