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学校に行かなくても大丈夫…でも先が見えないトンネルのようで、やっぱり不安。~私と「不登校」と政治

この記事で伝えたいこと

〇流山市はコロナ前と比較して不登校生徒・児童が約3倍に急増(H30→R2)。
〇学校に足が向かない理由は多様。多様であるからこそ支援の手が届きにくい。
〇学校に行かない場合の選択肢が少ない。
〇必要な支援体制を整備することは、学校に足が向かない子にもメリットがある。コロナが沈静化する中、モデルケースを作りながら提案していく必要がある。多様な居場所づくりを推進したい

奈良市議会議員の下村千恵と申します。近藤みほさんとは、育休後のキャリアデザインを支援する育休後コンサルタントの山口理栄氏からのご紹介で知り合いました。近藤みほさんがキャンペーン中なので、代打でレポートします!

親たちの声

先が見えない不安。学校に行かなくても大丈夫…でも先が見えないトンネルのようで、やっぱり不安。

市民の方からの相談をもとに近藤みほさんが主催した、学校に足が向かないお子さんをもつ親御さんの情報交換会に参加し、ざっくばらんに語り合いました!とてもあたたかい場で、本当にこういう場って大事だな、と感じました。

学校に足が向かないお子さんを持つ親の どうする・どうしたの共有会

学校に足が向かない理由とお悩みは様々


・ADHD(注意欠如・多動症)の特性をもつ子どもが先生から「(授業中に)出ていきなさい」と怒られ、教室を出ていこうとしたら「授業中に立ち歩くな」と言われて混乱した。
・いじめがきっかけで学校に行けなくなった。
・ゲームに没頭して昼夜逆転の生活。ぎくしゃくする親子関係。
・オンライン試験について、学校との認識の齟齬。
不登校のきっかけや状況、お悩みは様々です。

実は、我が子も小学校入学間もなくから学校に足が向かない日があり、3年生の春、ついに教室に入れなくなりました。きっかけは、忘れ物をして登校する友達の輪に入れなかったという些細なことでした。学校へ行けたり行けなかったりを繰り返しながら、信頼のおける先生のサポートのおかげで、現在は、教室で授業を受ける時間を増やす努力をしています。

「なんで、うちの子が」
「通学途中の学生を見ると涙が出る」
フリースクールや通信制学校など、色々な選択肢がある時代。学校が全てじゃない。参加した皆さんは明るく、親は強しと感じましたが、見えない未来はやっぱり不安で、その葛藤がなくなることはありません。

これは、不登校児童生徒(30日長期休み)の割合(令和2年)です。この数字はコロナ前と比較して約3倍にも増えています。


また、欠席日数が30日未満でも休みがちな子、別室登校の子、オンライン出席の子、時差登校している子などを含めると、学校に足が向かない子どもたちは実際にはもっと沢山います。きっかけや状況は様々です。

課題は山積み

不登校に関する課題は山積みです。発達障害や感覚過敏など、理解されにくい特性を持つ子が増えていること。核家族化が進み、兄弟も少ない中で、親以外との関わりが減り、子どもたち自身が悩みを抱え込むこともあるでしょう。教員不足で忙しい先生たちが十分に子どもたちに向き合えているのか、また、多岐にわたる子どもたちの変化に、学校側が対応できる体制になっていないなどの問題もあります。そして、学校に足が向かない子どもたちの居場所が少ないことも。教育行政自体が、まだまだ不登校という問題に対して対処できるほどアップデートされておらず、十分な財源も人員もコンテンツも確保できていません。とにかくリソースがない。政治がやるべきことはたくさんありますが、まずは課題をしっかり整理し、具体的に解決していくことが必要です。

当事者だからこそ分かることがある

参加者からは、そんな言葉が出ました。情報交換会では、近藤みほさん自身も悩みを抱える当事者であることを赤裸々に語ってくれました。当事者でなくてもできることはあります。痛みに共感してくれる人もいるでしょう。でも、やっぱり、この葛藤や不安は、経験したから分かる。そう思います。

そして、これは不登校の子だけの話ではありません。私自身、子どもの不登校について取り組んでいると「これ、他の子たちにもやってあげてほしい」と思う事がたくさんあります。毎日学校に通っている子どもたちにも当然、個性があります。悩みだってあります。それぞれの個性をもっと伸ばしてあげたい。学校に足が向かない子どもたちに目を向けることは、より多くの子どもたちの学びの環境をよくすることにもつながります。

近藤みほさんを、よろしくお願いします!

市議会議員としての近藤みほさんの強みは、具体的な提言と、実現までの伴走です。すごくないですか?現状への批判ではなく、解決に向けて具体的に動くことのできる市議会議員は、とっても貴重です!当事者としての経験があり、具体的な方法論を持つ近藤みほさん。皆さんと一緒に子どもたちのよりよい学びの環境をつくっていけると確信しています。「あなたと一緒に創る」を掲げている近藤みほさん、ポジティブに街づくりを一緒にされたい方、アクセスを!

近藤みほからのお願い

1.52%という数字は不登校児童生徒数(30日長期休み)の割合です(令和2年)。コロナの前と比較して、3倍に急増している実態を駅で訴えました。
コロナ禍で大声で笑うことも、楽しいイベントも制限される中、メンタル不調の子どもが増えるのは当然だと思いますが、やっとコロナが沈静化する中にあっても、学校に通いたくても通えない子どもたちがいます。

もちろん、学校が全てではありません。
でも、それ以外の選択肢が見出しにくい中で、子どもとの伴走を試行錯誤頑張されている保護者の方々の声をたくさん聞いてきました。

メンタル不調のお子さんが急増する中、私自身も伴走をして来ましたが、正直拾いきれなかった、対応しきれなかった方々もいます。
大変な時こそ頼れる行政ではないのかと思いながらも、コロナ対応で疲弊している行政や学校の先生を前に強く主張ができませんでした。

子どもたちの1年は貴重なのに。
この悔しさを私は絶対に忘れません。

地域に安心して通える場所があれば、それが月に一回でも元気になることもある。これを現場で見てきた私は、これを市の政策にして増やしたいと考えています。

子どもたちに個性があるように、居場所にも特性があり、相性もあります。子どもたちにとっての選択肢がたくさんあった方が良いのです。
今は学校に足が向かなくなった時の選択肢が少なすぎる。これを打開していきます。
子どもが地域で育つための居場所づくりを推進します。
ぜひ、後押ししてください。

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