見出し画像

脳は聞いている?!

脳っていうのは、自分が声に出していった言葉を聞いたら、そのまま受け取って行動スイッチをオンにするのです。その言葉に感情がのっているかどうかは関係なく。

この説明のために、まず私の英語レッスンでのエピソードをお話させてください。

生徒さんによく質問されるのが、どうしたら英語を聞けるようになりますか?です。

この聞けるようになるというのは、知っている単語なのに聞き分けることができず、この単語ですよ~と回答をお渡しすると、あまりに普通の単語でショックを受けた方がよく口にされます。

どうしたら英語を聞けるようになりますか?への答えは、自分でネイティブの発音を真似して何度も声に出して言う、です。

リスニング力を上げるのにマストなトレーニングとして自分で発音するですと常に生徒さんにお伝えしています。

ネイティブの発音を聞いているだけじゃだめなのです。自分で発音することがあるとなしでは、結果は全く違うのです。

これって英語だけの話ではなく、脳っていうのはそういうものなのだと確信したエピソードがあります。

英語の生徒さんのお一人に、パーソナルトレーナーの方がいらっしゃるのですが、その方と先ほどの自分で発音することの大切さについてお話していたときに、その方が「声にだして言うって本当に大切ですね」と言って、その方のクライアントさんのことをおしえてくれました。

パーソナルトレーナーの方をAさん、その方のクライアントさんをBさんとします。Bさんは難病をわずらっていらっしゃって、症状があらわれると意志どおりに身体を動かすことができなくなります。ひどいと、ベッドから起き上がることも、スマホにメッセージをうつこともできなくなるそうです。

Bさんは自力で動けるようになりたいとAさんにホームトレーニングを依頼しました。

Aさんの教えるメソッドにはその上に立ってのって足裏にアプローチする器具があります。足裏は身体すべての部位に効果のある重要部位だそうです。

Bさんに、その足裏専用の器具に片方ずつ足を乗せるだけでいいから毎日するようにお伝えしました。起き上がれなくてもいいから、片足だけでいいから、器具に足をのせる。まずはそこから。

その際、右足をのせるなら、右足、と声にだして言いながら載せるよう指示しました。

この病気は、脳からの指令の信号が身体の部位に伝わらない、断絶されていることで起きているとAさんは考えています。医学的にはアドレナリンの放出が減少することが原因なのでアドレナリンを注射して動けるようにするという治療しかないそうです。

でもこれをすればするほど、自力でアドレナリンを出す機能が衰えて、結果、治るどころか悪化の道を実質はたどってしまう。

アドレナリンは動かすことで放出される。だから、動かすことを少しずつでも続けて、アドレナリンが出る機能を回復させる、これをAさんは目的に設定し、トレーニングを考えていらっしゃいます。

Bさんは右だろうが左だろうが、とにかく足を動かして器具にのせるということすら難しい状態。信号が届かないので。

でも、動かすときに右と声にだしてするように指示してトレーニングしてもらったところ、右を動かすということが少しずつできるようになってきたというのです。

脳は聞いている。本当にそうだと感動しました。

脳は自分の声を聴いて、それを叶えようとする。これはその証明だなと思うのです。

そしてこのことから、アファメーションも同じなのではと思いました。

実は私自身はアファメーションはあまり取り入れていませんでした。理想であったり、なりたい自分であったりを言葉にしても、つい現状とちがうじゃん、という自我の反発がおこり、感情もゆれるしですぐやめてしまい、効果が感じられなかったから。

でも、感情がこもっていなくてもただその言葉を言えば、脳が聴いてこたえようとしてくれるなら、呪文のようにぶつぶつ、感情もとくにこめずにつぶやいているだけでいいのかもしれない!

シンクロニシティというか宇宙の采配というか、脱帽せざるを得ないのが、この話をAさんとする1週間ぐらい前に、斎藤一人さんの動画がYoutubeのおすすめにあがってきてたまたま視聴したのです。

動画は最後に「愛してます、ついてる、うれしい、楽しい、しあわせ、ありがとう、感謝しています、赦します」を一人さんが15分ぐらい唱え続けて終わっていました。

この言葉を、心から思っていなくてもいいからただ唱えればいいんだよ、とおっしゃっていて、わたしはなんとはなしに一緒に唱えてみたら気分がよかったので、それ以来、自我がムクムクと主張してきて感情がゆれたときや、歩いているとき、電車に揺られているときなど、この言葉をつぶやくようにしました。

するとですよ、未来に対するネガティブな思考、自我の主張がすごーく減ってきたのです。そして気分が安定していつも静かに幸せ、そんな状態が続いています。

また、願望が叶っていくスピードがはやまったというか、きっと今までも同じ速さで叶っていたのでしょうが、なげた願望に対し返ってくる答えに気づけるようになりました。


わたしにはとくに「ついてる」っていう言葉が重要だったと思います。自分は運が悪い、というセルフイメージがかなり強かったので、アファメーションしたって私だけは変わらない、願望をイメージングしても私だけはチャンスをつかみそこなう、というように、どこかで冷え切って人生をみていたところがありました。

それがですね、なにが起きても起きなくても、うん、わたしはうんがいいから大丈夫、うんがいいからこれが起きてる、そう思考するようになったのです。

そう思考すると、物事のとらえ方が変わります。受け身な思考が自主的な思考になります。足りない、という欠乏感がなくなり、同時にこれがないとだめ、という執着も落ちていきます。

じとーーーーっとしたエネルギーが出てくる頻度が少なくなったのです。

脳は私たちの声を聴いています。言葉にされたオーダーを叶えようと待ち構えているのです。脳の存在意義はそれだから。

だから脳に何を聞かせるかがとても重要。

脳にあなたが何を望んでいるのかを聞かせてあげて、脳が働けるようにしてあげると、脳が喜ぶ。脳は私たちの役に立ちたくてしょうがない、けなげでかわいい存在なのです。

感情は伴ってなくていいのです。とにかく味わいたい状態を表すことばを脳に聞かせてあげてください。

面白いのは、○○がほしい、と声に出していったら、検索したわけでもないのにその○○を手に入れる方法を解説する動画がYoutubeにどっと上がってきたのには笑いました。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?