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手掌多汗症の手術後、20年間の苦悩⑧最終回

⑦の続き 最終回

最近、よく手掌多汗症のCMが流れていることに気がつきました。
昔とは違う、確かな治療法があるのだろうと思います。そうであってほしいと思います。

私が今、後悔していることは
手掌多汗症について、もっと詳しく調べてから治療の選択をしておけばよかったということ。原因は何なのか。です。
その当時は、まだ症例も少なく、調べられるだけの情報も無かったのかもしれませんが。

最近になってふと思うのです。
自分がHSPだと分かり、もしかしたらそれも関係しているのではないかと。
他の人よりも、常に神経が緊張状態にあることで、汗を出す脳からの信号が異常に働いているんじゃないかと。
あくまでも、私の勝手な考えです。
HSPと多汗症の関係性について、誰か調べてほしい。

でももしそうであれば、手術で神経を切断し、強制的に手の汗を止めることをしなくてもよかったかもしれません。
自分の気質を理解し、精神的緊張を緩めることとか、神経が高ぶらせない環境を整えるとか…
できることがあったかもと思います。

もう一つは、手掌多汗症と診断され、手術をした時の診療明細や手術の説明書など、書類を保管しておけばよかったと思います。
私はそういう類のものをすぐに破棄してしまう人でした。このことがあってから最近は診療明細と領収書は必ず保管しています。
でも、10年20年、保管している人っているのだろうか?
今は、電子カルテだからそんな必要もないのかもしれませんが、、念には念を。です。

最近政府が頑張っている、電子化について、私は、私の様な事例が無くなるのであれば良いことだと思っています。
賛否ありますが、トライアンドエラーを繰り返し、良いシステムが確立することを願っています。

もう一つ、思うこと、
20年は遅すぎたなぁ〜ってことです。
もし、今、代償性発汗で悩んでいる方は、手術から10年を目安に、治療や再手術を検討されてください。
相当ラッキーが重ならないと、私みたいに手遅れになってしまいますからね笑
10年がリミットだと思います。

あと、私には再手術ができる可能性が一つだけ残っていました。
それは、手掌多汗症が再発することです。
稀にいるそうです。再発してまた手から汗の滴が現れる方が。
それを先生が診て、手掌多汗症だと診断できれば、それをもって再手術ができるそうです。
複雑な心境ですが、私はその時を待つしかありません。

多汗症にもさまざまな症状があって、人それぞれに悩みを抱えている方は多いと思います。
そのストレスは本人しか分からないのは仕方のないことです。

しかし、理解はしてほしいと思います。

外出先で、どうしても滝汗が止まらず
クールダウンや着替えの時間が必要な時があるんです。
汗を理由に、お誘いを断ることもあります。
もちろん、汗が理由だとは言えません。

こういったストレスと、これからも私は長い付き合いになりそうです。
既に20年もの付き合いになっているので、もうプロの域にいます。自慢にはなりませんが…
こんな私にも受けられる、新しい治療法が早く見つかると良いなと切に願う毎日です。

またに、代償性発汗の悩みを人に話してみると、「全然気にしなくて大丈夫だよ」なんて言ってくれることがあるのですが、なんか違うんです。
そういうことではないんです。
そこでのベストな言葉は、今後の配慮を気にしてくれる言葉なのです。
身勝手かもしれませんが。
そこんとこよろしく笑

20年間、悩み悩んでいろんな工夫をして何とか毎年猛暑を乗り越えています。
冬でも、出かける際に厚着しすぎると、室内に入った時にコートの中で汗だくになっていることもあります。
汗で肌だって荒れるし、着替えが必要だから衣類も人より多く必要です。
普通に生きていくだけでもお金がかかる人間です。
それを理由にして浪費していることはここだけの話。

この経験で、私は人に寄り添うということがどういうことなのかを学んだ気がします。

こうやって、この経験を発信することが、今の私にできることです。

長くなりましたが、この経験が誰かの役に立てば、誰かに寄り添うことになれば幸いです。

誤字脱字、ありましたが最後まで読んでくださりありがとうございました!

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