子どもとの絆を深めるために子どもとして作ってきた自分を手放す
「なんの不満もないんです」といいながら、涙を流す人がいる。
わが子とつながることができない。それはたぶん、自分の母との関係が希薄だったから。でもその、自分に関心を示さない母を冷たいと思ったことも、不満に思ったこともないと。
でも本当にそうなら、なぜ涙が流れるんだろう。
生まれた時から、スキンシップをもった記憶もないという。干渉されないかわりに、かかわろうとしてもらうこともない。他の親子を見て、こんな風な付き合い方もあるのかとカルチャーショックを受けたけれど、それが自分には「ない」と不足として認識はしなかった。
まるで母の元に下宿していたようだ。
でもだから、わが子に対してもそう接してしまう。すると「ママは(父方のおばあちゃんなどに比べて)冷たいね」と言われてしまう。
不満がない、寂しくない、というのは、生まれた時からそういう環境の中で生き抜いていくために作り上げた固い殻で自分を封印し守ってきたから。
一人でも平気、理解しようとされなくて平気、かわいがられなくて平気。
でも、その固い殻の中には柔らかくて暖かくて、触れたり抱きしめたりしたい子がいる。その子が涙を流す。寂しい、悲しい、理解されたい、愛したい、愛されたいと。
まずは、その子がいるってことを感じよう。そして、その子が自由に呼吸できるように、自由に涙を流せるように、自由に愛せるように、固い殻から出してあげよう。
たぶんそうすると、弱くなる。怒りが爆発する。否定しまくっていた、べたべたした自分が出てくる。
かっこいい強い自分ではいられなく。でも、涙を流すその子を今の自分がだきしめることができたら、涙を流す温かい自分としてわが子と向き合うことができるはず。
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