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英語は直接的なのか!?

英語は直接的にものを言うとか言われることも多々ある言語です。

しかし、それは本当なのでしょうか?
考えてみると色んな部分が見えてきます。

おそらくは、その直接的なという部分に「はっきり」とものを言うと単純に当てはめる人もいるのではと思います。
それは、意見を言うことに慣れていない人であった場合はそう思う場合もあるとは思うので不正解とは言えません。

しかし、その一方でいつも直接的とはっきりと物を言うということが同義と捉えているとすれば、それは時として違ってくるんです。

例として、心遣いは、婉曲表現を用いる事でしっかり表すんです。

遠回しではなく、“文法ルール”によって明確に表すためにそこをまた「直接的」と思う人もいるような気もするんですけどね…。

簡単に言えば、法則に基づいてしっかりと婉曲表現を使うんですね。例外はあると思いますが、大体の地域がこれでカバーできるでしょう。

そのルールに基づいているという意味では、分かりやすいんです。人の特性、状況や環境に左右されにくいので…。

さて、

誰かに何かを依頼する時
他人が関わる予定を言う時

の例を挙げましょう。

まずは、依頼について。

依頼するときは、やってもらいたいわけですよね。相手が率先してやりたいかどうかは未知ですよね。そういう視点に立っている。

と、考えればその相手に依頼したいけど相手がどう思うか分からないということを文法ルールに入れるとより丁寧になります。

あなたの事ちゃんとそこまで考えてるよ!と示すわけです。

頼みたいのは私だから、I ですね。Youじゃない。そして依頼がこなされるか分からない。分からない未来なんです。双方合致しなけりゃ分からないから、それは仮定していくんです。

そして、他人が関わる予定を言う時。

決めてかかっている事を示すときは断定で、そして相手に判断を委ねる優しさを示したいときは仮定です。関わるだろう予定という意味です。

ここで、断定ではない仮定という概念が出てきます。これは多くの日本人的感覚だと遠回しと取るかも知れないけど一方でかなりわかりやすい方向性を出してるとも取れるんです。

この感覚のズレが大きいと、すごく失礼な事を言ってると思われたりします。

ただあくまで関係性も大きいです。日本でも親しくなってこれば、フランクに頼んだり予定を言ったりする場合はある。それは海外でも同じことでしょう。使い分けです。相手に向き合おうという話なんです。

例としては、依頼の場合。

I was wondering if you could come to my house.

私が依頼していて、判断は相手に委ねているんです。主語がとても大切。そして、委ねてるから押しつけでない仮定なんです。

予定の場合。

If you were to turn off the TV, I could concentrate on studying to pass next exam.

この場合、相手にテレビを消すか委ねているんです。相手はテレビみたい訳だからそれは尊重しますよって雰囲気を最初に見せてるんです。だから、仮定なんです。普段の動詞の使い方していないでしょう。

けど、あなたが消してくれたら試験勉強に集中できるんだよねとすごいはっきり言ってる訳なんですよね。

これもあくまで私の都合により相手を動かしたいけど、それは委ねるよっていう仮定な訳です。

人によっては、すごい遠回しに聞こえるかも知れないし丁寧語とか取るかもしれない。けれどもその一方ですごくハッキリと相手と自分の立場と今の状況を表しているとも言える。

暗記教育だと「これはこう」とか「これを仮定法に書き直すとどうか」とかそういう頭で向きあいがちだけど、方向性を意識せずとも分析している必要があるんですよ。

ただ覚えるんじゃない。思考の仕方の練習なんです。それでいて初めて文法力が活かされる。

分かりやすく今の状況と、それに伴う未来の状況を思い浮かべて方向性を示す。文法の法則によって…。

自分の状況と相手の状況、そして今の状況と未来の状況を分析する。それを単純化したのが英語です。

英語は直接的なのか!?とかそういう話じゃない。相手との関係性や時間の流れとかを考慮してそれを入れる考え方をするという話なんです。

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