🌿1789見どころ紹介日記🌿第4回

みーあキャット

2024年7月9日 12:10

みーあキャットの日記を開いてくださってありがとうございます!!
6期生のきりおです(`•ω•´)ｷﾘｯ

第12回公演『1789-バスティーユの恋人たち-』本番まであとわずかとなりました。
皆様、ご予約はお済みですか？
(この記事の終わりに予約フォームのリンクがありますので、ぜひそちらからお申し込みくださいませ😌)

これまでの🌿1789見どころ紹介日記🌿では、音源・楽譜の制作や歌唱指導を担当する歌セクや振付・構成を担当する振りセクの団員が専門家の視点でディープなおすすめポイントを語ってくれました。

しかし、なんと私は歌セクでも振りセクでもありません。まあびっくり。

とはいえ本作は終始見どころに溢れた作品なので、何の専門家でもありませんが魅力はいくらでも語ることができます!!

今回は、ただみーあ愛が肌に刻み込まれたいちアンサンブルキャストとして、アンサンブルが多数出演する"全体曲"の見どころを徒然なるままにご紹介します。ご観劇の参考になれば幸いです!!
では、少しばかりお付き合いください🌿

🇫🇷パレ・ロワイヤル
本作で唯一の底抜けに明るく楽しいナンバー、♪パレ・ロワイヤル。

この曲の見どころは、個性溢れるアンサンブルのガヤです!!
4～6期生はもちろんのこと、この公演が初舞台となる7期生も堂々たる芝居で各々の役をパレ・ロワイヤルに息づかせています。

ちなみに筆者は娼婦4人のうちの1人を演じていますが、4人の役作りの違いが行動や表情に表れているのでぜひ一人一人をご覧いただきたいです✨

「革命に血道をあげる若者たちの牙城　ならず者と娼婦の巣窟」たるパレ・ロワイヤルに集う人々は決して裕福ではありませんが、いつか誰もが幸せになれると信じて前向きに生きています。
そんな人々のエネルギッシュな生命力を舞台のあちこちから感じられるはずです🔥

この場面を牽引する革命家・ダントン(つっつんさん)やパレ・ロワイヤルの落とし子・シャルロット(しぇる)だけでなく多彩なアンサンブルにもご注目ください‼

🇫🇷三部会
第一身分(聖職者)・第二身分(貴族)・第三身分(平民)の代表が一堂に会して討議する身分制議会を表現した♪三部会では、普段女役を演じている団員を含む、議員役の全員が男役に扮しています!!

特に第三身分は、国王や特権階級(第一・第二身分)に抗議する力強さを表現しなければいけないため、いかに格好よく、たくましく見せられるかが重要になります。

立ち方、歩き方、手の差し出し方などの男役らしい動きのポイントは、カミーユ・デムーラン役の白さんが伝授してくださいました🌿

また、歌も女声にとっては低めの音域なので、慣れない歌い方に苦戦しました。
どんな音域も自在に歌いこなす専門家・うさらむさん(ラマール役)曰く、低音を出すコツは「自分が怪獣になったつもりで歌うこと」だそうです(諸説あり)。
がおー。

🇫🇷声なき言葉
1幕のラストを飾る大ナンバー、♪声なき言葉。

見応えのある振付も魅力的なのですが、ここでは歌に着目します‼

主人公・ロナン(るーぶるさん)や革命家たち、マリー・アントワネット(セモリナさん)それぞれのソロ、ロナンとその恋人・オランプ(りんりんさん)のデュエットなど、1曲の中で様々なキャラクターに焦点が当たり、革命を前にした一人一人の思いが語られるこの楽曲。
本来はそれぞれ異なる空間にいる人物たちが同じ舞台上で歌うという演劇的な表現が素敵です🎶

アンサンブルに関して、まず強く印象に残るのは「パンパポパンパポパン……」というコーラスでしょう。
カンパニー内には、この曲を「ぱんぱぽ」と呼ぶ人もいるほどです(なぜかこちらは平仮名表記のような気がする)。
足音を表現したこのコーラスを歌っていると、あぁ～1789しているなぁ～!!!! と実感でき、身体中に何か熱いものが湧き上がってきます🔥

また、アンサンブルのパートはパンパポパンパポパン……やヴォカリーズなどのコーラスが主ですが、終盤では市民が主旋律を担います。

1789年のフランスには多くの市民が暮らしていて、それぞれに大切な人がいて、ありふれた毎日の生活がありました。名もなき市民たちの志を、歌を通して真摯に表現したいと思っています。

🇫🇷誰のために踊らされているのか？
2幕は、4～6期生のみが出演する格好いいダンスナンバー、♪誰のために踊らされているのか？から始まります💃

情熱的な革命家・ロベスピエール(エデンさん/この曲の振付師‼)に率いられた市民たちが団結し、権力と戦うことを誓います。

見どころは何と言っても迫力あるダンス‼
前半ではバラバラの振りが緻密に組み合わされて個のエネルギーが弾け、
間奏のボディーパーカッションで一人一人の決意がロベスピエールを中心に揃っていき、
最後のサビでは全員ユニゾンの振りになり、一つの巨大なエネルギーが爆発します💥

手前味噌ながら、ダンス未経験者も数多く出演する全体曲でこれほどのダンスができるところに今のみーあキャットの底力が表れているような気がするのです。
初めてみーあキャットの舞台をご覧になる方にも、以前から見守ってくださっている方にもお届けしたいナンバーです‼

🇫🇷武器を取れ
革命の気運が高まる中、デムーランが市民に武器を手にして立ち上がることを呼びかけるナンバー、♪武器を取れ。
この場面で希望の印として掲げる緑の葉🌿は本作のシンボルになっています。

見どころは、デムーランの演説に呼応して市民一人一人の覚悟が固まっていき、大きなうねりを生む様子を見事に表現した振り・構成です!!

振付師のしきぶは『ファントム』の♪夜のために着替えや『アナと雪の女王』の♪太陽よ輝いて、♪ヒュッゲを担当した、6期が誇る全体曲のプロ(と私は勝手に思っている)。
この曲でもその経験とセンスを活かし、ウェーブや渦を描いて走る振りなど大人数での動きがよく映えるダイナミックな振りをつけてくれました。

初めはデムーランに率いられていた市民がしだいに主体性を持って革命に向かっていくさまを、振り・表情・歌によってお伝えします‼

🇫🇷サ・イラ・モナムール
♪サ・イラ・モナムールは、「バスティーユの恋人たち」という副題を持つ本作を代表するナンバーです。

当初は5期生さんのみが出演する予定でしたが、約1ヶ月前に6・7期生も参加できることになりました👏出演が決まったときには嬉しさのあまり泣き出す団員もいました。
それほど、この作品を愛する者にとって特別な1曲といえます。

見どころはなんと言っても5期生さんの(ほぼ)ペアダンス‼
他の場面では主要な役を演じる団員もこの曲ではアンサンブルとして革命前夜の恋人たちを演じています。ロナン&オランプ、デムーラン&リュシル(メラニーさん)、ダントン&ソレーヌ(てっくさん)の3組だけでなく全てのペア(と単独のロベスピエール)に注目していただきたいです👀

曲の終盤で登場する6・7期生も、大切な人を想うそれぞれの物語を精一杯表現します‼

🇫🇷肌に刻み込まれたもの
1789年7月14日の濃く長い1日を凝縮した熱いナンバー、♪肌に刻み込まれたもの。

ロナンの覚悟に満ちた歌声から始まり、その後は全てダンスのみで前夜の決意からバスティーユ襲撃に至るまでの戦闘を表現しています🔥

見どころは全てとしか言いようがないのですが、この作品で一番の熱量が込められた激しいダンスは紹介せずとも必ず皆様にご注目いただけると信じ、ここでは敢えてそれ以外の個人的胸熱ポイントを長々とお話しします。

それは、7期生が援軍として駆けつけてくれるところです‼
1回目は戦況が最も厳しい6期生+リュシル・ソレーヌの戦いの終盤、ロナンに率いられて。2回目は軍隊による銃撃の後。
いずれも苦しい場面で、7期生の援軍が前に進む力を与えてくれます。

7期生が新たな力を与えてくれているのは、舞台上に限ったことではありません。
5期生さんの引退公演である本作は私たち6期生にとっても大きな節目となる公演です。夏以降は6期生が主体となって、先輩方が築いてこられた愛に溢れた基盤を大切にしながら持続可能な団体として次代に繋いでいく責任を担うことになります。
そんな私たちにとって、この公演からみーあキャットに加わってくれた沢山の頼もしい7期生はまさに希望の光です。
初舞台とは思えないほど多くの場面に出演し、互いに助け合いながらレベルの高い課題に挑み、気づけばすいすいと突破している眩しい姿から、いつも力をもらっています。

もちろん通しでは演技に集中していますが、練習中のふとした瞬間に、援軍に7期生の存在を重ねてしまって勝手に胸が熱くなっているのです😢

(※ちなみに2回目の援軍の到着を知らせる台詞は、本作に出演していない6期まさむねが声を担当しております。お聴き逃しなく。)

🇫🇷悲しみの報い
この作品の最後に歌われる♪悲しみの報いは、革命の動乱を生きた全ての登場人物たちによる大ナンバーです。

私は数年前にこの曲に出会い、歴史の教科書の行間に沢山の命が、人生が、生活が、魂があったことに気づかされました。王族・貴族、革命家、市民・農民。その誰もが、貴賤も善悪もなく、ただ自分の正義を信じて自分の人生を一生懸命に生きていたのだと。

この曲も全てが見どころですが、今回はアンサンブルによる演技についてお話しします‼
1番サビ前からサビ終盤の約40秒間、舞台後方では6期生7名が動きや表情だけでそれぞれのドラマを表現しています。

せっかく日記を書かせていただいているので、ここではアンサンブルの役への向き合い方の一例として、筆者がどのようにこの場面の表現を作ってきたかをご紹介しようと思います。
そんなの興味ないよ～、あるいは演技の設定を知らずにまっさらな状態で観たいよ～という方は読み飛ばしてください👍(公演情報のチェックはお忘れなく‼)

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私は「恋人が革命の戦場から未だ帰ってこない人」という設定を与えていただきました。

〔遠くへ伸ばした手を恋人の手に見立てて自分の頬に添える〕という身振りはすぐに思い付いたのですが、表情がなんだかしっくり来ない……。

そしてある日、何気なく♪肌に刻み込まれたもので武器を受け渡す恋人たちの様子を眺めていると唐突に、それまで自分が「恋人が戦場から帰ってこない」という言葉を表面的に捉えて浅い気持ちでただ悲しい表情を作ろうとしていたことに気づいたのです。

愛する人に想いを馳せるとき、真っ先に込み上げる感情は悲しみではなく愛おしさなのではないか。真っ先に思い出すのは他愛ない会話や、笑顔、声、におい、背中の大きさ、手の形や温かさといった、幸せな日常の1コマなのではないか。
その記憶から現実に引き戻されるときに初めて負の表情が浮かぶけれど、それもまた単なる悲しみではなく、無事を信じつつも湧き上がってくる不安と切実な祈りであって……。

こうして想像力を最大限に膨らませることにより、限られた時間の中で自分が役として表現したい心情が明確になり、表情も自然に出てくるようになりました。

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ここで特別に裏話を明かしてしまいましたが、本来お客様はアンサンブルの演技の設定を全く知らない状態で舞台を観てくださいます。その中で、感情の全てとまでは言わずとも、何か少しでも伝わるものがあればいいなと思いながら表現を磨いています。

このように、どんなに短い時間でも、台詞がなくても、目立つ位置でなくても、アンサンブル一人一人がこだわりをぎゅっと詰めこんで作品を作っているのです。

アンサンブルの表現が♪悲しみの報いの見どころと豪語できるまでになるよう、本番まで更に精進します。

どんな作品であれ、ミュージカルにおいてアンサンブルの存在は極めて重要です。
しかし、数ある作品の中でも特に『1789-バスティーユの恋人たち-』はアンサンブルの担う役割が大きい作品だと思っています。

なぜなら、
歴史を作ったのは名もなき民衆だからです。

記録に残ることもなく、教科書に名前が載ることもない。飢えて力尽きたのか、戦場に散ったのか、それとも革命を生き抜いたのか、現代の私たちが知ることはない。そんな数多の人々によって、フランス革命は起こされました。
彼らは私たちと同じように、笑ったり泣いたり怒ったりしながら日々を懸命に生きていました。

革命を抑圧するために動員された規律正しい兵士たちもまた、国を守るために命を捧げて冷徹に任務を遂行する一方で、きっと家族や大切な人がいて、さまざまな感情を抱きながら生きていたに違いありません。

そんな一人一人の生き様を受け止め、表現し、伝えることがアンサンブルの使命のように思えてならないのです。

私はこの作品にアンサンブルとして関われることを心から嬉しく、誇りに思います。

そして観に来てくださる皆様にも、プリンシパル・アンサンブル関係なく全員の魂を感じていただけますと幸いです‼

みーあキャット現体制の集大成となる『1789-バスティーユの恋人たち-』に、ぜひともご期待ください🇫🇷🌿

以上、きりおでした(`•ω•´)ｷﾘｯ
次回の日記もお楽しみに～👋

～公演情報～

第12回公演
🇫🇷『1789-バスティーユの恋人たち-』🇫🇷
2024年7月14日(日)
@なるお文化ホール
開場16:00　開演16:30

完全予約制・無料

【ライター紹介】

🍦あだ名：きりお
🍦役割：アンサンブル(娼婦、市民、精霊［愛のコロス］、第三身分議員)
🍦習性：季節問わずアイスを毎日食べる、道を覚えるのが苦手、睡眠不足

#みーあキャット #ミュージカル #1789バスティーユの恋人たち

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