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《土屋尊司さんインタビュー》出逢いをデザインする力


こんにちは!生き方見本市SHIZUOKAスタッフのたまちゃんこと笹木珠代です。
いよいよ生き方見本市まであと一日…!ドキドキとワクワクでいっぱいです。

今回は、土屋尊司さんのインタビューをお届けします。

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土屋 尊司さん(つちや たかし)
『肩書』:温泉民宿 勝五郎 オーナー
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「エンターテイメントとは」「人を笑顔にするデザイン」をモットーに日々楽しいことを模索中。
大学では建築を学び、大学院卒業後は㈱乃村工藝社にデザイナーとして入社し、10年間イベントブースから商業施設まで国内海外の様々な空間デザインの企画・設計に携わる。
2017年、静岡県下田市にUターンし、祖父母が営んでいた温泉民宿「勝五郎」をリノベーションし翌年再開業。現在は本業の宿泊業だけでなく、テレワークにて設計・デザインの仕事を行っている。趣味のイラストも好評でイラストの依頼も増加中。
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『尊司さんが問い直したいこと』:「これから出会う人・出会ってみたい人」
◇温泉民宿 勝五郎
http://www.katsugoro.com/


気さくに明るくインタビューに応じてくださった土屋さん。民宿の雰囲気も伝わってくる、素敵なお話を伺うことができました!

それではさっそく、インタビューへ^^

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故郷と、自分。


幼少期、若いときに過ごした「下田」という場所から出て、関西や福岡でバリバリ仕事をされて、その後また下田に戻る、という選択をされた土屋さん。
下田に戻ってくる前は、ふるさとのことをどう捉えていたのでしょうか。

ー大学生の頃は、「地方より都会へ」という意識が強く、始めての一人暮らしにワクワクしていました(笑)。下田は、お正月になると帰る場所で、自分の中では「遠い場所」という感覚がありました。社会人になると、あまり帰らなくなったかなぁ。たまに帰ると、「やっぱりいい場所だなぁ」とか、「自然がいっぱいあるなぁ」とかは思っていたけれど、まさかここ(下田)に戻ってくることになるとは思っていませんでした。


そんな土屋さんでしたが、仕事をしていく中で「どこにいても、場所を選ばずに仕事ができる」という時代の流れを感じ始めたそう。ちょうどそのタイミングで様々な状況が重なり、下田に帰ってくることを決意されたのだと語ってくれました。

ーおじいちゃんが作った民宿が廃業し、「家」として使われていたこの場所。みんなは家として使っていても、やっぱり民宿だったからものすごく広くて。戻って来るたびに「ここって民宿だったけど、普通の家になってなくなっていくのかもなぁ」とは思っていました。そんな時に様々なタイミングと元々建築が専門だったこともあって、「ここで民宿を、やってみようか」と決めました。「おじいちゃんおばあちゃんに育ててもらった民宿、という場所をなくしたくない」という思いが決断の後押しをしてくれたように思います。

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こう語る土屋さんからは、おじいちゃんおばあちゃんにもらった愛を引き継ぎたい、という思いを感じました。
実際に「民宿で育つ」というのは、どんな感じだったのでしょう。

ー夏繁忙期になると、ものすごく忙しいからお客さんと海に行ったり、お客さんの部屋に行って一緒にゲームしたり。そうやって遊んでもらった思い出がすごくありました。

ふふ、楽しそう。

ーそういう思い出が今も心に残っているからこそ、やっぱりこの民宿がなくなってしまうのが嫌だったんですよね。それで、「民宿をやろう」と決めました。

素敵なエピソードをありがとうございます。

どこかで、繋がっている。


では次は、民宿をやり始めてからのお話を聞かせてください。
最初に民宿を始めたときに、前のお仕事とのギャップみたいなものを感じることはありましたか?

実は、繋がってるなぁと思うことの方が多いかもしれません。というのも、建築といっても元々は空間設計をしたいわけではなく「イベント企画」みたいなことがやりたかったんです。空間をすごくかっこよく作って「どうだっ!」とやるよりも、イベントとかでいろんな人が人と人と人が組み合わさる空間がすごく好きで、そこで生まれる空気感がすごく好きだったんです。そういうイベントを作る空間を作りたい、と思って前の仕事をしていて。だから、民宿をしていても繋がるなぁと思っています。

ほぉ〜〜なるほど。

ー来てくれるお客さんと交流をすることが好きなので、ただ泊まってもらうだけではなく、いろんな話を聞いたり、自分自身も話したり。そういう交流が生まれることがすごくいいな、って思います。

へぇぇ。素敵です。
今の話を聞くと、前の仕事と職種は違っていても、軸みたいなものがスーッと通っているような感覚を受けました。

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民宿に、育てられる。民宿で、育てる。


今土屋さんにはお子さんがいらっしゃると思うんですが、昔の土屋さんがそうだったように「お子さんを民宿でみんなで育てる」みたいな感覚があったりするんでしょうか。

ーあるかもしれません。子どもは今2歳で、去年の夏、今年の夏、と二回お客さんがたくさんいらっしゃる時期を経験しているんですが、いいなぁ、と思うところは、とにかくいろんな人がたくさん来てくれるので、子どもが人見知りせずに意外とグイグイ接客してくれるんです(笑)。お客さんに対してちゃんとコミュニケーションが取れているのはすごくいいなぁ、と。
この時期ってもしかしたら記憶には残らない時期かもしれなくて、僕も昔いろんなお客さんに「あのときオムツ替えてあげたんだよ」とか「遊んだの覚えてる〜?」とか聞かれたりしたんですけど、2歳とかって全然覚えてなくて(笑)。でも、それでもいろんな人が育ててくれたんだなぁ、とか、子どもの成長に合わせてずっと通ってくださるお客さんとかもいることを知るとやっぱり嬉しかったんです。だから、去年子どもと遊んでくれたお客さんがまた今年も来てくれて遊んでくれたりすると、あぁ、嬉しいなぁって感じますね。


ありがとうございます。お子さんも、一緒に民宿に来てくれる人も、民宿も、一緒に育っているような光景を想像したら、改めて本当に素敵な民宿なんだろうなぁ、と思いました。

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明日、どんな人と出逢えるだろう。


では最後に、生き方見本市に来てくださる方々に向けて何かメッセージをいただけますでしょうか。

ーこういうイベントを通して出会う人を大切にしてほしいし、僕も大切にしたいなと思っています。出会った人がすごくいろんな繋がりに発展して、自分にとってプラスになるようなことを運んできてくれることが人生で何度もあったので、今回もそんな機会になったらいいなぁと思っているし、皆さんにもそういう機会にしてもらえたらな、と思っています。

わぁぁ。出逢いを大切にされている土屋さんだからこそのお言葉。当日が本当に楽しみです!土屋さん、貴重なお話ありがとうございました!

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いきいきと人生を語ってくださった土屋さん。「仕事をする」ということ以上に、「好きを追求する」という生き方から仕事が生まれているように見えました。とっても素敵だなぁ。

また、実はこの記事で使わせていただいた画像はすべて、土屋さんのイラスト!!とっても素敵なイラストで、私も大好きです。

なななんと、生き方見本市のためにイラストを描いてくださいました…!!

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明日このポストカードもお配りしてくださるそうなので、お楽しみに…!

民宿のお話と合わせて「副業」のお話も、たくさんお伺いできたらと思っています☺︎


それでは明日、皆さまと素敵な「出逢い」を紡げますように。


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