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あなたがまだ気づいていないこと  


あなたには、
想像を現実に変える力がある。


自分の人生を望む方向に
進んでいく力がある。


ただ今はまだ
その力に気づいていないだけで。


社会や歴史から刷り込まれた
思い込みに埋もれているだけで。


自分なんてという呪いから


自分なんてという諦めから


自分なんてという期待値の低さから


私たちは自分自身を
解放することが出来る。


その気になれば、
世界を変える力さえも
宿している。


だけど恐らく、
まだ気づいていないだろう。


あなたにその力があることに。


あなたには思っている以上の力があり、
思っている以上の価値があることに。


あなたは気付くことが
できるだろうか。


今まで見えなかったものに。


あなたの可能性に。


まだ見ぬあなたの創造力に。


あなたには思っている以上の力があり、
思っている以上の価値がある。


私たちは驚くほどに、
社会から無言のメッセージを
受け取っている。


特に性別に関連づけられたものは
鳴り止む気配を感じない。


小さい頃から刷り込まれたそれらは、
「当たり前」になりすまし、
無意識下で今も私たちに語りかけてくる。


女の子はピンクを着て可愛くか弱く、
男の子はブルーを着て強くかっこよくあれ


30代前半を過ぎるころまでには結婚して、
その後は子育てをするのが人生というもの


家事労働と子育ては女性の仕事で、
男性は家族のために仕事に励む


そもそも私たちは多様だから、
男と女というグラデーションのない
カテゴリー分けをしてきたことが
よくなかったように思うが、


こういった当たり前は、
私たちを狭い枠の中に囲い込み、
一定の言動を促してきた。


女性らしく、男性らしく


ただこれらは
置かれた環境や時代によって
作り出された「当たり前」であって、
普遍的なものではない。


たとえば、
私が働いていたタイでは
女性管理職を多く見かけたが、
実際、アジア太平洋諸国の
中でも最も高い32%を占め、


ルワンダの女性議員の割合は、
歴史的背景があるとはいえ、
約60%にものぼる。


男性だけが頑張らなくても機能する世界は、
場所を変えれば日常的な風景として存在する。


また日本の歴史を振り返れば、
男性が支配権を持つ家父長制が
法律で定められたのは明治時代で、


女性の財産は夫の管理下に
置かれるようになるなど、
この時代の女性に制限が生まれた。


一方、江戸時代では、
身分によって差はあれど男女ともに働き、
女性の財産は女性のものであり、
離婚や同性愛も珍しいものではなかった。


時と環境によって、
社会の価値観は変化する。


だから、
現代の「こうあるべき」も
絶対的なものではない。


とはいえ、
この刷り込みの蓄積は厄介で、
自覚している以上に
私たちの思考に負の影響を与えている。


少し古い映像にはなるが、
『女の子みたいに(Like a Girl)』
というP&Gのコマーシャルを
見たことがあるだろうか。


これを見ると、
私たちは知らない間に、
ジェンダーバイアス*
の影響を受けていることを痛感する。

*無意識に働く、
性に対する固定的な概念や差別




また、脳科学者である
中野信子さんのインタビュー記事にも
ジェンダーバイアスに関する
こんな記載がある。

発達途上の段階では、
無自覚な形でステレオタイプ的な
考え方の影響を受けてしまうことがあります。


小学生のうちは
女子のほうが成績がいいのに、
中学に上がる頃から男子より成績が
悪くなっていく現象があるのをご存じですか?


「女の子がいくら頭がよくても、社会に出て
男性と同等に活躍できるわけではないから......」
などというメッセージを
刷り込まれるうちに勉強しなくなって、
しだいに成績が落ちていくわけです。

Vogue Japan
脳科学者・中野信子が解説。
“ジェンダー”の枠から飛び出して自由になる、頭と心のつくり方。



Facebook の COOを務めた
シェリル・サンドバーグの
著書『LEAN IN』からも
いくつかシェアしたい。


ちなみに彼女は TED トークでも
様々な興味深い事例を語っているので、
良かったら聞いてみてほしい。

・子供時代に刷り込まれた
男女のステレオタイプは、
生活のさまざまな場面で強化され、
ついには自己実現的な予言と化す。


男のほうが一般に
女より多く稼ぐとなれば、
人々は女の稼ぎが少ないのを
あたりまえと思い、
したがって女の稼ぎは少なくなる。


・社会学者によれば、
集団内の女性がネガティブな
ステレオタイプに気づくと、
そのステレオタイプに従って
行動しがちだという。


(中略)理数系の試験の前に
自分が女であることを
再認識させられるだけで、
たとえば回答用紙の冒頭に
性別の記入欄があるだけで、
女生徒の成績は悪くなるという。


・ある調査によると、
主任研究員の選抜で
新卒者のまったく同等の履歴書を
審査したにもかかわらず、
男女いづれの研究者も
男子学生を高く評価したという。


ジェンダー・バイアスが
評価に影響を与え、
男性応募者は高く、
女性応募者は低く採点された。
今日でも、性別を隠した評価では、
女性に有利な結果が出ている。


・赤ちゃんが生まれたことを
カップルが報告したら、
誰もが「おめでとう!」と
父親になった人に言うだろう。


そして大多数の人が
「おめでとう、で、仕事はどうするの?」
と母親になった人に言うはずだ。

「LEAN IN 第一章 怖がらなければ何ができる?」より


私たちは思っている以上に、
「こうあるべきだ」という
周りからの期待を背負っている。


そして女性においては、
マイナスに働くものが多い。


期待の枠の中に収まるよう
努めてきたことと引き換えに、
私たちが本来持っている力や
可能性は十分に発揮されず、
今もなお眠ったままなのだ。


だからあなたはまだ、
気づいていないことになる。


あなたの本当の可能性に。


あなたが目醒めると
なにが創造できるかということに。


だからもう一度伝えたい。


あなたには思っている以上の力があり、
思っている以上に価値がある。


そしてそれは既に
あなたの中にある。

改めて、
自分が当たり前だと
思っていることは
本当にその通りなのか
疑ってみてほしい。


性別の枠に当てはまらない
呪いの言葉も疑いの対象だ。


親や先生、上司など
上から言われたことは
守らないといけない


楽なんてしてはいけない


みんなに合わせないといけない


あなたをきゅっと
締め付けるような考えは
手放して良いものだろう。


私には無理だと思うとき、
私には出来る!
と反射的に唱えてほしい。


たとえ今は信じられなくても。


しっくりこないときは、
「もしかしたら」
を前置くのも良いと思う。


もしかしたら、私にも出来るのかも


そう思うと、出来ない理由より
可能性の方に目を向けることが出来る。


自信はなくて当たり前


それくらいで大丈夫。


自分のためだけには
力が出ないと思ったら、
力になりたい誰かを思ったら良い。


人は誰かのためになら
力が出る時がある。


また誰かが立ち上がると、
それは誰かのためにもなる。


何より、自分のためになる。

あなたには思っている以上の力があり、
思っている以上の価値がある。


あなたは気付くことができるだろうか。


今まで見えなかったものに。


あなたの可能性に。


まだ見ぬあなたの創造力に。


もしかしたら、私にもできるのかもしれない


そう気づき始めたとき、
眠っていたあなたが目を醒ます。


これから奇跡が起こることを、
あなたは知っている。


まだ気づいていないだけで。


私たちがほんの少しでも
今より自分に自信を持ったなら、


私にもできると思ったなら、


パワーがあると、


権利があると思えたなら、


世界はもっと輝きを増す。


私はそんな世界が見たくて、
今日もここで祈りを捧げる。





参考図書:




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