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【Life in the UK】1枚のハガキが救った隣人関係と私たちの睡眠環境

こんにちは、Monicaです。

イギリスは朝が冷え込む時期になってきました。
夏が短くどんよりとした天気が多いイギリスですが、ここ1週間ほどの間の私たちもそんなイギリスの天気のようでした。

夜中に鳴り響く洗濯機の振動

2週間前には気にならなかった洗濯機や食洗機を回す音。今まで気にならなかったことが急に気になるようになだてしまったのか、それとも建物の構造に何か変化があったのか分からない。ここ1週間ほど、この音が原因で、深夜1時頃まで眠れない日々が続きました。

私たちの寝室の上に2階の住人のキッチンがあるらしく、全ての音が筒抜けになっているらしいことが、騒音から想像がつきました。

最初は我慢できていたものの、それが毎日続くとなるとだんだんストレスが溜まってくる。

深夜に洗濯機や食洗機を回すなんて、非常識

毎日続くこの騒音に耐え難くなってきたある日、彼が上の階をノックしに行った。もちろん、怒りをぶつけるわけではなく、夜に洗濯機・食洗機を回すのを辞めてほしいとだけ伝えてくれた。その日からやめてくれたようだ。

これで一安心。しっかり眠れる。

と思ったのも束の間、今度はキッチンを行ったり来たりする激しい足音や戸扉を締める音、深夜まで続く話し声が響き渡ってくる…。

嘘だろ、今度は深夜の生活音で眠れない。

その日はとりあえず、スーツケースから耳栓を引っ張り出し、1日寝てみることにした。話し声は耳栓を通り抜けて耳に入ってくるけれど、眠れないこともない。

でも、このまま毎晩この状態が続くのか…と思うと気にならなかった音も気になるようになり、音にばかり意識が向かってストレスから怒りの感情が湧き上がってくるのがわかった。

これはよくない。

ポストにあった1枚の可愛いハガキが悲劇を救う

普段あまりチェックしないポスト。
私宛の手紙が届くことになっていたので久しぶりにチェックしにいくと、いくつかの封書に紛れて1枚のかわいいハガキが目に入った。

お店のちらしかなぁと読んでみると、「最近引越してきたので、何かあったら気兼ねなく連絡してね」と、丁寧に連絡先まと書いてある。

いつ投函されたのだろう、ここ1週間くらいはポストをチェックしていなかった気がするけど、どう考えても彼が夜に洗濯機を使うの辞めてね、と言いに行く前には投函されていただろう。

ちょっと罪悪感。

このハガキを見た私と彼は、上の階の住人に、揃って挨拶に行くことにした。

ドキドキの挨拶

彼は一度顔を合わせているけれど、私は初めて。ハガキをありがとうという気持ちと、今まで気づかなかった申し訳なさ、でも騒音についてもここでメンションしないとというちょっとしたストレス。彼がうまく言うと言ってくれたので、私は後ろからひょこひょことついていった。

ドアをノックすると、直ぐに可愛らしい女の子が出てきた。軽く自己紹介をしあって、今日ハガキに気がついたことなど世間話をして盛り上がった。

どうやら6月頃から徐々に引っ越しを進めていたそうで、最近ようやくこの部屋に住みだしたんだという。これで前は聞こえなかった騒音が最近になって気付くようになったのか、合点がいった。数週間前までは空室だったのだ。

世間話も尽きてくる中、なんて切り出せば…と思っていたときに彼が話しだした。

「この建物古いから結構音が漏れるんだよね、夜に電話してる声も聞こえてるから、もしプライベートな会話があれば別のところでした方がいいかも」(会話は全て英語でしています。日本語にすると少し変ですがこんな感じのことをに言いました。)

「そうなのね!それなら今度から3階で電話するわ!」と、彼女も分かってくれたみたいで、その日から彼女の話し声が全く聞こえなくなりました。

思っていることは相手に伝えることが大事

前にnoteでこんな記事を書きましたが、今回の体験からまた伝えることの大切さを感じています。

自分が持っている感情や感想は、言葉に出さない限りは相手に伝わりません。

このことは、分かっているつもりでも、実際に面と向かって言うことってエネルギーがいりますよね。いいことなら喜んで伝えられても、それがネガティブだったり、悪いニュースなら当然。

だけど、今回のことだって、相手はまさか自分の話し声や足音がこんなに聞こえていただなんて思ってもいなかったことだし、伝えなければずーーっと相手は悪気なく夜中じゅう私たちを苦しめたでしょう。

もし、気になることがあればまずは相手に「私はこう感じている」と素直に言ってみることです。案外すんなりと問題が解決するかもしれませんよ。




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