隣の芝生が青くなったら。

子育て中、隣の芝生が青く見える経験がある人は多いと思う。
○○ちゃんのパパはイクメン。○○くんの家は豪勢。○○ちゃんはお利口さん。○○くんのママは綺麗で料理上手。
挙げ出したらキリがなくなるくらいよその家が羨ましく感じる瞬間。

そういう時って大抵、自分の子育てに自信がなかったり、何かしらの不満があって、上手くいってそうなよその家庭を勝手に妬んでいる心が原因なのだけれど。

子育てって親は年齢、職業、趣味関係なしに同じ土俵に立たされるし
ママ友なんか「ただ子供が同じ環境にいる」という事実だけで繋がっている交友関係。
頼ってしまいがちなネットには信じていいのか分からない情報が溢れている。


そんな自分の子育てに自信がなくなった時、訪れる場所がある。

近所にある大きな公園の遊具広場。
大事なのは’小さな’公園じゃなくて’大きな’公園というところ。
そこには数えきれない子供達とその家族がいるから。

私はこの広場で自分の子供を解き放ち、ベンチに座って彼らを眺めるのが好き。

顔がそっくりな親子、友達のような遊び方をする親子、ちょっとヤンキーチックなママ、元気すぎるおじいちゃん。
とにかくいろんな家族がいる。

走り回る子供たちの服装・振る舞い・言葉はその子の家の全てを物語っていて、観察すればするほどその多様性に驚く。
中には「ちょっとこの家大丈夫なの?!」と思うような子も。
でもその判断基準は私の判断基準。
この子にはこの子の家のルールがある。

そこでやっと心が軽くなる。
「あぁ、いろいろだ。子育ての仕方はいろいろ。正解なんてないんだ。」
「子供がその子らしく過ごせて、愛されて幸せを感じてくれることが一番。」


この答えに辿り着かせてくれるこの場所は、私のなくてはならない子育ての避難場所。

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