見出し画像

ビタミンB3のポジティブとネガティブな副作用 No1.

昔、FBへ投稿したのをこちらにまとめておきます。
No17までありますのでお楽しみに!
☆☆☆☆☆
Abram Hoffer M.D., Ph.D.

序論

ビタミンB3の多くの特性を記述する最善の方法として、この素晴らしいビタミンと私の長く深い関係の物語を伝えることだと考えています。
それは1951年に始り、Dr.Humphry Osmond、Dr. John Smythiesと私は、統合失調症においてアドレノクロム説を立てました。
この仮説は比較的良好な形であり、一連の報告書で十分に検討しているので、引用は割愛します。
私達は統合失調症の治療方法を切に望んでいました。
仮説は、ビタミンB3、ナイアシンまたはナイアシンアミドの大量(1日当たり3グラム)投与が、過剰なアドレノクロムを産生する反応を消失させるのに役立つという結論となりました。

1951年、メルク社から純粋なナイアシンを50ポンド(約22,675g)と純粋なナイアシンアミドを50ポンド譲り受け、私の病院の薬剤師はそれを500mgのカプセルに詰めました。
市販の錠剤の最大投与量は100mgでしたが、これは、毎日30錠を摂取していた患者を不調にしました。
カリフォルニア南部の精神病院は、ナイアシンを試したいと考えていましたが、100 mg以上は使用することができませんでした。
患者は、1日に30錠で不調になりました。
パイロット試験を開始する前に、その毒性について認識しておくことが必要でした。
疑っていた通り、ナイアシンは非毒性(無毒)でしたが、いくつかの好ましくない反応があるため、潜在的な副作用を知るために試さなければなりませんでした。
同じことが食物と水にも該当します。
ナイアシンとナイアシンアミドは、少量の摂取量であれば、通常のビタミン剤と同様に店頭で入手できました。

慢性ペラグラ患者の一部には高用量が与えられていました。
急性ペラグラ患者は、少量のビタミン剤にとても迅速に反応しましたが、慢性的な患者はたびたび1日600mgまで必要としました。

60年以上前の大恐慌の時代には、この量のナイアシンは非常に高価であったために奨励されていませんでした。
文献は、毒性についてほとんど触れていませんでした。
なぜならば、それについてコメントしたすべては、医師会によって安全であると考えられていたからです。
メルクは、その特性を概説した包括的な速報を作成しました。

私たちが1951年に始めた時、高用量(1日3g)を与えていた医師は1人だけでした。
Dr. William Kaufmanは、関節炎を含む老化による疾患を治療するために、1945年にナイアシンアミドを使用し始めました。
毎日500mgを4回、投与していましたが、私は1957年までこのことを知りませんでした。
私たちは毎日600mgを超える第2のグループでした。
これは、うつ病の患者を治療するために最小の量として使用されていたので、そのようにしたのです。
少ない確率で反応はありましたが、ほとんどは反応がありませんでした。

私達は、統合失調症は低用量で治療されていたと仮定し、アドレナクロム説として、メチル基を吸収するのに十分なナイアシンを投与し、アドレナリンの産生を減少させ、それによりアドレナクロムを減少させることに期待しました。
最初のパイロット試験は成功しました。
レジーナの総合病院で治療した最初の3人の患者と、ウェーバーンのサスカチェワン病院で治療した最初の8人のオスモンド博士の患者は、全員に手応えがありました。

これはエキサイティングでしたが、証明できたとは考えていませんでした。
したがって、6つの前向きと無作為な二重盲検査を開始しました。
これらは、分子整合精神医学の基盤となりました。
それ以来、独自のプロトコルに沿った50以上のレポートが、私達の発見を裏付けることになりました。
いくつかの報告は確証しておらず、いずれも同案件の患者を治療していませんでした。

私達は、診断の早い段階で患者に採用しました。
非常に慢性的な患者は反応しませんでした。
その後、慢性的な患者が反応することを発見しましたが、非常に多くの時間とより多くの忍耐を要します。
これらの証拠資料のほとんどは、約30年前に雑誌(オーソモレキュラー・メディシン・ジャーナル)に掲載されました。

--------------------------------------------------------------------------------------補足です。
パイロット(pilot)試験とは?
本格的に検証する大規模試験の前に、大規模試験の実現可能性を検討するために行う小規模試験を指す。
あまりデータが多くない場合や試験の相の分類を当てはめることが難しい手術などで、試験を表す用語として用いられることがある。
最近では試験の相を記載するようになってきているので以前より使用される頻度が減少している。
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/TRIS/CTbasic_1.html#基本用語








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?