腫れあがる顔と体。虫刺されのあとに見えるのに、虫刺されじゃなかった!その原因と治療方法は……
こんにちは。浜田です(@Mika_Ham1977)。
GW中盤となりましたが、如何お過ごしでしょうか。
本日は、ちょこっと日記的というか、これは記録に残しておくべきかと思い、あえてnoteに掲載することにしました。
さてさて、昨日のこと。
家族の一人が帰宅直後から、やけに鼠径部あたりを痒がっていました。見てみると、まるで蚊に刺されたあとのようなふくらみが幾つも。
着替えているうちに、離れた別の場所にもふくらみができたので、暖かくなって蚊も活発になり、玄関の出入りの際についてきてしまったのかな? くらいにしか思っていませんでした。
ひとまずあまり触らないようにだけ伝え、買い物ついでにキンカンを買いに行ったんです。
帰ってくると、ふくらみがあちらこちらに増えて、その範囲は、足の付け根や太もも、腕、腹、胸、背中、首、最終的に顔にまで増えていきました。
当初、蚊による虫刺されだと思っていましたが、その広がるスピードと範囲から、どうやらそうではないということだけはわかりました。
一瞬、ダニか? とも思いましたが、それならば噛まれる際に痛みがあるはずですし、共にいる私も噛まれるはず。
けれども、そういったこともなく、家族の中でただ一人だけが、わけのわからない発疹にしては大きな腫れが、体の内側から勝手に浮き出て増えていく状態に陥っていたのです。
食べたものや、広がる範囲や広がり方、状況、環境などを思い返してみて、消去法で消していき、残った答え。
それがまさかの『漆(うるし)』。
街中にいると、まず漆でかぶれることなんてありません。
よほど、粗悪品の漆製品にでも触れない限り。
ですが、つい先日漆を扱うところへ、初めて訪れ、それから定期的に通うことになりました。昨日は、その2回目。
けれど、昨日は漆には一切触れていないということだったので、可能性から外していたのです。
しかも、漆液を触ったのは初回だけで、それから2週間近く経っていたため、アレルギー症状だとは思いもしませんでした。
しかし、よくよく聞くと、昨日は漆制作の部屋で夕方過ごしており、机には乾ききっていない漆液が付いていたのだそう。
おそらくそれが、何らかのはずみで皮膚についてしまったのでしょう。
原因がわかってホッとしましたが、そこで息をついている場合ではありません。今後の対策を考えなくてはならないからです。
そうそうあることではありませんが、一見ただの虫刺されだと思える漆へのアレルギー症状。早ければ、触れて数時間後には現れるのだそうです。
完治は自然治癒しか方法がなく、治療は対症療法のみ。
どうやら漆へのアレルギーに対して、キンカンは症状を悪化させることがあるとのことで、紅斑の範囲が広がったのはそのせいかもしれません。(勘違いのせいでごめんね)
塩水で洗うと緩和されるということだったので、海水の塩分濃度(3.1~3.8%)と同程度にして実際に試してみたところ、腫れていたところが吃驚するほどに引いていきました。とはいえ、完全に腫れが引いたわけではありませんが、見た目にほとんど目立たなくなったので、思わず感嘆の声を漏らしたほど。
そうよくあることではないでしょうけれど、漆にかぶれることがあれば、一時的な処置として覚えておいて損はないかと思いました。
塩分濃度を海水と同じにするには、1Lのぬるま湯に大さじ2杯を溶かせばOKです。それを優しく患部に注ぐようにして濡らします。タオルで拭くときも、優しく抑えるようにして拭くのがポイントです。
こすってしまうと、それが刺激になって、また腫れが広がることになります。
その後は、きちんと医療機関にかかって適切な診断と治療を受けてくださいね。
ウルシに接触した場合は
(1) 接触した部位の皮膚を直ちにぬるま湯と石鹸で洗う
(2)接触時に着用していた衣服を全て洗う
(3)ウルシ油が付着したと思われるもの(例:園芸道具、ゴルフクラブ、犬のリード、ペットの毛)を全て洗う
(4)発疹をかかない
(5)水泡を破らない
(6)コロイドオートミールやベーキングソーダを加えたぬるめの風呂、または低温のシャワーを短時間浴びる
(7)掻痒にはカーマインローション、軽度であればヒドロコルチゾンを塗り、冷水で湿布する
(8)掻痒の軽減には抗ヒスタミン剤を服用する、局所抗ヒスタミン剤は発疹や掻痒を悪化させる可能性があるので使わない。
引用元:m3.com 臨床ニュース『ウルシかぶれ対処法を紹介 【米国皮膚科学会】呼吸困難や嚥下困難があれば救急受診を』
予防策は、
①漆(うるし)に触れない
②ハンドクリームやボディクリームでしっかり保湿(毒成分ウルシオールの浸透率が下がるそう)
軍手やビニール製手袋をしていても、漆の毒成分ウルシオールは簡単に透過するため、あまり効果は期待できないのだとか。
GWで山に行かれるみなさんは、十分ご注意くださいね!
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