私の考え方③…正論と共感の使い分け
皆さんには友達から相談を受けたことや、誰かに相談をした事がありますか?
今回は相談に限らず議論や雑談という場面で
どんな言葉をどう返すのが良いのかを考えてきます。
相手が求めているものを見極める
まず大前提として、なぜ相手が相談をしてきたのか目的を見極める必要があります
解決方法を求めて相談してきたのか
自分の後押して押してほしいのか
共感をしてほしいのか
慰めて欲しいのか
この様に相談には様々な目的があります。
目的と状況に合わせて返事をする事で
自衛や人間関係の向上に繋がります。
今回は
より良い返答をするために気をつけると良いことを書いていきます。
①解決方法を求めて相談してきた場合
誰かに相談をする・される場合に、解決方法や正論の導きを求めて相談をするケースが一番多いのではないかと思います。
この場合、相手が求めているのは
正論や解決方法ですから、あなたの意見や正しいと思うことを率直に伝えてあげるのが好ましいと思います。
ただ、意見を言う際にも
相手がどのような場合に、どのような状況下でその意見を求めているのかを明確にし、整理した後で自分の意見を述べるのが良いと感じます。
言葉のみで相手が置かれている状況下や詳しい詳細を、完璧に伝える事や、理解する事は難しく
勘違いや行き違いがあったまま話を進め、最終的に自分の意図せぬ方向に結論がいってしまうのを防ぐためです。
また、自分の正直な意見といっても、言葉遣いや相手への配慮には気を使うのが好ましいと思います。
これは議論や討論
または意見交換の場でも言えることですが、
言葉遣いや態度を誤るといくら良い意見でもそれは意見として効力がなくなる可能性があります。
相手との関係性にもよりますが、
言葉選びは相手が自分の言葉を受け取った際にどのように感じるかに直につながります。
時と場合によりますが、親身に適切な言葉で返すのが良いと思います。
例①
良い例
相手の疑問や不安に対して適切な対処法を教えている
好ましくない例
②自分の後押しをして欲しい場合
自分の意見は概ね決まっているものの、
踏ん切りがつかず誰かに後押しをしてほしい場合の相談に対する返事は
まず相手の話をしっかりと聞いた後、
相手の心情や行動の理由を分析し、
それ相手が言って欲しい言葉を自分の意見として、要所要所に織り交ぜて相手の意見を肯定してあげるのが好ましいと思います。
または
相手の意見を肯定するために別視点からの自分の意見を提供して、相手の考えにより説得力を持たせるという方法も良いと思います
例②
※Aさんの立場の際は何度もしつこく聞くのは相手のために控えましょう。
③共感をしてほしい場合
よく共感が欲しい場合と
正論を求めている場合の
区別がつかずに返答してしまい、
相手を傷つけたり
相手の望む言葉を言えない
場合がよくありますが、相手の言葉や態度、喋り方などから分析をして
共感を求めているのかそうでないかを見極める必要があります。
また普段から関わりがある場合は日常の会話や出来事を覚えておく事で相手への共感がしやすくなります。
相手に共感をするときは
相手がどんな言葉を言って欲しいのかを考えることが効果的です。
多くの場合、
共感をしてほしくて相談をしている人は、会話の中で言ってほしい言葉が発言や態度に出てる場合が多いので、そこに着目すると気づく可能性が高いかもしれません。
また相手の言葉のみに共感をしてしまうと相手の気持ちとの誤差が生まれる可能性があるので、相手がどのような心情なのかを優先して言葉を選ぶと良いと思います。
もし相手が言って欲しい言葉がわからなくても、
相手の言っている言葉を繰り返すことで共感してくれていると相手に感じさせることもできます。
(この方法はあまりおすすめしません)
この場合、相談の本質は内容ではなく、相手がどれだけ自分に寄り添ってくれているか確かめたり、感じたりすることなので、無理して理解をしなくても大丈夫だと感じます。
その言葉をなぜ発言したのかという理由を考えて相手の味方になってあげることが、相手の心の支えになると思います
例③
Aさんが上司に理不尽な対応をされて愚痴をBさんに聞いてもらう場合
良い例
相手の気持ちに寄り添えている
好ましくない例
相手の気持ちに寄り添えていない
④慰めて欲しい場合
この場合
③の場合とほぼ同じ内容ですが、
共感することに比べて、より相手の気持ちを深く理解することが大切になってきます。
慰める事は、
相手の期待する言葉をかけることも大切ですし、期待していなくても投げかけられたら嬉しい言葉をかけることによって、慰めの説得力や効力が一段と上がります。
相手が気にしていることや、悩んでいる事に対して、メインとなる慰めの言葉と、それに付随する細かな理由を説明してあげると相手に伝わりやすくなります。
正論や意見を投げかけるのではなく、
その人の心情に寄り添い、優しい言葉やその人にとって慰めになる言葉をかけるのが大切です。
例④
Aさんが努力はしているものの自信が持てない時にBさんに相談
良い例
相手の気持ちに寄り添えている
好ましくない例
言葉のみに共感して相手の気持ちに寄り添えていない
気をつけること
正論と一括りに言っても、
人によって正義感や
間違ったことへの認識は違ってきますし、
場合と状況によって白黒つけがたいことも多くあります。
ここで重要になってくるのは相手に寄り添うか寄り添うないかです。
相手の為を思って
正論や厳しい意見を言うのも
相手の心情に寄り添い、共感し慰めるのも
優しさだと思います。
ですが、使い分けを上手にしないと相手をただただ傷つけるだけの意見となってしまいます。
相談してくる人がどんな人かにもよりますが、大切な友人や家族、パートナーであれば
本当に間違っている事は訂正してあげるべきです。
しかし、多くの場合相談をしてくる人は、
正論など自分がすべき事は理解しつつ、
心の拠り所として意見や慰めを求めてくる場合も多いです。
そのような場合は厳しい意見や正論で相手を突き返すのではなく、相手の気持ちを第一優先にして、気持ちに寄り添ってあげることが大事だと思います。
もちろん相手が正しいことやするべきことをしっかりと理解していない場合で、
今後の生活や人間関係などに支障が起きてしまいそうな場合は助言をするのも優しさだと思います。
まずは相手のことをよく理解し、
状況や事実確認をして、最終的にどちらが相手のためになるのか考えて接すると良いかもしれません。
自衛のために
逆に
距離を置きたい人や苦手な人からの相談は、
自衛のためにも
あやふやにして受け流すことや
その場しのぎの言葉を使うことも良いと思います
1度きりの関係の人であれば、どのような対応をしても後の事はあまり考えなくても良いですが、
継続的に関係が続く可能性がある人であれば、適切な距離を置けるように対応をしなければなりません。
嫌われても良いのか
距離を取りたいのか
相手との接し方を選び、それに応じた対応することが大切です。
苦手な相手に対して親身に話を聞き、好かれてしまって粘着されるのも大変ですし、
逆に正論などを述べて、相手に嫌われて生活に支障を及ぼしてしまうのも良くありません。
その人がどのような対応をしたら、どのように感じるのかを分析し、その人の性格や行動パターンに応じて使い分けましょう。
最後に
いろいろな例を紹介してきましたが、これはあくまで1部です。
上でも書いたようにTPOや
相手へどんな印象与えたいのか、
または相手の人格を考慮してうまく活用しましょう。
言葉は人間が発明した最高のコミュニケーションの道具ですから、器用に使うことでより良い人間関係を築けると思います。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございます。
良い1日をお過ごし下さい🌱
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