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“7大アレルギー”について



特定指定原材料は28品目あります。
今日はその中の表示義務が定められいる
“7大アレルゲン”についての詳細を
専門家の方々のデータ等から
わかりやすく抜粋して
ノートにまとめてみました。

ぜひ情報の共有、参考になればと思います。


目次

① 7大アレルゲンとは
② 卵アレルギー
③ 小麦アレルギー
④ 乳アレルギー
⑤ えび・カニ(甲殻類)アレルギー
⑥ 落花生(ピーナッツ)アレルギー
⑧ そばアレルギー

☆ 各品目に対する筆者が選んだ
  オススメ商品一例及び代替品

◎ 最後に皆様へ








① 7大アレルゲンとは



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日本国では表示義務があり加工食品全般に必ず記載されているもの。
 品目は(卵・小麦・乳・えび・カニ・落花生・そば)が
あり、食物アレルギーがある方はこの表示を基準に
食品を購入をする必要がある。

表示義務は”容器包装された加工食品のみ”とされており
加工、包装されていないものには表示義務がない。

アレルギー表示には準ずるものとして他に21品目がある。
(アーモンド・あわび・いか・いくら・オレンジ
カシューナッツ・キウイ・牛肉・くるみ・ごま・さけ
さば・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも
りんご・ゼラチン)

上記21品目と7大アレルゲン、計28品目をもって
日本国では特定指定原材料(準ずるものも含む)となる。

※現在(2020年)の段階でまだ店頭販売品や
外食料理などには表示義務がありません。
外食時などは必ず店の方へ使用原材料を確認することを
お願いします。



② 卵アレルギー


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卵(鶏卵)アレルギーとは卵内にあるタンパク質
(オボムコイド)といわれる抗原体に体の
免疫細胞が反応してアレルギー症状がおこります。

卵のアレルゲンは一概には言えないが卵黄よりも
卵白に
その成分がより多く含まれているとされる。

アレルギー反応の原因とされる(オボムコイド)は
水に溶けやすいとされていて、スープなどで具を避けて
飲食したとしても体内に摂取されてしまうので十分な
知識と注意が必要です。

卵のアレルゲン物質は加熱にて大きく変化すると
言われていますが、マヨネーズのように調理加工の
過程で高温にて加工されていないプリンなどは
アレルゲンが変化しにくいとされる。

鶏卵→卵アレルギーの対象だが、鶏肉・魚卵などは
卵アレルギーには属さない。

うずらの卵は鶏卵と似た成分があり
卵アレルギーと同じく対応していく必要がある。

※鶏肉・魚卵アレルギーがある方はこの分類に関係なく
除去などの対応が必須です。自身の対象アレルゲンを
しっかり認識しておく必要があります。

卵殻カルシウムは卵の殻から生成されたカルシウムです。
特別な事例を覗いてその調理過程などにより
卵アレルギーの方も摂取可能と言われています。

(リゾチーム)は風邪などの時に飲む市販薬などに
入っていることのある成分ですが、卵アレルギーの
原因物質と同じ成分を含むのでアレルギーの方は処方を避けて
購入の際は必ず薬剤師の方へ相談の上購入してください。




③ 小麦アレルギー


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小麦アレルギーは(卵・乳)についで多いとされている
アレルギー。
ただし、今現在の段階で(IgE抗体)に反応があったとしても
アレルギー症状が出ない方も一定数いて
正確な診断には負荷試験を行い判断していく必要がある。

※(IgE抗体)とは免疫グロブリンの一種の免疫細胞でアレルギーが
どの食品や物質に反応しているのかを調べる時に見る血中の成分。
数値が高いほど一般的には反応値が高いとされる。


IgE抗体の数値と実際のアレルギー症状との因果も無く
負荷試験にて実際の摂取できる安全ラインを
医師監修のもと慎重に行う必要がある。

即時型の小麦アレルギーには小麦の他に(ライ麦・大麦・オーツ麦)
等に交差反応を起こすと確認されている。
米やその他の穀物類には反応が無いとされる。

小麦アレルギーのアレルゲン物質は加熱調理工程でも
アレルゲンが消滅することは無く、焼いたクッキーのようなものでも
アレルギー反応を起こしてしまう。

ただし、醤油や味噌などの加熱後の長期発酵食品に関しては
1年以上発酵過程を過ぎているものは原因物質であるタンパク質が
ほぼ分解されているため
反応が出ることがかなり少なくなることが
報告されています。

大麦も小麦アレルギーの対象なので摂取はできないが
大麦が使われている麦茶では反応が少ないとされる。
ただし病院での安全確認がどの種類でも必須である。

小麦アレルギーは離乳食を始めた赤ちゃんがアトピー性皮膚炎を
患っている場合その多くが持っていることが多く、初めての離乳食の
摂取の時にパンのおかゆ等を食べた際にショック症状が出る
ことも
事例として報告されています。

小麦アレルギーは成長とともに耐性が身についていき
改善や軽減されていくことも多い。
ただし、自己判断での生活は十分に危険が伴うので
必ず信頼の置ける医療機関の医師の判断の元
対応していく必要があります。




④ 乳アレルギー


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乳アレルギーは加熱調理を行ったとしても
アレルゲンが弱まることは無いと言われています。

乳アレルギーと交差反応のあるものは
ヤギ・ひつじ)の乳にもありますが、豆乳(大豆)には
アレルゲンとしての交差反応は無いとされます。

※ただし、大豆のアレルギーがあるともちろんのこと
反応してしまうので十分な注意が必要です。

乳アレルギーの乳児の為の厚生省認可の治療乳があります。
(ニューMA-1・ミルフィー・MA-mi等)
更に(ニューMA-1)でもアレルギー反応が出てしまう乳児の為に
特殊ミルク(エレメンタルフォーミュラ)という特集乳があり
成長後もこの特殊乳を使用して調理等に利用も可能です。

乳アレルギーの方は乳を除去する為にカルシウム不足になることが
あります。
小魚やその他カルシウムを摂取できるもの
ひじき等の海藻・さくらえび・緑黄色野菜・切り干し大根等)
摂取することでカルシウム不足を補うことが出来ます。

乳アレルギーは加工段階で減ったり変化したりしない為
摂取量に十分な注意のもと原材料に含まれているかどうかを
しっかりチェックする必要があります。

“乳”の文字が付くが乳アレルギーのそれとは関係のないもの。
または基本的に除去の必要がないもの。

・ 乳化剤 ・ 乳酸 ・ 乳糖


乳化剤→水と油を混ぜて白濁させて作るための添加物。
原材料のほとんどは大豆エチレンで乳とは無関係。

乳酸→乳酸カルシウム等の有機質の名前。乳酸菌は
食物を発酵させて取り出す細菌のことで乳とは直接
関係はありません。

乳糖→オリゴ糖の名称。
※ただし乳糖の多くは牛乳を原材料として作られるため
100万分の一の乳たんぱくが含まれていることがある。
そのため摂取には医師との相談が必須である。




⑤ エビ・カニ・甲殻類アレルギー


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エビを代表とする甲殻類アレルギーは小学生頃から
増加傾向があり、成人ではもっとも頻度の高い
アレルギーと言われています。
エビやカニ等を使ったスープなどにも反応が出ます。

エビアレルギーの患者を対象にした全国調査では
エビアレルギーがある方の実に65%の方に
カニに対する交差反応が見られました。

ただし、イカやタコや貝類等に交差反応が出る方は
その中で20%程度だったと報告があります。

“えびせんべい”や“カッパえびせん”等の商品は
基本的に摂取可能とされており、調理過程の
高温調理でアレルゲン性が低下することが
わかっています。

エビアレルギーは主に乳幼児期に多く発症して
耐性を得ることがないまま成人になる人が多くいると
されています。
症状は典型的な即時型アレルギーで、接種後1時間ほどで
蕁麻疹や口内のかゆみなどの反応がある。
アレルギー反応が強いとアナフィラキシーショックを
起こしてしまう事も多々あります。

例えば“生”のエビやカニに触るとかゆくなる。と言った反応の
方でもエビ・カニアレルギーのアレルゲンである
(トロポミオシン)の耐熱性を考慮すると多量に摂取するのは
危険性が高いと思われます。




⑥ 落花生(ピーナッツ)アレルギー


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ピーナッツは欧米圏ではアナフィラキシーを起こす食材として
最も有名な物のひとつです。

日本でも近年ピーナッツアレルギーの患者数が年々増加・確認
されており、そばと匹敵する数の患者がいると言われています。

ピーナッツ個体だけでなくオイルなどにも同等の反応を
示すことがわかっていて、食材にも含まれていることが多く、
カレーのルー、スナック菓子、調理済みのサラダやサンドイッチ等にも
含まれていることがあります。

ピーナッツ(落花生)の殻にもアレルゲンが含まれていることがあり、
イベントなどでまいたりするような場所にも十分危険性があることを
認識していく必要があります。

ピーナッツアレルギーの方の殆どの方が全身蕁麻疹、呼吸器障害、
アナフィラキシーを含む重い症状がでることが多いとされます。
またほとんどの方が乳幼児から発症し、そのアレルギー反応は
一生涯継続してしまうことがわかっています。

ピーナッツのアレルギー反応はとても強いことがわかっていて
環境等も含めた予防が強く推奨されています。

ピーナッツアレルギーを発症してると、他のナッツ類にも
反応してしまうことも報告されています。

日本ではその代表にクルミなどが挙げられます。

ピーナッツアレルギーの方は医師との相談のもと
ナッツ類を避けていく必要があるようです。





⑦ そばアレルギー


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そばアレルギーは日本ではアナフィラキシーを起こしてしまう
食材として有名なものです。
ただ、今現在もそばの何の成分がアレルゲンなのか
特定しきれていません。

そばの茹でた時に上がる湯気などにも反応する報告があり
少なくとも水溶性で、熱に強いであろうことが
わかっています。
また、そば殻で出来た枕でも喘息や呼吸器反応など
アレルギー反応が起こる
ことがわかっており、
そば殻にもアレルゲンがあることがわかっています。

そばアレルギーの方が他の穀物類(米・小麦等)に
交差反応する報告はなく、そば自体が含まれるもののみに
反応します。

一般的に認知されておらず注意が必要なのが
コショウ等に風味づけで使用されることがあり、
そばアレルギーがある方は十分に気をつける必要があります。

アレルギー反応が強い方は湯気など気化したものでも
反応してしまうために、そばを扱う店舗などには入らずに
避けることが必要になったりします。




☆ 筆者が選ぶ各品目に対する
  対応および不使用商品一例
  及び代替品


① 卵アレルギー

 ・マルエツの“から揚げ弁当”(卵不使用)

 ・スターバックスの”シュガードーナツ”(卵不使用)

 ・コストコの“クロワッサン”(卵不使用)

② 小麦アレルギー

 ・マクドナルドの“フライドポテト”(小麦・卵不使用)

 ・エースコックの“鶏だしフォー”(小麦・卵不使用)

 ・お菓子のシアワセドーの“いしやきいも”(小麦・卵・乳不使用)

③ 乳アレルギー

 ・キューピーの“エッグケア”(7大アレルゲン不使用)

 ・イオンの“おこめでつくったふんわりパン”(7大アレルゲン不使用)

 ・お菓子のシアワセドーの“いしやきいも”(乳・卵・小麦不使用)

④ エビ・カニアレルギー

 ・主に代替としてはイカ・タコなどを使う。
  もしくは魚類や貝類などで補う。

⑤ ピーナッツ(落花生)アレルギー

 ・山下商店の“とうふ屋さんの大豆バター”(ピーナッツ不使用
  ただし、アーモンド使用の為該当の方は注意)

 ・ゴマやきなこを使用すると風味が似ていて
  代替のようになる。(個別アレルギーがある方は要注意)

⑥ そばアレルギー

 ・あらき商会の“ひじき麺”(そば・卵不使用)

 ・創健社の“きびめん”(7大アレルゲン不使用)

 ・自然芋そばの“三穀めん”(7大アレルゲン不使用)



◎ 最後に皆様へ


食物アレルギーは全世界で随時報告されていて
2014年の時点で花粉症や鼻炎などよりも数が
増えてきていることがわかっています。

年々増加する中で医療従事者の方や研究機関の方々が
日々努力を積み重ね私達を守るために戦ってくれています。

私のような医療従事者に属さない者が出来ることは
このような啓発のための情報を発信したり
外からのサポートや企業を立ち上げての生活環境の改善。


命のプロと生活のプロ。
そして何より皆様一人一人の正しい認識と
周りに対するやさしさや行動が大切だと思っております。


全ての皆様が安心・安全な社会になるために
私もこれからも努力を惜しむことはありません。



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