覚書、ちょっと思い出しただけ

※当日夜〜翌日朝のだらだら覚書なのでニュアンス程度でどうぞ。
ネタバレはそんなにないです。


7月22日(金) @目黒シネマ
ナイトオンザプラネット→ちょっと思い出しただけ→松居大悟監督ティーチイン

もう贅沢なご褒美時間だった


去年のジムジャームッシュ特集もめちゃめちゃに通う予定が全然行けなくて

ちょっと思い出しただけも楽しみにしてたくせに結局行き逃して


いやー全ては今日のためだったわ

おかげで今日めちゃくちゃに楽しかった


ナイトオンザプラネットを観ずにちょっと思い出しただけを観るのは半分いいや半分以上損してるといってもいい

オマージュではないけど、東京版ナイトオンザプラネット、撮りたかったものを撮ってくれたとジャームッシュが思ってくれてたら嬉しいそう


ジャームッシュは日本が好きだけど、夜から朝にかけての世界5都市で起こる同時刻ストーリーだから日本は舞台にできなかったんだって


(とゆうかナイトオンザプラネットがまず良すぎるので、観たことない人はぜひ観てほしい)


あとね、もう池松壮亮と伊藤沙莉なのよ


池松壮亮と付き合いたいまじで


俳優陣スタッフさん達みんなで作り上げたんだなと伝わってきたけど


やりとりが本当に自然


全てガチガチに設定細かく決めてるからこそ生まれてる現象らしい


えっこれはアドリブなのか?台本なのか?と考えちゃうシーン多いのに


台本なんだって。すごい


屋上のシーンではじめ伊藤沙莉が池松壮亮を背負ってるけどフレームアウトした後上下逆になってたらどうかっていうのは池松壮亮の案なんだって


作り込まれてて細かいところまで見たくなる



リアルさと微笑ましさとで恥ずかしくなっちゃう
登場人物みんなが愛しくてみんな可愛い


ちょい思で松居監督作品デビューできたの最高すぎたナー!!!


私たちのハァハァ、アズミハルコ、くれなずめ等気になってた作品はいくつかあったんだけどなんだかんだで観たことなくて


今回こんな形で知れたのが嬉しい


この二本立てが最高すぎて自宅でやりたくなってるもん多分DVD注文するだもんね


そういえばジムジャームッシュ作品初めて観たのも目黒シネマのパターソンだったな
(南瓜とマヨネーズと二本立て)


(てかこの蒸し暑い夏の夜にヤンヤンレイトショーてのは魅力的すぎるよね)

(目黒シネマの二本立てのチョイスはいつも絶対的な信頼感があるよね)


話しを戻すと


なんかリアル恋愛模様を描く感じ、こう俯瞰的に人の恋愛を覗きみる感じの作品?


うわ〜なんか無理あるじゃん演出感に冷めるんだが、ってなりがちなの


だけどなんなんだろ
自分の経験と重なるとかはないのにうわ〜わかるよわかるよ

歯痒いほど共感できたの

セリフも刺さるところたくさんだった


変に自然なアドリブを求める演出ではなくて作り込まれた演出が土台として固められてる上での俳優陣のナチュラルであり高い演技力のおかげなのかなー


とにかくいやらしくないの!最高じゃん!


最近さエモさを狙ってるのか、自然に流れる日常を描こうとして逆に不自然にしちゃってるものあるよね

違和感がすごくて置いてかれる
こちらは完全なる傍観者よ


恋愛映画といえば花火っしょてことで取り入れた花火シーンも、たくさんばーって派手にたいてそれ越しの2人とかも撮影したらしいけどなんか違うなこの作品ぽくないなってなって
花火シーンほぼ使わずその前後を使ったって。

前後のほうが物語が宿りがち。


あと設定が逆になったってのも面白かった

元々は伊藤沙莉がバレエダンサーからの照明さん、池松壮亮がタクシードライバーだったんだって


伊藤沙莉がダンサーの準備する時間がなかったから
んで、バレエは厳しかったから表現豊かなコンテンポラリーにして


だからウィノナライダー(ナイトオンザプラネットのタクシードライバー)と重なったのは後付け

伊藤沙莉のドライバーもしっくりきてそこから色々監督の中で繋がっていったと

途中まで準備してたのに変えてもらったらしい


いや最高すぎ

逆とか考えられんもん

伊藤沙莉がタクシードライバーで池松壮亮がコンテンポラリーダンサーからの照明さん、しか無理よもう最高に刺さった


あと尾崎世界観が大事なライブが中止になって書いた音楽がまず初めにあって
MV映像つけてほしい的な感じだったけどちょっと預からせてほしいってなって脚本書いて映画にしたんだって


タクシーでつけられてそのまま劇場へ繋がってる会場の作りから座・高円寺は必須だった

だから高円寺の町を中心で撮影をと思ってた


ではバイト先がシーパラなのは、値段と撮影許可の関係から
都内の水族館は法外な値段だったって。


シーパラて完全に出ちゃってるけど
西荻にある水族館的な感じでみてね、と笑


真摯に質問に答える松居監督の人柄が素敵でした
映画はもちろん映画館に対する愛も


あっあと映画は字幕派か吹き替え派かのシーンで、


映画に集中できるし直接口からでてくる言葉を聞けるから字幕派(まじ同感です)

世界にはなんでこんなに言語があるのか
みんな同じ言語だったら伝わらないことないのに

同じでも伝わらないこともある
言わなくても伝わることも

言わなきゃ伝わらないよ


的な会話よかった

愛を貫く永瀬正敏さんがいるから惚れっぽくて移り気な國村隼さんがいる、いろんな愛の形がある


エモ恋愛邦画苦手なのにとても好きでした
ノベライズ本買ったのでこれから読みます


(花束みたいな〜は私には刺さらなかったけど、あれ好きな人はこれも好みだとは思う)


あ〜昨日はいい1日だったな

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