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小説は面白い

目が覚めて、寝転んだまま手を上に伸ばし、思いっきり伸びをした。
その瞬間

治った

と思った。

4時50分に起きて、夫のお弁当を作り始め、朝食を済ませた夫が出て行くまで、いつもと変わらぬ朝を過ごせた。

それから、洗濯を始め、テーブルの上を片付けながら、

ほんまに治ったん?

と・・・

でも、確かに頭痛は治っていて、咳も昨日とは違っているから、治りつつあるのだろう・・・慣性の法則というものがあって、すぐには変わらないらしい。

次女から電話

「どうしたん?声が小さい」
「昨日一日寝てたんや、もう治ったけど」

30分くらいで話を終え、彼女は仕事に行った。

3、4年くらい前にその次女から勧められて読み始めた小説が面白すぎて、一巻から六巻まで、一気に読んでいて、それが先日アニメ化され、またもや私の脳裏に上がって来ていたので、再びその続編を読み始めている。

烏に単は似合わない

という和風ファンタジーで、土曜日の11時45分からNHKでやってる。

そんな夜中に起きていることなどないのに、うちのテレビは録画できるようにしていないので、その初日は、自分の部屋に今は使っていないテレビを繋いで、その時間に起きているためにあらかじめ仮眠をとっておいて、布団の中からテレビにかじりついていた。

ところが次女は録画を忘れ、その時間も見逃したと言っていた・・・でも、翌週にはプライムビデオで見られることがわかって、繋いだテレビをまた元に戻し、プライムビデオで見ることにした。


これはシリーズの六巻です

著者の阿部智里さんは2012年に史上最年少で松本清張賞受賞者となり、作家デビューされました。母親から読み聞かせをされて育ち、なんと小学2年生の時、ハリーポッターの影響で小説家になりたいと思い、カバンには何冊もの本を入れ、暇があったら読書、小説を書く、アイデアノートの記録。大学の時には古事記や日本書紀について学ばなくてはならない環境で、デビュー作が作られた。

数年前に読んだので、すでに忘れていることもあり、六巻とまだ読んでいない外伝を次女から借りていた。

シリーズの一冊目を読んだ時、主人公は姫君だと思っていたけれど、2冊、3冊と読んでいくうちに、誰が主人公かわからなくなっていた。

そして、シリーズ第2部を読み始め、手元にあった4冊を全部読み終えた時、

「忠誠を誓う」

という言葉が脳裏に現れた。
この物語の主人公は優秀な武人で、この国を治める主の忠実な家臣であり、誰よりも優れた洞察力と武力、統率力を持って、多くの部下を従えていた。

ここを平和な国にするという主君のために、多くの仲間や部下を死に追いやり、その結果得られたいっときの平和を崇められ、英雄となっていた。そんな自分を振り返り、これで良かったのかと問いかけることさえ自分に禁じている氷のような冷淡な男だった。

私の心はあんなに強くない

けれど、けれと彼と同じように平和を求めている。

環境が全く違うから、わからないけれど、私ならどうするだろう?って思う。彼は逃げることなく自分に降りかかってくる難題を次々乗り越えていく、そうして事態は予想もしない方向に進んでいくけれど、迷いのない判断と実行力がそばにいるものに安心を与える。まるで戦国時代、いや、その時代を知らないけれど、多分平和のための戦いは今、この瞬間にどこでも起きている。

何かのために戦う・・・それってどうなん?

何かを変えようとして、色々努力するけれど、大して頭も良くないし、言っても変わらないことはたくさんある。

自分が目指すことをすでにやっている人を見つけると、すごいと思う。けれど、そこについて行こうとはしない。組織に入るとかも苦手だから、仕事をしても長続きしなかったのだと今はわかる。

忠誠を誓うとか、何かのために戦うとか、私にはないなー、強いて言えば自分のためか、あ、家族のためならあるかも・・・?

毎瞬の選択は、全て自分のためだし、従わされることに反感を持ってしまう・・・。

そして、思う。

やはり、小説は面白い🤣

続きは図書館で借りよ!!

読んでいただきありがとうございます✨



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