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「失敗を恐れずに」

今年に入ってまだ2週間も経っていないけれど、さっそく一つ後悔していることがある。1月1日の0時ごろに行った初詣のことだ。

今年、家族や親戚と初詣に出かけるとき、私は最高に機嫌が悪かった。お正月の準備がいつも以上に大変だったことと、家族に対してイライラしてしまうことがあったからだ。

毎年楽しみなはずの初詣なのに、全然楽しい気持ちになれないわ、雨は降ってるわで、テンションはどん底に近かった。そんな中でお参りするという、罰当たりな初詣だったと反省している。せっかくなら、気持ちを切り替えていけばよかったなあ。

そんなテンションだだ下がりの心持ちでありながら、ちゃんとおみくじは引いた。結果は「末吉」。なんだ、昨年と同じか。大吉なら元気が出たのに……と、またまた罰当たりなことを思う。反省。

そのときは「末吉」の言葉以外、頭に入ってこなくて、サッと目を通すだけでおみくじを折りたたんでしまった。一瞬結んで帰るか迷ったけれど、なんとなく財布にしまった。

このとき、おみくじを結んで帰らなくて本当によかった。最近になってやっと「そういえば、おみくじになんて書いてあったっけ」と思って読み返したとき、心からそう思ったのだ。

今年引いたおみくじには「末吉」の上に、おみくじにしては長めのしっかりとした文章が書いてある。

失敗を恐れずに
失敗を恐れる事や責任を負う事から逃げていては、何も前には進みません。失敗したときには素直に認め、周囲に迷惑をかけた時にはできるだけの努力で補おうとする事が、何よりも大切で尊い事です。やみくもに失敗を恐れることなく、果敢に挑戦する心と、強い責任感を育みましょう。

この文章を読んだとき、凛と前に進む人の姿が頭に浮かんだ。ああ、私はそんな人になりたいな。そして「尊い事」って表現もいい。「大切」なだけではなく「尊い」のだ。自分、そして他人の努力に対しても、そう思える人になりたい。

おみくじの言葉を咀嚼しながら、私が毎年おみくじを引く理由はここにあるんだと思い出した。不思議だけど、おみくじは時々こうして自分に深く浸透する言葉をくれることがある。

いつもワクワクしながら引くおみくじを、今年は落ち込むあまり惰性みたいな心持ちで引いてしまった。そこはちょっと後悔しているけれど、ふてくされるあまり「引かない」「適当に結んで帰る」選択をしなかっただけ、本当によかったと思う。

今年はいくつか、新しいことに挑戦する。さっそく来週から始まるものもあって、さっそく不安な気持ちもある。だからおみくじは、そのまま1年間財布にしまっておくことした。今年は「失敗を恐れずに」の言葉を信じて過ごしたい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。