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日記 同じ時同じ物

#この写真は、朝堀江にパンを買いに行った時の写真。猫みたいな手つきがかわいくて。

もう何回いったのかわからないほど、いった大阪。
変化が好きな私だけど、食の好みや行動は気持ち悪いほど同じルーティンを繰り返している。

まず宿。毎回bookingサイトで毎回同じ民泊のマンションを借りる。いつも同じだからもはや大阪での家とも言える。一緒に過ごす彼も、同じルーティンが好きな人。いつも大阪での流れはだいたい同じ。

0時ごろ宿につく、いつも同じアサヒのチューハイを2本。ベビーチーズ。足まで伸ばせる同じソファ。
定位置に座る彼。そこに私が十字になるようにお腹に頭を乗せて寝るのがいつものスタイル。

YouTubeみたり、色んな話をしたり、お風呂はいったりしながらだいたい5時ごろ寝る。

8時に起きて銭湯にいく。息子はいつも爆睡してる。男湯から、彼の鼻をかむ音が聞こえてくる。その音がする間はまだ上がらないってわかる。私が先に上がって入り口で待ってると、番頭のおばさんが
〈お連れさんまだ脱衣所にも来てないよ〉〈あ、上がってきたからあと少しね〉
など、教えてくれるようになった。いや、別にその情報いらんけどw

お風呂上がり、ポカリスウェットを飲む。細い缶とロング缶。ロング缶はペットボトルと味がちがってうまいというからいつもそれを買う彼。2人とも同じポカリ飲んでるのに、ロング缶のほうがうまいからといって、ロングを毎回味見させられる謎。ほんとだ、ロングの方がおいしいね。と言ってほしいんだと思うから、そっちの方が味が深いねといつも同じ感想を言う私。そうやろ!?と喜んでるからまぁいいや。

そこからモーニングに行く。
基本のセットを頼んで、バターが塗られたトーストに砂糖をかけて食べる。これは彼のお母さんがよくやる食べ方らしい。ジャリジャリして超甘くてコーヒーと合ってておいしかった。

いつものお店がやってなかったので、堀江まで散歩。ノーブラで堀江に行くなんて恥ずかしかったけど。お洒落なパン屋さんをみつけて、クロワッサンを3つとたまごサンドとホットコーヒー2つ。

〈俺のお父さんの実家、パン屋さんやねん〉と教えてくれた。お父さんの地元は韓国チェジュ。幼少期はパンの焼けるにおいで目がさめていた話、寒い日はカイロ代わりに焼きたてのパンを抱えていた話。異国の地の、時代も違う誰かの日常の話を聞き、想像するのがとても楽しかったし、その話をする彼も楽しそうだった。

とはいえ、天然で抜けている私たち。コーヒーをオーダーしたことを忘れ、ほくほくとパンを抱えて店を出ようとする。店員さんが笑いながら、いまからコーヒー淹れるのでお待ちくださいねと笑 

大阪なのに、2人ともボケでツッコミが存在しないので永遠に終わらないし盛り上がらないいつもの会話。ボケにボケが重なり、ボケたまま間違った結論に辿り着く。飲食店の店員さんに、私たちを見て笑われることがたまにある。ゆるい2人やな〜と。

私のほっぺについたクロワッサンのカケラを、〈またついてるで!〉と、笑いながら取って食べてくれる。これもうまいでと、食べかけのたまごサンドをかじらせてくれる。

いつも同じことをして、同じものを食べて、飲んで、てくてく歩く。
〈MIHOはいつも同じ物しか食べへんな〜またそれか〜〉と言うけど、君も同じだよ。

東北と関西、とても遠いけどとても近い、これが私たちの距離。


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