自分のための理由から離れると苦しくなる
会社をどんどん立ち上げ、今6つ目で、ビジネスコンサルもしているという女性のセッション。
抱えている人たちの数が多く、責任も重い。でも、最初の方に立ち上げた事業に興味がなくなってしまった。だからといってそこに関わる人たちが自立していないのでその事業から手を放すことができない。先生がいてくれないと、先生だからできると言われてしまう。
ビジネスのコンセプトやビジョンがあいまいで下の人に伝わっていないから、そう言われてしまうのだと思うので、それを明確にしたい、という相談で始まりました。
聞いたとたん、それじゃない、という直感が私の頭の中に響いた。
なぜそのビジネスしているのか?と質問。
ーそれを浸透させる必要が今の社会にはあるから。
それをどうしてあなたがやるんですか?
ー自分しかそれができる人がいないから。ポジションとかノウハウとか経験とか。そして自分には成功させる才能があるから。
それをやるあなた個人の理由はなんですか?
ーそれは。。。。。。。。
どんなにデキる社長さんでも、売れるコンサルでも、社会のためでもなく、お客様のためでもなく、それをやる自分のための理由がないとどこかで必ず止まってしまう。
なぜそれをやるのかを見失うと、どこまで自分が責任を負うのか、どこを手放すのか、どこに力を注ぐのかが分からなくなって、すべてを自分でやろうとして結局、興味のない情熱のないところに注ぐエネルギーがわかない。
こういう人の特徴は、なぜそれをやるのか?という問いに自分自信の感情を表す言葉が出てこない。
自分には才能があるから。自分がやればうまくいくから。
なぜうまくいかせたいのか。上手くいった世界はどんな世界なのか。その世界が実現したら自分はどんな気持ちなのか。
そして出てきた言葉。
人を驚かせたい。驚きは楽しい。人に生きることを楽しんでほしい。楽しまず苦しんでいる人は、他人を貶めたり傷つけたりわざとする。そういう場に遭遇するのがすごく嫌。生きることは楽しいんだ。面倒に思われがちな家事や子育ても、お金を稼ぐことも、すべてクリエイティブで楽しいことなんだ。
それをみんなが気づいて楽しめるようになれば、世界は楽しい場所になる。自分はそういう世界にいたい。
こう話しながら、敏腕事業家は涙を流した。
生きることは楽しいということを世界に示す、それがこの方の本質。
だからそこからブレると苦しくなる。楽しくなきゃいけないのに自分が苦しくなっちゃう。
自分のための理由を取り戻したその人は、ビジネスのやり方、組織の作り方を変えるアイディアを、たちまち練り始めた。またさらに、子どもたちとビジネスをやるのは他の人達にとって不公平だからやってはいけないという謎のタブーも解除して、新しい事業について着想しちゃった。
他の人に悪いから、とか、責任だから、とかじゃなく、基本はクリエイティブに楽しむことなのだから、その理念をもっとも共有できる人と仕事をすればいい。それが子どもであるなら子どもと仕事をすることに、なんの弊害があるだろう。
はい、今日もいい仕事をしました。だって、世界を楽しくしちゃう人を自分軸に戻したんだもの。われながら神セッションだと思うのよ。
なんとこの【自分と再会するセッション】を88人無料で提供してます。
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