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犬猫ワクチンの抗体チェック

中国に行ってびっくりしたこととしては、仔犬、子猫の初年度ワクチンプログラムが終わった後に血液を採って抗体チェックをすること。

日本でワクチンに対する抗体を測るのは、アレルギーがあったり高齢だったりでワクチンを打ちたくない子に、抗体が充分あることの確認のために稀に行っていた。

初めは意味ないよ、お金儲けのためでしょ、って思ってたけど、抗体不充分な子は意外といる。中国でも日本と同じでペット販売前に接種され、最期の一回を購入後に打ってください的なことが多い。噂によると、「接種しました」と言いつつ、注射を打ってない場合や、保管がずさんで効果を失ったワクチンを接種している場合も多いらしい。

なので、すでに2回以上ワクチンが打たれた状態で、動物病院に来ても少なくとも2回はワクチン接種をすることを勧めるし、飼い主さんもそれを望むことがほとんど。日本では「抗体あるよね」の確認のための抗体検査がちゅうごくでは「抗体無いかも?」の確認のためになる。

ワクチンなんてきちんと管理されていて、抗体ができるのが当たり前と考えていた私にとっては衝撃的だった。

もちろんきちんとしたワクチンを接種して販売される子もいると思うが、大部分の「ワクチン打ちました」は信用できないらしい。証明用のシールが貼ってないことも多い。

中国の病院でも「絶対やる」「必ず勧める」「希望があればやる」等病院によって考え方は違ったが、少なくとも日本よりは普及していた。

写真は抗体検査キット会社のホームページより。
そもそも抗体検査はWASAVAワクチネーションガイドラインという世界基準でも勧められていて、日本でも導入されているところは増えてきている。中国の方が医療的に先進国なのか??と思ってみたり。

「技術顧問」として活動してきたが、知らないことや見たことない症状もたくさんあったし、勉強になったことも多かった1年半だったなぁ。私が与えてあげられた知識はちゃんとあったのかしら。。。

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