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ウシフラッシュ

大人数の中で喋るのが苦手である。というか3人以上でもう無理である。理由が色々あるので、つらつらと書き連ねてみましょう。

・大人数
大人数の中で喋れない。やんややんやしている中に入っていけない。周りの人はなぜ会話のスキマにするりと入って言葉を投げ込めるのだろう。的確に間を埋めて言葉を繋いで、バトンリレーをしているみたいだ。
ちゃんとバトンパスの練習をしておけばよかった。会話の世界では走者の順番などなく、走りたい奴が走ればいいのだ。但し適切なタイミングでバトンを受け取り、走り出せればの話だが。
僕はそうしようとして転ぶのが怖いのだ。走り出すタイミングを見図ろうとして端っこでずっと靴紐を結んでいるタイプだ。
そんなことを考えているから話に入れないんだ。分かってるじゃないか。

・二人
これはいける。初対面じゃなければ。
逆に初対面だとそれはそれは酷いことになる。
会話のキャッチボールとよく言うが、それがスムーズにできないのが僕だ。さっさと相手との距離を測れないので、投げられたボールに対して、なんだ?これはなんのボールだ?どんな投げ方で投げれば受け取ってくれるんだ?と邪推して結局相手の胸にボールを投げられない。よって会話が続かなく申し訳が立たない。これもコミュニケーションの基礎練を怠った結果だろうか。

・3人くらい
この人数でも相変わらず喋り出すタイミングが掴めず、だんまりな事が多い。
中でも一番恐れるべき事態は、自分だけ知らなくて他全員が知っている話題の時だ。
世間知らずも相まって、今までこのようなことが多く起こってきた。
中学の時いつも一緒にいたグループ内でテラスハウスの話が始まると、おっ、始まったぞ。と別の考え事をする時間に当てていた。
また当時はアメトークという番組を知らず、アニメのトークをする番組か何かだと思って聞き流していた。(当たらずとも遠からず)
他にもドラマや音楽、ファッションだったりとこの状況には幾度となく困らされてきた。
その代わりその手持ち無沙汰な時間に、へへっ、というような何ともビミョーな表情をすることは上手になった。
悲しい学生である。

というように、とにかく会話が下手だ。
話をする事が嫌いではないのだが、何しろテンポが遅いのでズートピアのナマケモノ、フラッシュのようになってしまっている。この話題いいなぁなんて思っていたら次の瞬間もう別の話題だ。喋る前に頭の中で反芻しすぎだ。ナマケモノじゃなくて実はウシなんじゃないのか?まったく人間社会はウシに優しくないもんだ。
でもいいのさ、ウサギだって警官になれる時代さ、ナマケウシなりに頑張ってみるよ。

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