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映画 氷がすべてを隔てても

Netflixで映画

『氷がすべてを隔てても (原題:AGAINST THE ICE)』

を観たので、そのレビューを書いていきます。

この映画、実話を元にした探検物です。

登場人物は、全体的にメインは探検隊の2人だけで展開されていて、とてもシンプルな作り。

氷に覆われているグリーンランドの地をひたすら進む探検隊の2人はやっとの思いで目的を果たす。しかし、度重なる命と隣り合わせの試練が彼等に次々と訪れるという話。

実話に基づいているので、特に大きな派手さがある演出はなく進んでいきますが、それが実際の試練を想像させて非常に良かった。

昔に偉大な事を成し遂げようとした人の話を観るのが私はとても好きなので飽きずに観ることが出来ました。

あんまり書いてしまうと、ネタバレになりそうなので書きませんが、タイトルにもあるように氷に覆われた地形なので身体疲労もすごいと想像できます。

それに、食料をどう確保するかの問題。自然環境故の突然のアクシデントなどなど。。

それに、2人だけで誰もいない地に放り出される不安は、並大抵のものではないでしょう。

長期滞在が続けば続くほど、自分の生と死に向かい合う事になる。

肉体だけでなく精神状態もかなり過酷だったのだろうと思います。おそらくは、映画や書物に書き残されているだけでは到底表現には足りないほどの精神的不安が押し寄せたんだろうと…

2人の隊員の気持ちの向かい方、対処の仕方はとても対照的で全く違う様に見えます。しかし、根本的には全く同じなんですね。

隊長が取り乱していても、もう1人の隊員は冷静に見える。でも結局は、お互いに表と裏の部分が外側に出ている訳で非常に理解できるわけです。

だから、片方が取り乱すほど辛い時には遠くから見守り、時には歩み寄っていく。

そして取り乱す側も、片方の冷静さに隠れた不安の様な物を感じ辛い訳です。

でも最後ラストで、その2人の思いや気持ちが交わり合う瞬間があってとてもそれが良かった。

信念を分かち合っている同士が人間らしくて素敵な話だなと思いました。

あと、生死に向き合うと人は考え方や価値観が随分と変わります。過酷な旅を終えた後彼等の人生も変化した。

歴史を変えるほどの事を成し遂げようとした実在の人物の人生は時に命を懸けている場合も多々あり、とても壮絶だけど脚色されたお話よりもドラマチック。

毎回、過去何かを成し遂げた人の話を観ると感銘を受けて凄いなと思う。

人間ドラマも観れるし、何か必ず発見があって面白い。とても良質な時間を過ごさせてもらった気持ちになるので私は実話物も好き。

実話物は、その当時の歴史的な背景も色濃く反映されるのも興味深くて好きな要素。後から、調べれば倍楽しめてしまうのでそこも良いです。

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