見出し画像

他者という鏡

フリーランスになってから、新たに「記録する」習慣ができた。

「いつ何をしたか」「何を食べたか」「何時間働いたか」「その日嬉しかった3つのこと」などを手帳に毎日書く。今年使った手帳の大半のページは、我ながらびっしり細かく記録されている。

そんな新しい習慣は、自分の状態異常にも気づくのにも役立つ。というのも、12月に入ってから急に手帳が余白だらけ。「記録する」という習慣が見事にぶっ壊れているのだ。

たしか、今年の引越し直後も同じような状態になった。どうやら私は、余裕がなくなると「記録する」気力から失われるらしい。この習慣を保てることが、自分の心に余裕がある何よりの証明なんだなと思う。

そうやって、大事な習慣がぶっ壊れるような日々が続く12月。本当はnoteに書きたいこともけっこうあった。本やドラマの話、さや香のネタは1日寝かすとなんか面白くなってくる、とか。笑

でも今月は自分の中で、どんなに忙しくても、これだけは優先しようと決めていたことがあったのだ。それは、人と話す時間、そして新しい人と出会う機会。

正直、全然そんな気になれない時期もあった。でも最近は、自分の中で少しずつ心境が変化している。「人と会う時間を大事にしたい」と、めずらしく思い始めた自分のエネルギーをちゃんと消化しようと決めて過ごした。

その中で、何度も感じた。本当に「他者は、自分を映す鏡」なんだなあと。そして同時に思い出すのが、哲学者の鷲田清一さんの言葉だ。

『わたしというものは「他者の他者」としてはじめて確認できる』。今月は人との出会いの中で、そう実感することがあまりに多かった。

自分の中で自分を見ようとするのではなく、人と関わって「他者の他者」になることで、初めて見えてくる自分がいる。関係性ができたばかりの人、初めて会う人とコミュニケーションをとっていると、特にそう実感できる気がする。

そうやって今月はたくさんの人と話し、新しい出会いもある中で、自分にも大きな変化がたくさんあった。新しい環境に身を置くことの影響はすさまじいなと思う。あっという間だったけど、ここまでそんな充実した12月を過ごしていました。

さて、私は仕事を納めるのにまだ時間がかかりそうです。でもnoteを書く余裕は取り戻し始めたので、2023年中に駆け込みで、書けるだけ書きたいと思っています。なので年末のご挨拶はもう少し先、ということで!年末のお仕事、もうちょいがんばるぞ〜

最後まで読んでいただきありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。いただきましたサポートは、自己研鑽やライター活動費として使用させていただきます。