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組織の中で自分軸で生きるということ

何でも聞いてね、という上司。でもいざ聞こうとするとピリピリしていて聞きにくい。

それでも聞かないと進まないので勇気を出して質問すると、イライラした感じで、聞く前にまずは自分で考えてといわれる。


勇気を出して質問したのに。


タイミング悪く質問した自分、考えても分からなかった自分、そもそも知らなかった自分を責め、質問しなくていい優秀な自分になろうと頑張る。

がんばって学び、資格をとったり。がんばって、がんばって、どこまでやってもやっぱり質問は生まれ、やっぱり上司はぴりぴり。そして疲弊する。

年末に聞いた実話。これが毎日だからしんどいと言う。


そりゃ、しんどいよね。

なんでしんどいか。


理由1.
なりたい姿が他人基準だから。その上司がイライラしない人という上司基準。でも、その上司がイライラするのは実は、あなたができないからでなく、自分ができないことが不安だから。

上司は上司で、こうでないとやばい、という基準があり、それを達成するために自分だったらこうする、というロードマップがある。それを忠実に守ろうとする人は、部下がそのとおりにしてくれないと達成が危うい気がして不安になりイライラする。

つまり、イライラするのはその上司の内面の問題。だからいくら部下のあなたががんばっても、その上司にはなれないからその上司の基準を満たそうとするかぎり上司の態度が変わることはない。


理由2.
その上司にとって仕事のパフォーマンスが上がるのはイライラモード、もしくは緊張が強めのモードで、それが誰にでも当てはまる普遍的なことだと思っている。

でも、もし部下がリラックスしたモードの中であるほどパフォーマンスが上がるタイプなのであれば、緊張モードの中ではパフォーマンスは下がる。知っていること、できることも、できなくなる。

そうなると、上司はたるんでいるからと思い、いっそう緊張を高めようとする。


このループから抜け出すために必要なことその1.
まず、自分をねぎらう、ほめる、ほめちぎる。ピリピリしているのにちゃんと質問してすごいね、勇気あるね自分、と自画自賛しよう。

自分の決断、行動、どんな小さな一歩でも、ゼロから踏みだして変化をおこすというのは大変なこと。どんな大きな変化も最初は小さな一歩からしか始まらない。

そしてその心の姿勢をいつもベースにもっておく。自分があえてとった行動を、結果にかかわらずOKとする。その行動をとったことにOKを出す。

「自分はよくやっている」


ループから抜けるのに必要なことその2.
自分にとっての喜びポイントを見つける。

つまり、なんのためにその仕事をするのか、個人的な理由、あるいは仕事のゴールだ。

お客様が喜ぶから
給料が上がるから
いいものを作ることが快感だから
クリエイティブだから
スキルが磨かれるから
会社の利益が上がるから
仲間との一体感を感じられるから
エトセトラエトセトラ。。。

何でもいい。別に高尚である必要はない。お客様や会社のためじゃなくていい。けど、本心じゃなきゃダメ。

そうなる現実を創造したら、にま~と顔がほころぶような、あるいは胸に清々しい風が吹くような、とにかくなにか嬉しい気持ちになるゴール。

その喜びのためなら、ピリピリの相手に質問するのなんて屁でもない、そのぐらいの本気のやつ。

それがわかったら、その喜びにむかって仕事をすると決めるのだ。上司に質問するのもそのゴールを達成するためで、上司にOKをもらうためではない。そのゴールを達成するためにはリラックスして仕事をしたほうがよいのなら、ぴりぴりした上司の雰囲気など気にせずリラックスして仕事をしよう。

その結果、あなたの成果が上がるなら、周りも文句は言わないし、自分も幸せ。おそらくそれに付随して給料や地位が上がる。


これが自分軸で働くということだ。自分が喜びを感じながら仕事をする方がパフォーマンスが高く、結果顧客や周りのためになり、当然会社も喜ぶ。目的を一心に見つめ、そのために必要な行動をとっていく。

自分軸は個人で働く人だけのものではない。組織の中でだって自分軸をもつ個人でいることは可能なのだ。

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