水曜日の本棚#22 あなたはそこに
この季節になるといつも思い出すのは、冷たい水と、風と、それなのに徐々に春めいていく世界の残酷なギャップで、わたしはどうしていいのかわからなくなり、毎年この詩を読み返す。
ほんとうに出会った者に別れはこない
あなたはまだそこにいる
目をみはり私をみつめ 繰り返し私に語りかける
あなたとの思い出が私を生かす
早すぎたあなたの死すら私を生かす
初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も
「あなたはそこに」谷川俊太郎 より引用
明日が今日と同じようにくるかどうかなんて、誰にもわからないのだと細胞全部で知った、あのときのあの感覚。9年たったいま、また感じている。
Will never forget 3.11
Thank you for reading!