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男女の友情について

こんなタイトルつけたくもないくらいです。

この時代に、果たして、今一度、掘り返すようなネタなのかどうかさえも分かりません。


散々ネタにされてきた話題でしょう。


そもそも、ヒトではなく、人を男女で区別することについての善し悪しなどに関しては、今回は一度触れずに、話させてください。

私たちは、
一体成長過程の中のどの辺りから
男女の友情というものを意識するのでしょうか。

私に関しては、特に強く意識したのは、
高校生。

そして最初に意識し始めたのは、
小学校高学年の辺りと認識しています。

高校生の頃、
お付き合いしていた彼が

なんで俺以外の男と仲良くするの?
俺といる時よりも、あの男と楽しそうに話すの?

といったことをよく言ってきました。

私からしたら、相手はただの部活の仲間。
加えてバンドメンバーでしたので、

特に他の男子よりも
話さなくてはならないことも
たくさんあるし、

もちろん、
その子と話すのが特に楽しかったっていうのもあります。

だからといって、
その男の子に乗り換えようなんて気持ちも更々ありませんでした。

だから男女の友情はもちろんあると思う。
それに口出ししないでほしい。

と当時の私は強く切に願っていました。


でも、その一方で、

その彼が、
他の女の子と仲良く話していて、
ペットボトルの回し飲みをしているのをみた時、強い怒りと焦りとを感じたことを覚えています。

男女の友情はある。
口出ししてこないでほしい。

そう願う私も、また一方で、

男女の友情なんかない

という考えを心の奥底で
燻らせているのではないか。

と、訳が分からなくなってしまい、
余計悲しくなるのでした。

そして、
はじめて男女の友情について考えた
小学校高学年のあの日。

今でも鮮明に覚えています。

家族の仕事の関係で、
海外から帰国子女として
転校して来た男の子。

私は、
その子と話すことが大好きで、
よく話をしました。

その子が、
もういらないからあげると
私にくれた
サッカーボールのシールを
大事に机の中の、
お道具箱に貼っていたりもしました。

好きでした。
その子のことが。

でもそれは男の子としてとか、
恋愛としての好きではなく、
友達として好きだったのです。

この子となら、
なんでも話せる友達に。

大好きな友達になれるんじゃないかな。

って期待に胸を膨らませる
一歩寸前だった気がします。

そんなある日、
女子3人に図工室に呼び出されました。

ねえ、あの子のこと、好きなの?

私が好きなんだから、
仲良くしないでよね。


そうなのか。
恋の好きじゃなかったら、
男の子と仲良くしちゃいけないんだ。

私よりも彼への好きが強い人に
ゆずらなきゃいけないんだ。

そんなはずはない。
私だって、好きなんだから。

たとえあなたの好きとは違っても。


そう頭の中で考えても、
答えは出ません。


それから、彼とはあまり話していません。
いつの間にか他人のように戻れました。


それまでの関係だったといってしまえば、
それまでです。


でも、今でも、

あの時、まだ彼と友達でいたかったな。
せめて、急にあなたを避けた理由だけでも
伝えたかった。謝りたかったな。


と考えることがあるのです。



悲しいかな。

あなたとわたしの関係は、

あなたとわたしだけのものであって、
そうではない。


あなたとわたしの関係は、

誰かの 
言葉や、
目線や、
仕草によって、
勝手に決められてしまうこともある。


それがよいとかわるいとか
私にも分からない。

私は、

まだあの時の答えを
出せないまま大人になりました。



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