もしも人生が残り12時間しかないなら何をするか、しないのか

Amazonプライムのリコメンドで挙がってきた『ファイナル・アワーズ』を視聴。2014年に公開された作品です。

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0892T463Q/ref=atv_dp_share_cu_r

巨大隕石が海に墜落したことで、地球滅亡のカウントダウンがスタート。タイムリミットは12時間後。その間の人間の内面をメインに描いた作品です。

作品としていろいろ突っ込みどころはあるにせよ、それよりも86分間「あなたなら、残された12時間をどう生きますか?」と問われ続けるところに、この作品の面白さはあると感じます。

実際、地球が、あるいは人類があと12時間で滅びますと告げられたら、どんな行動を取るでしょうね。

これ、『24時間』ではないところもミソだなぁと思います。24時間なら丸一日あるという、ちょっとした猶予を感じますが、12時間はその半分で、遠くに行こうと思えば行けなくもないくらいの時間感覚があるんです。どうしたって助からないだろうけど、頑張れば時間稼ぎができるかもくらいの中途半端さがある。

有り余るほどのお金の持ち主なら、地球を飛び出してしまうこともできなくはない(現実的に考えると、それもかなり博打ですが)。そんなことがそもそも不可能な一般人なら、大人しく『強制的にやってくる死』を受け入れるか、無駄だとわかっていても最後の最後まで抗うか、あるいはそれまで倫理観から抑えていた欲望をここぞとばかりに解放するか。何を選ぶかは、人によってその答えは違うでしょう。

映画の中でもそれは描かれていて、だからこそ『強制される死』に対してどんな行動を取るのか、取りたいのか、試される作品でもあるなぁと感じました。

現実的にそんなことが起こったとしたら、何を選ぶか。その答えこそが、自分自身が真に望んでいることなのではないでしょうか。

私は、普段と変わりなく娘とアニメやドラマを観ながら、食卓を囲んでいたいなと思います。たぶん、これが私にとって何より大切な時間なのでしょう。

自分にとって譲れないものが何かが見えていれば、何をしないか(何を選ばないか)も見えますね。

時々は、こんなふうに終末を想像してみるのもいいかもしれません。もしかしたら、いま自分がしていることが本当の望みかどうかを見つめるきっかけになりそうです。


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