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野良犬しゃくれの運命

以前「みはな、危機一髪」っての書いた時に、犬は捕まえられると書きました。

2018年秋ごろ、みはなの他にかわいい二匹の子犬がいた。一匹はアンダーショットだったので(あんまり美しくない言葉ですが)「しゃくれ」と読んでいた。(もう一匹は「しゃくれじゃないほう」と読んでいた。)

ある日「じゃないほう」が居なくなったので、どうしたかと聞くと、どこかに連れて行かれたとのこと。その後は殺処分されるため、近所の犬愛好家のかたが引き取りどこかで保護されているとのこと。

その約1ヶ月あと、どんどん大きくなるしゃくれ。捕まえて避妊して新しい飼い主見つけたいところだがいまいち人に馴れないなと思っていた頃、外で犬の悲鳴。

外を見てみると頭に黒い布を被せられ動かないしゃくれ。周りには警備服着た男性4-5名。太い大きな木の棒持ってた。頭部撲殺。

狂犬病も発生する中国なので野良犬は好ましくないのは理解できるが、真っ昼間にみんなに見られる場所で撲殺かぁ、と思った。この1ヶ月獣医師として何もしなかった自分を恥ずかしいと思った。

まだ中国では動物の扱いに驚かされることがある。新型肺炎の始めの時、飼い猫からの感染を恐れて、ベランダから飼っている二匹の猫を投げおとして殺したというニュース。もちろんみんなじゃなくごくごく一部のニュースになるような人の話。

日本にも動物愛護概念無い人は確実にいるし、中国でも動物を大切に思ってる人はたくさんいる。しゃくれは痛かっただろうけど苦しむ期間はきっと短かったと自分に言い聞かせてます。天国で美味しいものいっぱい食べられてますように。

写真は2018年9月の日記に書いていたしゃくれとみはな

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