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多様な子育てニーズを実現する、おおたかの森・南流山に2つの児童センター設置へ ~私と「児童センター」と政治~
この記事で伝えたいこと
2つの児童センター開設までの私の議員としての活動履歴です。
● 2016年:「きょうだいを連れていける施設がない、放っておかれる、放課後児童教室のような場所が欲しい、地域づくりに貢献する施設が欲しい」子育て当事者や子育て支援団体から、多くの子育てニーズを聞いた
● 会派にもご協力を頂き、視察・調査を実施、具体的な提案活動を行ってきた
●おおたかの森児童センター(2021年)、南流山児童センター(2022年)が提案した基本方針に基づき、オープン
※オープンに至るまでには、多くの方々のご理解・ご協力があることを申し添えます。
●コロナ沈静の後は、理想の運営がなされるかチェックしていく
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近藤さん!!春日部市の児童センターみたいな施設が欲しいです。
私が市議になって1年位が経過した時に、3人のお子さんを育てているママから、こんな声が届きました。
とあるママさんの声A
3人の子どもがいます。下は乳幼児ですが、上は小学生。夫は単身赴任で、ほぼワンオペ。流山市は子育て支援センターがありますが、乳幼児しか連れていけないじゃないですか(大きい子連れていったら赤ちゃんとぶつかったら危ないし・・)、春日部市の児童センターのように、きょうだいを連れていける施設が欲しい・・3人以上子育てするなら、絶対に必要な施設だと思うんですが・・
春日部市の児童センターを調べてみると、確かに乳幼児専用スペースと児童が元気にあそべるスポーツ広場が両方ありました。
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陳情を頂いた2016年当時、私が行った比較は以下。春日部市と流山市の幼少人口は同程度でした。
春日部市:約23万人(幼少人口:約2.6万人)
児童センターは3施設(1施設を充実させる方針)
流山市:約18万人(幼少人口:約2.5万人)
児童センターは7施設(施設数は多いが1施設あたりの質は低い)
当時、流山市の児童センターは、乳幼児向けサークル活動はあるものの、活発という印象はございませんでした。プライバシーが確保できる相談室はないし、何より遊びに行ったママ達からの評価は高くない状況でした。
こんな声も届きました。
とあるママさんの声B
遊びに行っても、放っておかれるんですよ。。ナイーブな相談できる場所はないし。せっかく子どもを連れて外に出たのに、、二度と行くもんか!と思いました。
柏市や松戸市の児童館は、支援員の方々が声をかけてくれます。この違いは何なんでしょうか。
議会を通じて指摘をしてきた結果、児童センターの質は改善していることを確認しています(問題を感じた場合は近藤みほにご連絡ください「こちら」)。
こんな声も届きました。
とあるママさんCの声
子どもの友達が、学童に行っている子どもじゃなくて・・・他の自治体には「放課後子ども教室」という、保護者の就労によらず、行ける場所がある自治体もあるようです。流山市にも作っていただけないものでしょうか。
子どもが急増している流山市にとって、沢山のニーズがあることが分かり頭を抱えたことを思い出します。当時は、とにかく事例探しをしては、施設を見に行きました。
子どもの成長を支える施設に
今後のことも考えると、妊娠期~乳幼児~中高生までの、幅広い年齢層、そして多様な子育てニーズをカバーしながら、量と質、共に担保できる必要があると思い、2つの理想的な拠点を基に提案しました。
①妊娠期~乳幼児の子育て支援拠点:香川県善通寺市の子ども家庭支援センター
「NPO法人 子育てネットくすくす」が運営する香川県善通寺市の子ども家庭支援センターを視察しました。
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視察で学んだこと(以下)を児童センターの機能に反映するよう要望しました。
・子育ての悩みを受けられる窓口を地域のNPOが担っている(地域にもつなげられる)
・ プライバシーが確保できる相談室があり、専門性を持つ職員が対応している
・DVから児童の発達について、多様な相談を受けられる(特にDV被害者は無自覚にDVを受けている可能性があるため、相談員が専門知識を持っている必要がある)
・(児童発達に必要な)運動ができるスペースがある
・妊娠期からのサポート支援、乳幼児のひろば、児童があそべる場所があり、きょうだいを連れていける
②子どもの育ちをサポートし、地域のソーシャルキャピタルを創る:墨田区の「フレンドリープラザ墨田児童会館」
子どもが来やすい工夫をし、子どもの声で運営改善するという素晴らしい施設です。
以下のような取り組みがなされています。
①子どもの意見箱が設置されている
②放課後立ち寄れるランドセルの置き場がある(ような配慮がある)
③中学生のこもり場がある(中学生くらいになるとプライベートスペースが必要)
④行政機関との連携を大切にし、困難な子どもを発見した場合など、適切に連携をしている
⑤地域住民や事業者の方々にできる範囲で関わって頂くため、自分たちの状況をオープンにしている
いい児童館とは?という視点を磨いていただくために、市役所の職員にも視察に行っていただくよう要望しました。
最終的に基本仕様が以下のようにまとめるに至っています(反映されていますね!!)
当該施設の役割(活動内容)
今回計画する児童センターにおける主な役割(活動内容)としては、遊びによる子どもの育成や子育てを支える取り組みの実施等、次の事項が挙げられます。
【遊びによる子どもの育成】
・ 子どもにとっては、遊びが生活の中の大きな部分を占め、遊び自体の中に子どもの発達を増進する重要な要素が含まれています。このことを踏まえ、子どもが遊びによって心身の健康を増進し、知的・社会的能力を高め、情緒をゆたかにするようサポートしていきます。
また、子ども同士が同年齢や異年齢の集団を形成して、様々な活動に自発的に取り組めるようにサポートしていきます。
【子どもの居場所の提供】
・ 児童センターは、子どもが安全に安心して過ごせる居場所になることが求められます。そのため、自己効力感や自己肯定感が醸成できるような環境づくりに努めるとともに、子どもの自発的な活動を尊重していきます。
【子どもが意見を述べる場の提供】
・ 児童センターでは、子どもの年齢及び発達の程度に応じて子どもの意見が尊重されるよう工夫します。その中で、子どもの自発的活動をサポートし、子どもの視点や意見が児童センターの運営に生かせるよう努めます。
【配慮を必要とする子どもへの対応】
・ 障害のある子どもも安心できる居場所となるよう、障害の有無にかかわらず子ども同士がお互いに協力できるよう活動内容や環境について配慮します。また、家庭や友人関係等に悩みや課題を抱える子どもがいた場合には、良き相談場所となれるよう適切な対応について配慮します。
【子育てを支える取り組みの実施】
・ 子どもとその保護者が、自由に交流できる場を提供し、交流を促進するように工夫します。
また、子どもの発達上の課題について、保護者が気軽に相談できるような活動を実施します。
・ 児童虐待の予防に心掛け、保護者の子育てへの不安や課題には関係機関と協力して継続的にサポートしていくとともに、必要に応じ相談機関等につなぐ役割を果たします。
・ 地域の子育てを支える役割であることを自覚し、子育てに関する相談など妊娠期からの切れ目のないサポート体制の推進に取り組みます。
・ 保護者と協力して乳幼児を対象とした活動を実施し、参加者同士で交流できる場を設け、子育ての交流を促進します。
【地域住民等との連携】
・ 子どもや子育てに関わる方との協力により、特に相談対応に当たっては、保育所、学校、地域住民やNPO等と連携を密にしながら、子育てしやすい環境づくりに取り組みます。
・ 児童センターを利用する子どもが地域住民と直接交流できる機会を設けるなど、地域全体で健全育成を進める環境づくりに努めます。
・ 地域住民が、ボランティア等として児童センターの活動に参加できる機会を提供し、地域社会でも自発的に活動ができるように努めます。
・ 中・高校生世代、大学生等を対象としたボランティアの育成や職場体験、施設実習の受入れなどに努めます。
(2つの複合型)児童センターが出来ました
結果的に、おおたかの森児童センター(2021年)と
南流山児童センターがオープン(2022年)しました。
私たち議員は言うだけですが、土地や予算の制約がある中で形にするのは大変です。「〇〇大変だったよなー」と言う沢山の職員の方々の声が聞こえてきそうです。関係各位のご尽力に敬意を表します。
滑り込みで要望したキッチンについても、コロナ禍で利用が出来ずにいます。コロナが沈静化していく中で、当初描いていた理想を実現できるのかをチェックしていきます。
近藤からのお願い
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