TSUTAYAはDVDレンタルだけでなくデジタル配信も諦めたのか?

本日の日経新聞にTSUTAYAのビジネスモデルの変革についての記事が掲載されていたので、少し思うことを書いてみたいと思います。

フランチャイズの形態でビデオレンタル(VHSから今はDVDへ)をコアビジネスとして来たTSUTAYAが代官山TSUTAYAのオープンをきっかっけにスターバックス(一部店舗では自社経営のカフェもありますが)と書店を併設させたライフスタイル提案ショップになり、店内でレンタルDVDやCDのスペースはどんどんと小さくなるか、スペース自体なくなってしまっているここ数年。

この記事によると、シェアラウンジのビジネスと書店再生に注力していくような内容になっています。

書店自体の閉鎖が進む中、TSUTAYAの存在感は相対的に大きくなる。事実、ネット化が進んでも書店としてのブランド価値や集客力は高い。このため、加盟店を守るうえでもデジタル化に軸足を置くという選択はCCCになかった。もっとも有料動画はここ数年で急成長しており、対応する間もなかった。

日経新聞

これを読むと、彼らが提供しているTSUTAYA TVという配信サービスは諦めたのかというようにも受け取れます。

NETFLIXがレンタルビデオの宅配サービス(TSUTAYA DISCASのようなものですね)会社だったところから、そのデータを駆使してデジタル配信にスイッチして大成功したように、TSUTAYAにも同じポテンシャルがあると個人的には信じていた、というか信じたいと思っていました。
しかし、レンタル店のフランチャイズという呪縛から、配信ビジネスに大胆に舵を切ることが出来ずにいるうちに、黒船のNETFLIXやAmazon Prime Videoなどに日本市場の大きなシェアを取って行っていかれてしまったというのが現実なのかもしれません。

デジタル配信市場の中で、U-NEXTや、Hulu(日本ではメインの株主が日本テレビ)、dTVなど日本の配信会社もローカルの強さを生かして、非常に頑張っているプレイヤーもいるので、まだ戦いは終わったわけではありませんが、この記事を読む限りにおいては非常に残念だと思えてなりません。

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