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キャリアなんてなかった私がコンサルを受けたら見える世界が変わった話し。

先日、生まれて初めて占いをしてもらった。占星術というもので、過去の自分の振り返りから、未来のアドバイスをポジティブな感じで伝えてくれるので、受けてみてとても楽しかった。その中で印象的だった一言がある。

「キャリアの星がひとつもないですねー」

はい、当たっている。キャリアと言われるものは何も持っていない。それなのに、広い世界に出ていきたいと思っているいるらしい。これも当たっている。ここ10年は、子育て中心の生活を送っていたけれど。

私はスポーツトレーナーの勉強中に今の夫と出会い、長女を授かった。
妊娠7ヶ月のとき、順調だったお腹の赤ちゃんの胎動を急に感じなくなった。胸のザワザワが止まらない。夫の帰りを待って、産婦人科に行くと赤ちゃんの心拍は止まっていた。そこから2、3ヶ月の記憶があまりない。覚えているのは、赤ちゃんを火葬したあと外に出たら突き抜けるような青空が広がっていたことくらい。

その半年後に、長男を出産した。無事に生まれてきてくれたことに安堵し、しばらくは育児に専念しようと決めていた。しかし、手探りの育児で精神は疲弊していった。周りの友達は社会人にも慣れてきて、自分の仕事と好きな時間を謳歌しているように思えた。一人だけ置いていかれている。完全な育児ノイローゼだった。
そんな時に、夫が少し外に出てみたら?と提案してくれた。私は社会と接点を持ちたかった。その頃、夫が確実にいる時間は出勤前の朝の時間だ。夫の仕事場の近くのコンビニで、6時から9時までのバイトを始めた。
その後、2人目の妊娠をきっかけにコンビニのバイトは辞め、しばらく育児をしていたが、やっぱり外に出たくなり、今度は学生時代にバイトをしていた居酒屋で週1回ほどのバイトを始めた。

子供を保育園に預けて、就職する方法はもちろんあった。でも、病んだり落ち込んだりしたけれど、やっぱり子供たちと一緒に過ごしたかった。子供と楽しめるところをリサーチして色々な所へ出かけたし、思い出もたくさん作った。それにバイトも面白かった。コンビニのバイトは、いつも一緒のおばちゃんの嵐の松潤の話を聞くのが楽しかったし、居酒屋ではお客さんやバイトの大学生達とくだらない話で笑っていた。

その後、次男の気管支の病気をきっかけにアロマトリートメントを学び、自宅サロンの開業に向けてイベントに出ていた頃にコロナがやってきた。計画していたものが頓挫し、どうしようと悩んだ。家で出来る仕事を探していた時に、出会ったのがライターだった。

最初にいただいた仕事は、1記事1500円。時給に換算すると300円くらいだった。しかし、コツコツ続けていったら、ライティングスピードも上がり、記事修正も任され収入面は格段に上がった。しかし、この頃に自分のやっていることが文章を書くことではなく作業なんじゃないかと感じ始めていた。

そんなモヤモヤしていた時に、Twitterでたまたま見た記事に目が止まった。友達とワカサギ釣りに行った他愛もない話しだったが、とても楽しくて、文章でこんなに人を引き付けられることが出来るんだと思った。その記事を書いた人は、私がコンサルを受けている中村洋太さん。中村さんの記事は、インタビュー記事や旅で起こった出来事など、どれも心を動かされるものだった。私もこういう文章を書きたいんだ。そう思って、メッセージを送った。

「私も中村さんのような文章を書きたいです」

中村さんのコンサルでは、まず私がやってきた事と、どんな経緯でライターを始めたのかを話した。海やスポーツや音楽が好きなこと、バイトをしながらセラピストの勉強をしたこと、子どもと色々な所へ出掛けてきたことをライターとして伝えていきたいこと。
すると中村さんは、「今話してくれた事は、岡田さんにしか書けないことですよ」と言ってくれた。びっくりした。実績といえるものは何もない私に伝えられるものが、今までの経験に散らばっている事を教えてもらったのだ。

私の経験と気づきを書いていこう。早速、noteに家族で行った香川旅行のことを書き、中村さんに添削をしてもらい記事をアップした所、noteの注目記事に選ばれた。たくさんの人に読んでいただき、今では2万ビューを超えている。

この頃から、取材記事も書いてみたいと思うようになった。中村さんの添削を受けながらポートフォリオを作成し、アップした翌日に1件のメールが届いた。
「取材ライターのお仕事をして欲しいのですが、お話しできますでしょうか?」
送り主はテレビ局のメディアで、取材ライターの依頼だった。嬉しくて、中村さんにすぐに連絡をしたのを覚えている。後日、なぜ私を選んでくれたのか聞いてみた所、noteに書いた香川旅行の記事がきっかけだったと教えてくれた。

今は取材ライターをはじめ、直接お声をかけてもらったクライアントさんと楽しく仕事をしている。まだまだ勉強することもあるが、今できる精一杯の文章をぶつけている。

やりたい事はたくさんある。でも、育児しかほぼしてこなかった私に書ける事なんてないと思っていた。しかし、コンサルを受けて私にしか書けない文章があると背中を押してもらえた。キャリアはないけれど、今までやってきた事は無駄じゃなかったと思わせてくれた中村さんには感謝しかない。

ライターでも、違う何かでも、いつからスタートしたって遅くない。予想しなかった事が起きたのは、自分がチャレンジしたから。私もいつか、中村さんのように文章で誰かの背中を押してあげられるようになりたい。

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