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天気が悪くなれば体調不良になる原因と対処法は?

ずいぶんと暖かく過ごしやすい季節になってきました。同時に雨が多くなる季節でもあります。

近ごろは天候が悪くなれば、頭痛や肩こり、腰痛など様々な症状で体調に不安を感じる人が増えています。

「いつもの事だから仕方ない」「薬を飲めばラクになるから」とあきらめていませんか?
ほんの少しの予防が痛みを軽減させてくれるなら、試してみたいですよね。

そこで、今回は天気により引き起こされる体調不良の原因と症状が軽減される対処法について解説していきます。
誰でも簡単にできる対処法でつらい痛みを我慢せずに過ごしましょう。

日本人の半数以上が悩まされている天気痛

天候が崩れ始めると体調不安を感じる人は年々増加傾向にあり、現在では花粉症に次ぐ国民病といわれるほどです。また、天気が崩れる前からつらい痛みを我慢する人も増加しています。

低気圧が近づくと起こる体調不良は、以前『気象病』と呼ばれていました。しかし、今では『天気痛外来』が開設されるほどつらい症状に悩む人が多いのです。

天気痛によって悩まされるつらい症状とは?

ロート製薬による「天気痛調査2020」調査結果では、日本人の約6割が天気痛による自覚症があると発表されています。

気象により現れる症状は人それぞれですが、最も多い症状が頭痛です。他にも、首や腰の痛み、関節痛、めまいや耳鳴りなどで悩む人が多く、重症化すれば生活に支障が出る場合もあるといいます。

また、年代別で見てもやはり頭痛で悩む人が一番多く、年齢を重ねるごとに肩こりや関節痛、むくみといった症状で悩む人が増加する結果になっているのです。

天気が悪くなると体調不良になる原因は?

天候不良により体調を崩す原因として考えられているものに気圧の変化があります。

人間の体は気圧の変化にとても敏感です。
たとえば、天気の良い日は空気中の酸素濃度が濃く、体はたくさんの酸素を取り込めるので血行が良くなります。

しかし、天気の悪い日には空気中の酸素濃度が薄くなります。そのため、体は酸素を体内にうまく取り込めなくなり、血行不良を起こすのです。

それでも体は頑張って血行を良くしようと血管を拡張させます。このような血管拡張が痛みの神経を刺激してしまい、つらい痛みを感じるのです。

また体内に酸素をうまく取り込めない体は、酸素不足が起きている!と感じなるべく体を休ませようとします。

このような働きが自律神経の乱れとなり、脱力感や眠気を引き起こすのです。自律神経は人間が生きていくために最も大切な神経で、健康を維持するために24時間働き続けます。

そのため、自律神経が乱れると呼吸や内臓、血管のコントロールができなくなり健康な体の維持が難しくなるのです。

温度や湿度の変化にも注意!

体調不良の原因は気圧だけではありません。
気温によって頭痛や肩こり、関節痛などの症状が現れる場合もあります。

たとえば、気温上昇により頭痛が起こる場合もあれば、気温の低下や湿度が上昇すれば血行不良により肩こりや関節痛、むくみなどの症状が悪化する可能性があるのです。

気温が低下すれば体は、体温を低下させないよう血管を収縮させます。そのため、血行が悪くなり、通常なら排出されるはずの余分な水分や老廃物を体内に蓄積させてしまうのです。

症状を軽減するにはどうすればいい?

さすがに気圧を自分でコントロールするのは不可能です。しかし、天気予報のチェックならできそうですよね。

低気圧がやってくる前にしっかり予防しておけば、これからやって来る低気圧や痛みに対する不安や悩みまで軽減できる可能性があります。

両耳のまわりをマッサージ

気圧の変化を感知する部分は耳の奥だと考えられています。そのため、耳回りの血行を良くするのが効果的なのです。

耳回りを軽く押したり、両耳をつまんだまま上下や斜め、横、後ろなどいろいろな方向に引っ張ったり、ゆっくり回したりを繰り返せば症状が軽くなる可能性があるのです。

また、ホットタオルで耳まわりを温めてあげるのもおすすめです。耳回りの血行が良くなれば自律神経も整うので、気圧に関係なく日頃からマッサージしておくのが良いでしょう。

首、手首、足首を冷やさない

女性は男性に比べると筋肉量よりも脂肪の多い性質があります。そのため、体で作られる熱量が低いので血液は末端まで循環できず冷え症で悩む人が多いのです。

体内での血液循環は、最も大切な臓器から優先されて行われます。そのため、どうしても手足に血流が届きにくくなるのです。また、脂肪は一度冷えてしまうと温まりにくい性質を持っています。

血流が悪くなれば関節への負担も大きくなり神経を刺激して痛みを感じます。そこで必要なのが、体温を下げない対策になるのです。

特に外気の影響を受けやすい首や足首、手首は皮膚が薄いうえに太い血管が通る部分でもあります。3首を温めることにより全身への血液循環が効率よく行えるだけではなく、自律神経も整えられるのです。

日頃からマフラーやリストウォーマー、レッグウォーマーなどを上手に活用して常に体が冷えない環境を心掛けましょう。

規則正しい日常生活

自律神経を整えるためにも、毎日の規則正しい生活は重要です。朝は太陽の光をしっかり浴びて体内時計をリセットしましょう。太陽の光には殺菌効果があるといわれるほど大切です。

近ごろでは朝食を摂らない人も多いようですが、朝食は車でいうガソリンになります。

これから日中活動するために朝食はしっかり摂り、自律神経を休息モードの副交感神経から活動モードの交感神経へ切り替えるのが重要ポイントになるのです。

また、血流を良くするために軽めのウォーキングやストレッチを日常生活へ取り入れるのもおすすめです。激しい運動は体への負担も大きくなるので避け、負担が少ない有酸素運動を取り入れるのが効果的になります。

天気痛は予防すれば軽減できる

今回はつらい天気痛で悩む人への原因と軽減できる対処法について解説してきました。

気圧が変化すれば、つらい痛みを生むだけでなく自律神経のバランスをコントロールできなくなり体に様々な不調が現れる場合があります。

気圧をコントロールするのは不可能ですが、日頃から体を冷やさない対策、日常生活に軽い運動やストレッチなどを取り入れるだけで今までのつらい症状を軽減させられる可能性もあるのです。

忙しい毎日の中でもメリハリをつけた規則正しい日常生活を過ごすのがポイントになります。日中は活動的に動き、夜はリラックスモードで体をゆっくり休ませる天気痛に悩まされない体質づくりを心掛けましょう。


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