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The end of their life. 124   阿久 悠

The end of their life. 124
 
阿久 悠(あく ゆう)
(1937年2月7日-2007年8月1日)
作詞家、放送作家、詩人、小説家。
兵庫県津名郡鮎原村(現・洲本市五色町鮎原)生まれ。
 
阿久悠のペンネームの由来は「悪友」から。また、多夢星人(たむせいじん)の名前でも活動する。
 
映画の脚本が書きたくて1959年に広告代理店・宣弘社(現・電通アドギア)へ入社。
隣のデスクにはのちに『同棲時代』や『修羅雪姫』で名を馳せるイラストレーター・上村一夫がいて、この頃に上村と二人で社内でギターをつま弾きながら、歌を作って休憩時に社内で披露していた。
 
最初の作品は1965年発売のザ・スパイダースのデビュー・シングルB面『モンキーダンス』。その後『朝まで待てない』『津軽海峡・冬景色』『また逢う日まで』『勝手にしやがれ』『ペッパー警部』など演歌、歌謡曲、アイドル歌謡曲などジャンルを問わず数々のヒット曲を送り出す。その他、コミックソング、アニメソング、CMソングを含め生涯作詞した歌は5000曲以上。
 
また、40歳を過ぎてからは、直木賞候補作で映画化された『瀬戸内少年野球団』をはじめ小説も手がけた。
 
1997年、作詞活動三十年の功績により菊池寛賞受賞。1999年、紫綬褒章受章。2000年には掌編小説集『詩小説』で島清恋愛文学賞を受賞した。
 
2001年、腎臓癌を患い闘病生活に入る。2007年8月1日、尿管癌により東京・西新橋の慈恵会医大附属病院で死去。70歳。
 
誰もが口ずさめる名曲をたくさん残した不世出の作詞家だった。

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