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【3分で曲紹介】ひねくれ者に聴いて欲しい バズマザーズ『傑作のジョーク』

曲でも聴きながら読んでってください!


比喩と皮肉に溢れた一曲

(歌い出し)
顔半分眼球の役人が云う「あんたの存在を証明しろ」と
十八番の皮肉を吐けば、いたくお気に召し、豚小屋で一晩泊めてくれたのさ

なんのこっちゃと言いたくなるような歌い出しですが、
おそらく以下のような解釈ではないかと思われます。

「顔半分眼球の役人」 ⇒ 警察官(帽子が眼球みたいに見える)
「あんたの存在を証明しろ」 ⇒ 職務質問・身分証の提示
「豚小屋で一晩」 ⇒ 拘置所に送られた

警察官を「顔半分眼球」と比喩しながら皮肉を吐く、
とんだひねくれ者について歌っていることがわかります。

ひねくれ者の心理を的確に突いた歌詞

歌い出し以降にも比喩が散りばめられています。
曲の中で「回転木馬」というフレーズが繰り返し登場しますが、
その回転木馬には「酔っ払い」や「偏見」が乗っていると歌われています。

この「回転木馬」はおそらく電車を喩えていると思われますが、
ろくなものが乗っていないと歌われているわけです。
(もしくは人生そのものの喩えかもしれません)

その一方で、回転木馬についてはこのようにも歌われています。

それに向かい笑顔で手を振っている自分は
赤の他人みたいで、なんとなく寂しい
今更もうその行列に並べない僕は
老いて枯れた様で、たまらなく侘しい

自分はろくでもない回転木馬に乗らずに済んでいる、
でもそこには戻れなくなってしまったという寂しさが感じられます。

常識や流行といったものに対して、かっこつけて斜に構えてしまう人は多いと思います。(かく言う私もその一人です)
そういう人は、自分は大衆とは違うと思いながらも、
世間の盛り上がりについていけない疎外感を感じるのではないでしょうか。
この曲は、そんなひねくれ者の心理を的確に突いてきます。

流行についていけない人に聴いて欲しいバンド

この曲を歌っているのはバズマザーズというバンドですが、
歌詞にこだわるバンドとして自他共に認められており、
今回紹介した曲のような、比喩と皮肉に溢れた曲を数多く歌っています。

世間で流行している曲を薄っぺらいと感じる人や、
むやみやたらとポジティブな曲が苦手な人は
ぜひほかの曲も聴いてみてはいかがでしょうか。

公式HPで歌詞が公開されているので
気になる歌詞を見つけてから曲を聴いてみるのもいいかもしれません。
http://buzzmothers.com/lyrics/


ここまでお読みいただきありがとうございました!


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