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開業から1年、おちこんだりもしたけれど

はやすぎるもので、今日で開業から1年が経ちました。正確には、開業届を出したのは昨年の24日。書類には開業日を「2月23日」と書いて提出しました。

今も決して安泰ではないけれど、開業届を提出した1年前の月収は、今の3分の1くらい。そんな状態の中で届を出したのは、この仕事を続けたいと覚悟が決まったからです。

「やるしかない」とアクセル全開で駆け抜けつつ、たくさん転びました。練りに練った文章とともに応募した案件に落ちる、継続依頼のはずだったクライアントからある日突然連絡がこなくなる、急に一気に仕事が減る、シンプルにセルフマネジメントができない、なんてことは少なくないし、数ヶ月分の報酬が振り込まれない事件(後日無事振り込まれた)とか、経理まわりのことを調べるのに鬼の様に時間がかかるとか、本当にいろいろと。

こういうわかりやすい壁やつまずきは、まだ乗り越えられる。それよりも特に難しさを感じたのは、自分自身の方向性やどう成長するかを、自分で決めていかなくちゃいけない点です。

秋頃、それまでアクセル全開だった日々が、ふっと落ち着く瞬間がきました。ある側面から見れば「安定」とも言えるけれど、途端に「これからの私はどうすればいいんだろう」と、新しい不安が顔を出すようになります。

正直、本当につい最近まで、今の自分がやっていることにも自信が持てなくなっていて。「私が書いている記事は、ある人から見れば『誰にでも書ける記事』に入るのかな」なんて考え始めたときは、かなりおちこみました。

これ以上、自分の中に答えを探しても仕方がない。そう思ったときに、もっと視野を広げてみようと、ライターや編集者の方の発信を読みあさったり、セミナーに参加したりしました。

「なんか、余計に自分がちっぽけに見えてくるな」なんて葛藤もありつつ、本当にたくさんの方の言葉を読む毎日の中で、納得のいく答えが見つかりました。

「仕事なのだから、何より大切なのは誰かの役に立つこと」。そんな言葉を見つけるたびにほっとする自分がいて、私の中の軸は、それしかないなと実感しました。

私は「〇〇ライターになりたい」という気持ちが今でも薄いです。もちろん、興味のある分野、苦手な分野はあるけれど、自分が書くことで世の中に貢献できるなら、できる限り何でもやりたい。

そんな曖昧な状態でいることを肯定していいのか、「何者か」になるべきなのか……とジタバタするときもあります。でもそれ以前にまずは「誰かの役に立つ仕事をしているか」を、ぶれない軸として大事にしようと考えました。

当たり前のことすぎて「1年経ってそれかよ」と、自分でもちょっと恥ずかしさはあります。でも、今の自分を肯定しながら仕事を続けていくためには、この軸を旗印としてしっかりと掲げておくことが欠かせないのです。

もちろん、今以上に「できる限りなんでもやる」ために、身につけないといけないスキルはまだまだあるし、もっとライターとしての信用を得るために、変わらないといけない部分もたくさんあります。

これから始まる開業2年目は、1年目に経験できなかったことに踏み出しながら、進む道をじっくりと考える1年にしたい。そうして新しいことを学びながら、引き続き「誰かの役に立つ仕事をする」ことに、全力を尽くしていきます。

ささやかながら1年をお祝い

そんなこんなで「おちこんだりもしたけれど、私はげんきです」ってフレーズが、今はめちゃくちゃしっくりきています。こうやって気持ちを整理する場所として、noteの存在の大きさをあらためて感じるな。2年目も、がんばります。

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