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のんびりゆるめなお話書き

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下記サイトにお話をUPしております。 現在は充電中です。 現代ファンタジーを中心に書いております。 関西弁を話すキャラがよく出てきます。 関西育ちなので、そのほうがテンポがエエもんで、つい。 ◆エブリスタ エブリスタでは、『紫陽花奇譚』が「神に仕えるキャラが登場する物語」という賞で佳作をいただきました。 ◆カクヨム あ、そうそう。 読書感想はこちらに (2024/10/03をもちまして、ブクログは退会いたしました)

    • 夜からの手紙は 【毎週ショートショートnote】

      「おはよう」  テーブルの手紙はいつもその言葉から始まる。続くのは、朝ご飯のメニュー、連絡、ゴミの日なら「よろしく」、そして、 「いってらっしゃい」  だ。  ママの仕事は朝が早く夜も遅い。休日も合わない。パパはいない。もう高校生だから、お金さえあれば大丈夫。独り暮らしのような毎日に私はすっかり慣れていた。  でも時々思った。ロボットとかAIが手紙を書いてたりして、と。  その日は調子が悪いのか、寒かった。寒さは人を心細くする。だから、エアコンはつけるわ、電気もつけま

      • 【小説を書く人が答える小説に関係なさそうでありそうな50の質問】by Web Novel Labo

        ずっと下書きしたまま、公開するのを忘れていましたヨ……。 蜂賀三月サマ、ありがとうございます。口下手にはこういうの、とても助かりますm(_ _)m では、 Q.1 一番好きな飲み物を教えてください。 カフェオーレ Q.2 一番好きな食べ物を教えてください。 お造り バタートースト Q.3 苦手な食べ物を教えてください。 セロリ(この世にないものと思ってます) においの強いお肉(ひつじとか) Q.4 なにか集めているものはありますか? あまり、集める趣味はなくて…

        • 記事の手直しをしていたら、直った記事が、ぴょこぴょこ上がっているのではないでしょうか。お騒がせしましたm(_ _)m

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          【読書記録】『パンが焦げてもふたりなら』 たな

           ◆結婚してしばらく経ったであろう二人の、キッチンにおける定点観測。  元々、雑誌『オレンジページ』に連載されていたもので、毎号楽しみに読んでました。おいしそうな食べ物と共に、足りないところを補いながら暮らす二人の姿が心を落ち着かせてくれます。  個人的には二つ。  夏休みの過ごし方は、「うんうん」と大きくうなずきました。ひーさんの夢の話は、鼻の奥がツンとします。  そうそう、二人の呼び名はひーさんとはーさんなのですが、「he」さん「her」さんと分かったのは、本を買っ

          【読書記録】『パンが焦げてもふたりなら』 たな

          【読書記録】『きのう何食べた? 23』 よしながふみ

          「20年です」 ケンジがそう言ったとき、どっと涙があふれ出しました。 だって、ずっと見守ってきたんだもん。 二人を見守ってきて、まだ買っていないアナタ。 さあ、立って! ほら、財布持って! はい、靴履いて! いってらっしゃい~!

          【読書記録】『きのう何食べた? 23』 よしながふみ

          【読書記録】『26文字のラブレター』

           ◆都々逸って知ってます?  江戸末期から明治期に流行したんですって。音の決まりが「7・7・7・5」なんですって。  歴史が好きな人なら、 「三千世界の烏を殺し/主と朝寝がしてみたい」(高杉晋作?) なんか、ご存じでは。そう、アレです。  三味線の音。おしろいの匂い。ほのかに浮かび上がる口元の赤。  なんとも艶めいた景色が見えてきそうです。  こちらは いとうあつき さんのイラストのおかげで、もっと現代風に甘酸っぱささえ感じられる雰囲気に仕上がっています。  個人的にはこ

          【読書記録】『26文字のラブレター』

          【読書記録】『妖異幻怪 陰陽師・安倍清明トリビュート』夢枕獏・蝉谷めぐ実・谷津矢車・上田早夕里・武川佑

           ■晴明と博雅は出てきませんw いや、最初と最後には出てくるか。  『陰陽師』の世界をベースにさまざまな時代を舞台にした作品集です。私としては、新たな作家さんとの出会いがありました。  上田早夕里さんのは、続きを読むために本屋へ走りました。  蝉谷めぐ実さん、圧巻です。  ……一週、空いてもた。

          【読書記録】『妖異幻怪 陰陽師・安倍清明トリビュート』夢枕獏・蝉谷めぐ実・谷津矢車・上田早夕里・武川佑

          【読書記録】『パンが焦げてもふたりなら』 たな

           ◆結婚してしばらく経ったであろう二人の、キッチンにおける定点観測。  元々、雑誌『オレンジページ』に連載されていたもので、毎号楽しみに読んでました。おいしそうな食べ物と共に、足りないところを補いながら暮らす二人の姿が心を落ち着かせてくれます。  個人的には二つ。  夏休みの過ごし方は、「うんうん」と大きくうなずきました。ひーさんの夢の話は、鼻の奥がツンとします。  そうそう、二人の呼び名はひーさんとはーさんなのですが、「he」さん「her」さんと分かったのは、本を買っ

          【読書記録】『パンが焦げてもふたりなら』 たな

          【読書記録】『ボクが泥棒になった理由(ワケ)』 田村由美

           ◆“理由”は愛ゆえです。  十歳の龍三郎と、彼を取り巻く人たちの物語です。  何にもしない元女優のママのせいで、家事一切を取り仕切り、少々ひねている龍三郎は、ある日、友達から預かっていた指輪をママに売られてしまいます。困っていたところ、ママは「盗ってくればいいじゃない」と怪盗よろしく、盗みを計画します。売られた持ち主のところに警備に来た刑事が元旦那で、と波乱の展開を予感させます。  大人になって改めて読むと、ママこと蝶子さんの生き様に目が向きます。二つ同時にできないから

          【読書記録】『ボクが泥棒になった理由(ワケ)』 田村由美

          【読書記録】『家が好きな人』 井田千秋

           ◆家には“その人”が詰まってる。  それぞれの部屋での定点観察です。  登場人物は数人いて、おもいおもいに日々を紡いでいます。皆、独り暮らしなのですが、そこそこ年期の入った人から、初めての人まで、いろいろ。特に独り暮らしを始めるアキラさんの様子は、ベテラン独り暮らしには懐かしく映るのではないでしょうか。  各話の終わりに、部屋の間取り図があります。ササさん宅は使いやすそうだな、と個人的に感じています。憧れはミドリさん宅のロフトっぽいやつかな。でも、天井低いといややなぁ。

          【読書記録】『家が好きな人』 井田千秋

          【読書記録】『後宮小説』酒見賢一

           ◆『素乾書』は、いくら探してもありません。  素乾国の新帝誕生を発端に、後宮に集められた主人公・銀河たちの物語です。後宮なので、第一の使命は跡継ぎを産むことです。銀河たちはなかなかにデリケートな内容をくっそ真面目に学んでいくこととなります。しかし後半、国を揺るがす事態が起こります。  物語は終始一貫、歴史書のような語り口で進んでいきます。その隙のなさぶりに、読み終えた後、「素乾国」はいつの時代の国だったか、社会の資料集を引っ張り出した覚えがあります。  第一回日本ファ

          【読書記録】『後宮小説』酒見賢一

          【読書記録】『機巧のイヴ』乾緑郎

           ◆「人」って、狂ってるかもしれない  「日下國」で生まれた機巧人形・伊武。彼女を中心にくり広げられる、人々の狂喜乱舞物語です。  「日下國」のモデルは日本。時代は、三部作通して、江戸末期から大正にかけて、でしょうか。  「伊武」は意思を持ったからくり人形です。老いない美しさ、そして計り知れない技術をその身に持ち合わせた伊武は、出会った人々を無自覚に狂気に導いていきます。本当に些細な、でも当人にとってはとても切実な思いを、伊武との出会いによって行動に移していく様は、「自分も

          【読書記録】『機巧のイヴ』乾緑郎

          【読書記録】『人魚の森』高橋留美子

           ◆「生きている」とは何なのか。  人魚の肉を食べ不老不死となった湧太は、まっとうな人間に戻るため、手がかりを探して旅をしているお話です。  人魚の肉は、合えば湧太のように不老不死になりますが、合わなければ命を落としたり、化け物のような姿となって永遠にさまようことになる、という設定です。たとえそのようなリスクがあると分かっていても、さまざまな理由で人は手を出してしまいます。  「永遠の命」をテーマに扱っている作品では、永遠の命というものも考えものだ、というメッセージを含ま

          【読書記録】『人魚の森』高橋留美子

          【読書記録】『るきさん』高野文子

           ◆「大人」って、こういうことだよな  バブルも終盤に入った都会で暮らす、るきさんの日常を描いたお話です。  在宅で医療事務の仕事をし、新しい切手の発売日には飛んで行き(そう、『るきさん』には郵便局がよく出てきます)、友達の「えっちゃん」とはつかず離れずの関係を保ち、「都会の独り暮らし」を満喫しています。自分のことは自分で、でも、独りじゃない。物質的な豊かさが正義のようなあの時代では、新鮮な価値観だったと思われます。  ラストはとても軽やかです。あっけない、かもしれません。

          【読書記録】『るきさん』高野文子

          【読書記録】『神田ごくら町職人ばなし』 坂上曉仁

           ☆手塚治虫文化賞新生賞おめでとうございます!  ◆開けば、江戸職人の息づかいが聞こえるお話。  江戸の町でくりひろげられる職人達のお話です。職人さんのお話なので、制作工程や手元のアップがしっかりと描かれおり、その細やかさに圧倒されます。各話ひとつの職人に焦点を当てて展開されています。(「左官」のみ三話構成)  まだ一巻しか出ていないのですが、各話主人公の職人がほぼ女性です。それがさほど違和感なく受け入れられている世界観となっています。刀鍛冶に関しては、女が触ることを忌

          【読書記録】『神田ごくら町職人ばなし』 坂上曉仁