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「わたし」って言うと、なんかへん問題

最近、ミクロで悩んでいることがある。"悩み"というと大げさで、でも、時おり「どうしよっかなー」とチラチラ思っていること。

◇◇◇

3歳の我が子と会話しているとき、当たり前のように自分を「ママ」と呼んでいる。

「○ちゃん、ママ、ちょっと着替えてくるね」

「ママはいいや、ありがとう」

「ママも一緒に行くよ」

日本語話者としては何ら不自然さのない会話なのだけど、こういうのをずーっと続けていると、おのずと「ママ」と「子ども」という役割で2人の関係が固定されていくよな〜と、ぼんやり感じている。

いえね、そりゃあ、「母」と「子」なんですよ、関係性としては、ずっと。でも、目の前の人物が「母」以前にひとりの人間−「わたし」として存在することに、この子はいつ気づくのかしら、と思うと、一人称を「わたし」に変えてもいいな、と思っていた。

だって、言葉は思考をつくり、思考は行動をつくり、行動が生きかたをつくる。わたしという人間は、ベースに「須藤美香」というひとがあって、そのなかの一要素としてたまたま「母」の役割も担っているだけであって、全人格的に「ママ」と捉えられても困るもん。

(これって、職場では部長もしてるけど、全人格的に部長と捉えられても困る、みたいな)

そんなこんなを思って、ときどき自分を「ママ」と呼ぶ代わりに「わたし」と言っているのだけど、そもそも主語がなくても成り立つ言葉(日本語)だから、いちいち「わたし」を会話に入れ込むと、うーん、「なんかへん」。そして、急に自分が子どもと心理的に引き離された感じもあって、その感覚にちょっと驚いた。

主語がないと成り立たない他の言語、たとえば英語で子育てするときってどんな感じなんだろ、いつから"Mommy"じゃなくて"I"って使うんだろ、と思って英語で子育てした先輩方に聞いてみたら、「わたしは最初から"I"」「子どもが1歳くらいまでは(自分のことを)"Mommy"って言ってたかもしれないけど、それ以降はない」とのこと。言葉の違いって本当におもしろい。

さて、この「"わたし"っていちいち置き換えると変」問題。これからどうしようかなーと思っている。

#育児 #子育て #言語 #異文化

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