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【ボイトレコラム】地声と裏声の切り替わりポイント

最近の曲は本当に高い音を使う曲が多いですよね。
あと、地声にいったり裏声にいったり忙しいですよね(笑)

というわけで、地声と裏声の切り替えゾーンをよく使うんですよね。
トレーニングにいらっしゃる方の多くが、この換声点のポイントをスムーズに歌えるようになりたいとおっしゃいます。

例えば、ブロードウェイのミュージカルスターやR&Bやソウルのシンガーのように、 どこまでも地声で張り上げられるような声帯を持っている人は日本人には少なく、多くは一定の音域でミックスボイスかファルセットに切り替わります。
うまくミックスボイスに繋げられたら良いのですが、たいがいは完全に裏声(ファルセット)に入り、地声と裏声の強弱が目立ってしまってしまったり、あるいは地声のパワーで声を押し上げてしまい、喉声になってしまったり、ひっくり返ってしまったり、と、なかなか滑らかにつなげることができなかったりします。

そこで質問なのですが、皆さんは自分の換声点がどこの音かということを把握しているでしょうか?

少しトライしてみましょう!

それではまず、地声で下から上まで「あ」の発音で音階をのぼってみてください。
スタートの音はどこでもOK。ただ、小さい声になりすぎないように、しっかりとしたチェストボイスでお願いします。

音階を上がっていくと、裏声に切り替わるところがありますよね。
その音はどこの音でしたか?
母音「あ」で試したら、次は「い」で、その次は「お」でも試してみるといいかも。平均値がわかると思うのでその平均値を出しましょう(換声点がいくつかある人もいます)

自分が裏声に切り替わる音を理解したならば、あとはそこを滑らかにつなげられるように頑張ります。
ポイントは息の量を一定にするという点と力まないという点。

方法としてはまずはリップロールやタングトリルがおススメ。

リップロールやタングトリルは、 力を抜き、息を一定量出すことがポイントになります。

地声から裏声に切り替わるところでロールがつまってしまわないように意識していきましょう。 (特に下り坂は皆さん苦手なので気をつけてくださいね^^)

換声点のあたりで力んでしまうことが原因でロールがうまく続かない場合もあれば、息が続かなくて続かない、という場合もあります。

息が続かない場合は呼吸に注意をむけましょう。
鼻から空気を吸って、口から「サ行ス」で息を吐く時、はじめに「すぅー!」っと勢いよく息を出しすぎていませんか?
息は一定に出しましょう。
クモの糸程の細い息を、口から丁寧に出すようなイメージです。

というわけで、地声と裏声の切り替わりをきれいに出すトレーニングの一つとして、リップロール、タングトリルをご紹介いたしました。

音階を練習する時はただ音をあてるのではなく、きれいに、なめらかに歌うようにしましょう。

トリルは声帯のウォーミングアップにも良いので、ライブ前やレコーディング前、リハ前などにおススメ。

ちなみにちなみに。
リップロールがうまくできない人は、力みや息を出し過ぎの他に、口角が下がっているという可能性があります。
その場合は、口角をきゅっと持ち上げてやってみてくださいね^^

なめらか〜に〜
きれいに〜

リップロール、タングトリルで換声点が綺麗に繋げられたら、今度は最初の「あ」「い」「お」に戻って下から上まで滑らかにつなげてみましょう。
いかがですか?地声と裏声の切り替わりが目立たないようになりましたか?

声帯のタイプによってやり方は変わってきますので自分にあったやり方で歌い方を調整していくことをお勧めいたします。



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