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【LDLバディ対談】地域と向き合う議員の仕事ってなんだろ?(太田祐介さん 大阪府能勢町議 )

 こんにちは!千葉県流山市議会議員の近藤みほです。今回は、大阪府能勢町の町議会議員の太田祐介さんとバディ対談をしました。

 LocalDrivenLab(LDL)とは、『まちづくり幻想』『地元がヤバいと思ったら読む凡人のための地域再生入門』『福岡市が地方最強の都市になった理由』『地方創生大全』『稼ぐまちが地方を変える』などの著者で、約20年にわたって全国各地で経営とまちづくりに取組んでいる木下斉氏が所長として立ち上げたラボのことです。

 バディ対談とは、LDLメンバーで定期的にペアを組んでテーマを持って対談し発信する取り組みです。今回私は太田さんに対し、公民連携の政策を推進する議員仲間として、本音で向き合うつもりで対談に臨みました。失礼があったらごめんなさい。


太田さんの印象

 現在、LDL議員仲間で事例・知見を共有するため、月一回の会合を運営しています。その中での太田さんの印象は、頭もよくモチベーションも事務力も高いのに、太田さんの話から能勢町のまちの可能性が見えてこないことが気になっていました。

太田さんが議員になったきかっけ

 太田さんは、西日本豪雨で裏山の土砂崩れにより被災されました。農業をされていますが、大切なハウスに大量に水が入ってしまったようです。罹災証明が欲しかったにもかかわらず、なしのつぶて。途方に暮れて国会議員事務所に陳情したところ、行政に動きがあり、政治家の力を実感したそうです。
 それから2年後「(町長選に合わせ)議員の補選があるけどチャレンジしない?」ととある政党に誘われ、政治の世界に飛び込んでみることに。
踏み込んでみると、町の見え方が180度変わったとか。ディープな人たちに出会うこともできたし、行政がどう動いているのかも初めてわかったようです。
 しかし、まだ議員活動については、ふわふわしている所があるということで、悩んでいるようでもありました。

地域の定義って何?


 特に、今回のバディ対談のテーマは「地域に目覚めるきっかけ」です。しかし太田さんは、そもそも「地域の定義」にすら疑問すら持たれていたようです。踏み込みすぎかな?と思いながらも「最初は10人に絞って(その10人を幸せにすること)」(いや、まずは1人でもいい)と、そうすれば理想の地域が見えてくるとお勧めしました。
 自治体の住民幸福度の向上に向き合う必要がある議員は、住民に感謝されてなんぼの仕事です。太田さんは地域=町全体といっていましたが、決して高くない能勢町の人口密度を考えれば、最初から地理的なエリアを地域として設定するのは現実的でないと感じたからでもあります。

議員の仕事とは?


 議員の仕事は、まちで発生している問題の改善や可能性を見出し、自分だからこそできる貢献をしていくことです。政治活動は、その方策の賛同者を増やしていくことです。
 時には強烈な批判・避難の声に対峙し、妥当な政策を磨き上げていく場合もあるし、嫌われ役になって政策をけん引しなければならない場合もあります。

 なぜかというと、現在の基礎自治体の多くが住民要望すべてに答えられる財政力を持っていないからです。
 町をよくする方法に定石はないからこそ、自分として責任を持てる政策に絞る必要があります。つまり、議員は政策の必要度を整理し、選択・集中するためのパブリックコメント機能の権利(と責任)を選挙で付託される、私たちは競走馬なのです。

改めて、町(地域側)も太田さんが議員である価値を考えてほしい

 こういった、歯にものを着せない私の本音の意見に対しても、耳を傾けられる太田さんは、人としての懐、議員としての可能性を感じます。

 ごねて予算がつき町が活性化する時代は終わりました。
 彼のような頭がよく、事務力が高く、様々な知識と引き出しをもっている人材こそ、活用されるべきです。彼を頼り、一緒にまちを作っていく住民の方が増えていくことを願います。
 いつか能勢町を訪問して、一緒に活動報告会を実施してみても面白いなと思います。私も言うだけじゃダメですからね^^。

 太田さん、貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
 引き続きLDL議員仲間としてよろしくお願いいたします。先日の研究会の様子はこちら

https://note.com/ischinmaki/n/n0cfddf1fe9cc


応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。