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Netflix 我々の父親

今日は、Netflixで観たドキュメンタリーフィルム『我々の父親』原題:Our Father を観ました。

これはドキュメンタリーというだけあって事実から作られている映画

事実なのに恐ろしい映画なんですよ。そして制作はブラムハウス・プロダクションズです。有名なホラー映画を数多く世に送り出してきた会社。

もうこうなったら観るっきゃない!!

私はホラー映画も好きでよく観るんですが、ホラー映画は実際にあった事を印象付けたり問題提起する為の役割として機能している場合もあってとても興味深い時も多いです。

恐ろしい描写も本当に起こった事実である場合も多々あります。

人の怖さを映し出している。。

もしくは、刺激がある表現を用いて印象に残す事が目的なのかなという意図を感じる事もあります。

目を背けたり無視しがちなテーマを扱う場合は有益です。

今回の『我々の父親』は実際に明らかになった事実のドキュメンタリーなので、前者に分類されます。ただ、後者も混ざっている可能性は高いです。

簡単に説明すると、ひとりの不妊治療で有名な医師が秘密で自分の精子を使って人工受精をし受胎させて何十人もの兄弟がひとりの男の精子で産み出されたという話。

倫理的にはこれは大間違いです。その為、3人以上は同じ精子を用いて子供を誕生させてはいけないというようなルールを設けている地域が多いです。

知らないうちに自分の兄弟と結婚するとか、近親相姦を防ぐために必要な事です。

どうしてこの医師は倫理的に間違いな事を平然と行なっていたのか。。。

私には到底何故なのか理解できませんでした。

この医師本人しか分からないし、分かっていないかもしれません。。。

怖い事だなと思います。

権威ある医者でも悪い人間はいるんですね。。。

被害者の女性達へのインタビューが出てきます。

その医師が自分を見て性的快感を感じていたというような意図を感じているような発言をしていた女性もいました。

または、レイプされたように感じている女性も。。

しかし、密室で自分の精子をとっていた医師が何を感じてどうやってとっていたかは誰も分からないわけです。

ただ事実がある。

それは、彼女達が精神的苦痛を感じて感情を傷つけられ戸惑い混乱しているということ。

非常に罪深い事です。

分かっているだけで、かなりの人数の被害者がいる模様なので見つかっていない人がもしいればと考えるとすごい数の兄弟がいそうです。。。

ただ、こういう事件はこの映画の話だけじゃなく現実に色々な国で起こっている事です。

アメリカという国柄は割と訴訟国家で自発的に皆が動き結託して行動を起こす人々が多い。最初の1人が行動を起こし人(今回の場合は被害者)が集まっていく過程は見習うべき点です。

もしも黙っているのが美徳みたいな国で倫理観が壊滅的な医師が何かしでかしたらと思うと野放しになりそうで本当に恐ろしいと思いました。

肩書きや経歴だけでは人は分からないです。この医師も大変成績が良かった為に沢山の不妊に悩む方達が訪れたようでなんとも言いようがない酷い話です。

そして“子供達”の中には、この医師の行動に驚き、その親の遺伝子から自分についてまで危惧して悩んでいる人もいる…どんな気持ちなのかと考えるととても心痛くなりました。

科学を手にした人間は時に怖い事をする人もいるというホラー映画みたいな実話でした。

他にも私が観た映画のレビューあります!

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