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思い出を辿るウェディングフォト

小川渚さん/入江真依子さん/入江法光さん/舛田大樹さん

「最初は、五島列島ならではの写真を残したいとは思いましたが、自分が残したいもの、やりたいことよりも、まず大好きな二人がやりたいことを全部叶えたいという思いが強かったです」と話してくれたのはフォトグラファーの舛田大樹さん。

福岡にスタジオを構え日々活躍するなか、高校時代からの親友である新郎の入江法光さんのウェディングフォトを撮影するために来島しました。


新郎・新婦・カメラマン・ヘアメイクさん全員が上五島出身

写真 舛田大樹さん

「お互いの思い出の場所や好きな場所で撮れたら、すごく素敵だなぁと思っていたので、是非、彼に撮影してもらいたかったんです」と新郎の法光さん

実は、新郎新婦の法光さん真依子さんをはじめ、カメラマンである舛田さんとヘアメイクを担当する小川 渚さんの全員が上五島の出身。

「コロナ禍で普通の結婚式はできないけど、地元が同じだからこそ撮影を通してお互いの家族やお世話になった人たちに感謝を伝えたり、私たちらしいウェディングセレモニーができると思ったので上五島でウェディングフォトを撮ろうと思いました」と新婦の真依子さんは話してくれました。

また、真依子さんの友人であるヘアメイクを担当した小川さんは、

「『上五島でウェディングフォト最高すぎる!私が協力する!』って感じで。あまり仕事という感覚ではなかったですけど、当日まで不安と楽しみでしょうがなかったです。

失敗できない人生最大の主役へのヘアメイク。長崎の今の職場ではウェディングの仕事をしてないので、久しぶりで不安もありましたが、前々から薄化粧の真依子ちゃんのキレイな顔にメイクしてみたいと思ってました(笑)」。


思い出が詰まった場所で

写真 舛田大樹さん

今回、有川地区にある海童神社周辺でも撮影を行ったそうですが、真依子さんが子どもの頃、その辺りは海だったそうです。

真依子さん「あの場所は私が子どもの頃は海でした。大好きな祖父や従兄弟たちとの思い出がたくさん詰まった場所が埋め立てられてしまい悲しい気持ちになりましたが、今回、七人の姪っ子たちとの写真を撮ることができて、楽しい思い出の場所にまた変わりました。たくさんの温かい人たちのおかげで、私たちらしい手作りのウェディングセレモニーができて本当によかったです」


綺麗な写真よりも楽しい写真を残したい

写真 舛田大樹さん

ウェディングフォトの撮影を十五年続けてこられた舛田さん。撮影の際にいつも心掛けていることがあるそうです。

「綺麗な写真よりも楽しい写真を残したいと思っていて、将来、写真を見返したときに笑顔になるような、そんな時間を作りながら撮影をしたいと思っています」。


今回の上五島での撮影を振り返ってみて

写真 舛田大樹さん

最後に、撮影を終えた法光さんに今の想いを伺いました。

「夢のような体験で、写真も思い出としてもずっと色褪せないと思います。撮影に協力してくださった皆さま、本当にありがとうございました。とても楽しいウェディングフォトを撮ることが出来ました!大好きだったじいちゃん、ばあちゃんも天国で見てくれてたら嬉しいな」。

舛田さん「今回の上五島での撮影は、家族の時間というのか、その家族らしさがたくさん写真に残っていて、何年経ってもこの時のことを家族の皆さんは忘れないだろうなと。やって良かったなと思いました」

また、十三年ぶりに帰省したという小川さんは、「帰省のきっかけを作ってくれたのりくん&真依子ちゃんに感謝!そして、お母さん。これからは一年に一回ぐらい上五島に帰るようにします」と笑っていました。

想いを写真にする舛田さん、メイクによって人を笑顔にする小川さん、いつも感謝を忘れない入江さんご夫婦。島を離れて都会で出会い、島で生涯大切にする思い出を撮る。それぞれの思いが深く、とても温かい気持ちになりました。お写真をご提供くださいました舛田さん、そして、同行取材を快くお受けいただいた皆さまに感謝いたします。


写真提供 舛田大樹
文  永田由紀巳

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