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仕事は楽しいばかりじゃないが、追求しがいがあって面白い。

社会人1年生の4月。
就職活動で板についてきたスーツをきて、ワクワクした気持ちで出社した(新卒で入社したのは転職エージェント)。
同期とは入社前から仲が良く、インターンシップ期間もあったので会社の先輩や上司との関係も良好だった。
不安な気持ちよりも、ワクワクが大きかった記憶がある。

でも、初月からワクワクは吹き飛び、下を向いて歩く日々に。

朝礼で "今日の予定" を上司に報告するのだが、アポが入っていないと怒られる。午前中にテレアポしまくるが、アポがとれないと午後は、担当エリアを飛び込みながらテレアポ。
担当エリアを彷徨いながら「誰にも求められてないなぁ。明日のアポどうしよう」「飛び込め飛び込めと言われるけど、このまま電車に飛び込んでやろうか」毎日そんなことばかり考えてた。

同期がいなければ、辞めていたかもしれない。

わたしは新卒1期生で、当時60名ほどだった会社に30人の新卒が入った。
なかなかエキセントリックな状態である。当然、教育担当が新人全員をみることは難しく、みんなが手探りだった。

同期の存在の次に大きかったのが、お客さんだ。
引き継ぎはなかったので全て新規開拓。その分、思い入れも強かった。求職者の皆さんに自分のお客さんの良さを知って欲しかったし、お客さんの役に立ちたかった。

1. 組織営業の重要性
2. 採用についてばかり聞くのではなく、事業について知ることの大切さ
3. 営業としてお客さんとの関係構築の仕方

など、大事なことはぜんぶお客さんに教えてもらった。

仕事に悩んだ時の相談先もお客さんだったし、プロとしての仕事ができてないと叱ってくれたのもお客さんだった。

お客さんに怒られた時のエピソードが書いてあるnote ▼


3月最終日。お客さんから電話がかかってきた。

「どう?目標達成できそう?」

3月に入ったくらいから、目標の進捗を毎週聞かれていた。3月後半時点で、残り数十万ほど。人材紹介だと間に合わないので、提携先の求人媒体を売って達成しようと奔走していた。

「ダメです。もうちょっと粘って、オフィス戻ります」
「締切は何時?不足金額発注するから、必要資料もって今からオフィスきて」

時計を見ると13時だった。売上の締切は15時。
ダッシュでお客さんのところにいった。
何度も頭を下げる私に「人材紹介だけじゃなくて、求人広告でも募集しようと思ってたからいいんだよ。最後まで粘ったね!早くオフィスにもどりな」と社員の皆さん総出で見送ってくれた。

こうして、新卒1年目の営業実績は、目標金額ちょうど達成で終わった。
この時の感情は、嬉しいより「申し訳なさと、ホッとした気持ち」だ。

毎日辞めたいと思っていた新卒1年目

1年目を振り返ると、仕事はしんどいことでしかなくて、毎日辞めたいと思ってた。
 ー 何のためにここにいるんだろう
 ー 私はここに必要な人材なのか?

やっていることが積み上がっている感覚が持てず、完全に "光" を見失っていたのだと思う。

NPS (顧客満足度調査)もない時代。
独自アンケートをつくってお客さんに回答してもらうことにした。
今思えばエキセントリック野郎だが、「森数を褒めてください!」と森数のいいところを書き出してもらうアンケートだった。
「こういうのは、改善ポイント知るためにやるもんだ!」とお客さんから総ツッコミを受けつつ、全員回答してくれた。何度も読んで踏ん張った。

社内の評価より、お客さんからの評価が私にとっては "光" だった。

訪れた転機:価値発揮できると、仕事は面白くなる

入社2年目に、営業からキャリアコンサルタントに異動になった。
この仕事は、私の「得意」が多く詰まっていて、やればやるだけ成果がでた。成果が出ると、価値を発揮できている感覚が増し、仕事がどんどん面白くなる。ようやく自分の居場所をみつけたような気持ちだった。

「価値発揮できると、仕事は面白くなる」を痛感した瞬間でもあった。

意外がられるが、「仕事は楽しいもの」だとは思っていない。
「追求しがいがあって面白い」ものだと捉えている。この面白がる力は、仕事を続けていく上で意外と大事だ。

たとえ楽しくないことが9割でも、残り1割が光り輝いているから踏ん張りがきく。その光に到達するまでやり続ける。シンプルにその繰り返し。

ベースにある気持ちは、「目の前にいる人をMax幸せにしたい」だ。
そのために自分ができることは何か?について、頭がすりきれるほど考えた1年だったとも思う。報酬をもらっている限り、新人かどうかはお客さんには関係ない。この気持ちは、今も仕事をする上でのベースになっている。

働くことは面白い

こんな社会人のスタートだったが、今では「働くこと」に救われたとすら思っている。働くことそのものが自分にとって重要だと気づいたのは、1社目を辞めた時だ。

その時のことを記載したnote▼


自分が好きな自分でいるには、仕事が必要だとも思っている。
といっても、壮大な夢があるわけでもなく、成し遂げたいことがあるわけでもなかった。それでも、いつか見つかるものだと信じて、目の前にあるボールを拾い続けてきた。そう、Willなし人間なのだ。


社会人としてそれなりに長く過ごしてきて、今思うことは、天職はすぐに見つかるものではなく、あとから振り返って「これが自分にとっての天職だったのかな」と気づくくらいのものなんじゃないかということ。

まずは、目の前にいる人に価値を届けるところからスタートして、どんどん範囲を広げていく。そのためには、できる事を増やして、自分自身が強くなることが大事。価値を届け、幸せにできる人が増えると、もっと仕事が面白くなるんじゃないかな。幸せの総量を増やす行為は、自分の幸せにも繋がるはず!

最後に

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