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禁じられた果実の話。

英語圏は、キリスト教文化から大きな影響を受けている国です。なので、知識として聖書のことを知っておくことは大切です。

とても有名な話として、

禁じられた果実の話があります。
(forbidden fruit)

これは、簡潔に言ってしまえば、果実そのものが「欲」に結びついているという考え方が背後にある。

とても惹きつけられる魅力としての象徴の「果実」。私達人間は、欲に支配されすぎると良くないという考え方は、結構どの宗教にもあるのですがキリスト教のそれは、主に「性欲」とされている。

これは、アダムとイヴの話に結びつきます。
ここら辺も西洋文化を知る上での一般教養となるので、知っておくと為になります。

なので、伝統的な考えを大事にしている保守的な人。尚且つ、キリスト教を信仰している人はあまりに性に奔放な人は穢れていると考えるために好んでいません。

そういう人達は、結婚するまで性交を避ける。そして、同時に露出した格好を望まない傾向が強い。

キリスト教圏では、案外と性にオープンでない人も沢山いるのは、こういう考え方があるからなのです。知的産業やある程度育ちが良い人は、伝統文化を重んじる家出身の傾向が強く、このような保守層も多い。なので、性に奔放なのは汚らしいと思う人もいるのは知っておいた方が良い事実なのです。

全ての人がこう考えている訳でもなく、その考え方が必ずしも正解という訳でもない。ただ、一定の利点(性病の蔓延や望まぬ妊娠を避けるなど)はあるでしょう。なので、外国人は必ず性に奔放だと思ってしまうと間違えです。

全ての人がそうとも限らないが、性に奔放な人は、ただ育ちが悪く粗暴である可能性も強い。ちゃんとした道徳がない人もいるのは知っておいた方が危険を避けることが出来る。そういう人と関わると、DVに遭ってしまいます。

禁じられた果実(forbidden fruit) が、頭にちらつきそれが受胎や出産(産みの苦しみ)と少しは結びつく人もまあ多い印象なんですよ。

そのために日本人の想像以上に、意外とキリスト教の考え方がある人は性欲を軽々しく相手にぶつけない人は珍しくない。

それを西洋の人は、自然と分かっているので許可が明確にない人と性交しようとする人について仲間内で話している人がいると、

「え?そいつ危ない奴で粗暴じゃない?大丈夫?」

とか、話してたりもします。

あと、女性特有の身体付きを隠す格好をしている人には

「あなた、クリスチャンなのかしら?」

などと、尋ねる人さえいる。

露出していないだけで敬虔な信者と思う雰囲気は、この「性」に関する考え方が分かっていないと意味が分からないでしょう。

さて、禁じられた果実の「果実」はここでは何を言うのでしょう。

私は、カトリックを信仰している方に話を聞きました。アダムとイヴは、林檎のイメージですが最初は主にイチジク、ブドウ、時として柑橘系やザクロなどを言っていたようです。これは、地域性や人によって違っている。

しかし、ヨーロッパに古くからある考え方で林檎はevil(悪)の象徴とされていたので、だんだんその考えが広まってきたというお話でした。

禁じられた果実( forbidden fruit) の話を、深掘りしていくと非常に分かることが多く面白いので、今回はそんなことを書いてみました。

果実(fruit) は、表現にも適していて様々なものがあるので、また紹介したいと思います。

英語圏の文化背景を知ることは非常にコミュニケーションに役立ちます。また、宗教的な意味を知っていると、いろいろな作品の解像度も上がります。



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