栄養士になる一歩目な日々
会社を退職し学校に通い始めて、もうすぐで2ヶ月になろうとしている。たった2ヶ月なのが信じられないほど、濃密な日々のなかにいる。
社会人経験者が3分の2を占めるクラスに私はいる。
残りの3分の1は高校卒業直後の子や20歳くらいの子たち。年齢幅がとんでもないことになっている。
入学して間もない慣れない環境のなか、大変なことや少ししんどいことも年齢性別垣根なくお互いに一緒に考えて、毎日笑って過ごせていることのありがたさ。
それでも時に誰かの涙を見たり、その涙のために動いてみたり、背中をさすったり、支えてもらったり背中を押してもらったり。
周囲には明るく前向きで優しい人たち。人のために何かしたいと思う人が集まっているからなのかなとも思う。
勉強や実習はもちろん大変だけど、知りたいことやできるようになりたいことがたくさん。
先生たちの言葉に、はっとさせられる。
「病気や何らかの理由で好きなように食べられない人がいるとき、どんな工夫をすれば喜んで食べてもらえるか。理論を知って自分で試行錯誤できるように。」
顔が見えなくても、辛い時に気持ちを軽くできるような、背中を押せるような人になりたいと更に思うようになった。
学校に通ってよく思い出すようになった。
学生の時に泣きながら食べた焼きそばのこと。
社会人になって疲れ切って実家に帰った時に出してくれた大好物の豚の角煮。
母が病気になって食べられなくなってから、手術して、飲み込みやすい食べ物で食べれたと聞いた時のこと。
その母が今では好きなものを美味しいとなんでも食べてくれるようになったこと。
そんな食事にはいつも誰かの想いがこもっていた。
今自分がいる場所は小さな山の麓みたいに思う。
そして小さな山を登りはじめると、憧れていた山がそれまでよりずっと大きな山に感じるのだ。
山登りをしていて限界だ…と感じる時、こんな力で富士山いつか登れるんだろうか。そんなことをよく友人と話していた。そんな時、ある山小屋で出会ったおじ様に言われたこと。
「自分で限界と言えるうちはまだ限界ではないよ」
先に行かないと限界は見えないから、明日も今日と同じように一歩一歩踏み固めていく。決心。
まだ始まったばかりの日々。
実は今はテスト勉強の休憩(逃避)中。
そろそろ勉強に戻ります。
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