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NHKラジオのハングル講座を2年間やってみた個人的感想&ラジオ講座はブラタモリ

2020年にDynamiteでKPOPを知ってファンになり、2021年に韓国語を勉強し始める。そういう方多かったんじゃないかと勝手に想像するのですが、わたしがまさしくその一人でした。

いろんな学び方がある中でわたしはラジオ講座を選びました。ちょうど韓国語やりたいと思ったのが3月だった、放送時間がパートに出かける前の時間にピッタリだった、スクールに通う余裕がなかったなどの理由からです。

Ⅰ. 2年間ラジオ講座をやってわかったこと

(1) 当初思い描いていた「KPOPコンテンツを字幕なしで完全に理解したいという夢」……でかすぎだろ!ということ

もちろん個人差が大きいことは承知していますが、あくまでわたしの場合、それはちょっと無理な相談だぜ…ということが今ならわかります。ざっくり見積もってあと50年くらい学ばないと無理だなと思いました。

カンテヒョンは約50年後の70歳のバースデーライブ(2072年)でAC/DCのBack In Black披露するって約束してくれてるので、そのときに習得できてるならそれはそれでいいんですけど。

話を戻して、落ち着いて考えたら、初めて挑戦したことなんだから、どのくらいやればどうなれるのかわからなくて当然だと思います。目標は軌道修正していけばいいと思います。

振り返ってみれば、最初の半年で単語を50個くらい覚えたときはわたし天才じゃないかなって思ったものですが…。普通にそんなわけなかったわ。

(2) 2年間で韓国語で会話した機会は2回のみで、今後はしばらくないだろうということ

身近に韓国語を話す人はいないし、というかそもそも韓国語やっていることを誰にも言ってないので話し相手もできるわけないんですけど、2回だけ話した相手はオンライン英会話の先生です。先生は韓国系アメリカ人で韓国語もネイティブだとプロフにあったので、韓国語でしゃべってみていいか聞いたら了解してくれました。覚えた韓国語で3フレーズくらい話したと思いますが、あとは普通に英会話に戻りました。

オンライン英会話は最近さぼってばかりなので次の更新きっとしないし、しばらく韓国に行くこともなさそうなので、これからも韓国語会話の機会はないだろうと思います。そして、今んとこそれでいっかって感じです。今はスキットの役割練習で十分です。でも、英会話の先生との超短い韓国語会話も楽しかったと言えば楽しかったので、そのうちにはまた話してみたくなるかもしれません。わかんないけど。

(3) 好きなことからやればいいということ

ラジオ講座ではハングルの読み方を一から学び、基本的な単語と語尾も教わりましたが、それ以上に学んだことが「まず興味のあることからやる」ということでした。テキストがそういう視点でつくられていたことや、執筆者の先生方のSNSの発信内容からそう感じました。また、ツイッターでお見かけするほかのリスナーの方々からもそういう空気が伝わってきたのも大きいと思います。

というわけで、もちろん大好きなBTSやTXTに関することを覚えようとしたんですが、月日は流れ、今は徳川家康に関する韓国語表現にハマってます。我ながらなぜ?って感じですが、大河ドラマで見た内容を、めちゃくちゃ初歩的な単語や文法しか使えなくても韓国語でつぶやくのが楽しいです。ちなみに最近は장군이 암살당했어요.という文章を覚えました。「取り皿を人数分テーブルに並べてください」は言えなくても「将軍が暗殺されました」は言える女になりました。完全に順番が間違ってます。でもこれでいいという気持ちにさせてくれたのが過去2年のラジオ講座でした。

(もちろん最初の超基本事項はまず順序通りに教わるのが前提ですが。)

(4) 1日に覚えられる単語は1つ

あくまでわたしの場合ですけど、1日に覚えられる単語はせいぜい1つ(もしくはゼロ)ってことがわかりました。これはもう、ほんとにそうです。大発見でしたww

(5) 連載がすごかった

2021年度はラジオで放送される内容を追うだけで息切れしてたので、まいにちハングル講座のテキストの連載コーナーを読むところまでたどりつくことができませんでした。2022年度になってようやく少しずつ各種連載を読み始めたのですが、これがめっちゃおもしろかったです。

・おいしい町めぐり

ダイエット中なんでやめてくれと思わないでもなかったですがw、楽しかったです。わたしは子どものころに「赤毛のアンの手作り絵本」に夢中になりましたが(しかも手芸より料理のほうに目がいってたww)、その気持ちがなつかしくなりました。外国の知らない食べ物はやはり夢があるし、ストーリーがくっついているとなおさらです。

今月でいったん終了とのことですが、最終回がソウルなのがかっこよかった。そして来月からまた新しい連載が始まるので楽しみです。

・目指せ合格!ハングル検定

最初の1年はページがほんとに模様にしか見えなかったです。今年度に入っておそるおそるやってみたら5級問題は8割くらいとれるようになってました。4級は4~5割くらい? まだまだむずかしいし、集中力が続きません。

このコーナーは3つの活用形の用語を「活用形Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」としていて、いろいろな言い方があるなーとも気づきました。

来月からは音声を聞いて書き取りをする問題が新たに加わってました。やってみたいです。

・韓国文学へのご招待ー作品からー

こちらも初年度は難しそうだな~って思ってまじめに読んでなかったんですけど、今年度は、箱根嶺의少女の回から、물레방아、곰네、소나기、메밀꽃 필 무렵、불、유정というラインナップで、それぞれの怒涛のストーリー展開と解釈がおもしろかったです。불の作者、安懐南(안회남)は、第12回で徴用小説も紹介されていたんだなと最近気づきました。

・お役立ち「ハナ・トゥル」ハングル

このコーナーも最初は難しくて眺める程度だったのですが、だんだん内容がわかるようになってきました。今見てみると、そこ知りたい!ってことがまとまってました。

「そこ知りたいポイント」の具体例は、似たような表現の違いの紹介です。たとえばこういうことが書いてありました。

第6回 보내다 or 지내다
第8回 ㄹ래요? or 겠습니까?
第12回 따뜻해졌어요 or 따뜻해요
第18回 걸리다 or 듣다
第19回 주세요 or 으세요
第21回 로, 에 or 를/을
第23回 무엇 or 무슨 or 몇

あと、わたしは、밥 먹어요 が鼻音化?してパンモゴヨになることを、スキットに出てくるたびわかんな~いとかツイートしてましたが(メグキュにもアミジミンにも出てきた)、ハナ・トゥル・ハングルではもう連載の第1回でこのことに触れていました。笑

来月からは会話編が始まって、しかもページが4ページにふえて練習問題も加わります。そして、会話編という言葉を見て、今までが旅行編だったことに気づきました。선생님 죄송합니다.

Ⅱ. ラジオ講座がブラタモリってどういうこと?

ブラタモリは、タモさんが日本全国を旅して、案内役の専門家から解説を聞いたり地層を見たり()する内容のテレビ番組です。視聴者が家にいながら気軽に地理と歴史に詳しくなれる人気コンテンツです。そして、毎回、オープニングで井上陽水氏に「テレビなんか~見てないで~どこかへ一緒に行こう~」って諭される番組ですw

たしかに、その場所のことを詳しく知りたかったらそこに直接行くのが一番だと思います。にもかかわらず、わたしたちはブラタモリを見続けます。そんなに頻繁に旅行する時間もお金も体力もない中、見ると行った気になれるというのが現実的な理由ですが、それ以外にも見る目的があります。それは、タモさん、案内役の方、アシスタントの方のやりとりがただただ楽しい、解説が楽しいということです。むしろこちらの目的が大きい人が多いと思います。カップヌードルには本物のラーメン屋のラーメンとはまた違ったおいしさがあるように、ブラタモリには現地に行く旅行の楽しさとは違った良さがあります。

これは、ラジオ講座にも言えると思います。韓国語が上達したいのであれば、韓国行ってネイティブとしゃべったほうがいいのでしょうが、そういう次元とは別に、ラジオ講座にはラジオ講座の楽しさがありました。うまく説明できないんですが、高校時代(女子校でした)に先生ごと、授業ごとに癖があっておもしろくて、それを話題に友達と盛り上がったことをもう一度疑似体験できたような楽しさがありました。

とはいえ、ブラタモリが頑として「テレビなんか見てないでどこか行こう」というテーマソングを使い続けるように、ラジオ講座の先生方も、実際の韓国語や韓国文化との接点を持つことをあきらめないでほしいというメッセージをところどころ継続的に入れてくださっていたように感じます。だからやっぱりラジオ講座はブラタモリだなと思いました。

以上です。


<余談>2年経って、今までに書いた韓国語学習に関するnoteが今の気持ちとだいぶズレてるものがふえてきたので、そのうちに記事の整理をしたいと思います。当時は真剣に書きましたが、もう全然思ってないことが多いですw。それだけ進歩したと思いたいです。

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