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女性議員って少ないの?行政に子育て世代や、多様な方々の声は届くの?

最近、女性の議員の方々からの問い合わせを頂き、ありがたい限りです。

先日も女性議員がゼロの自治体のママさんから、子育て世代や多様な方々の声は届くの?という疑問から、政治に興味を持っている、何をどう始めればいい?という問い合わせを受けたので実態と私の見解を少しまとめてみました。

〇え!?女性議員ゼロ!?

女性議員がゼロの自治体があるというので、市町村議会の女性議員が占める割合を見える化しているサイトをチェックしてみました。千葉県内でも10%未満の自治体があるんですね。びっくりしました。

市区町村女性参画状況 見える化マップ(内閣府)

〇主義主張を通すのに最低2割は必要だと思う。

女性議員が0という状況は、女性が日ごろ感じている生活の延長線上にあるきめ細やかな視点は、行政政策の審議に活かされないということです。

女性議員1人も辛いですね。かくいう私も議会の視察で女性1人だった時は気苦労する場面もありました。私はジェンダーフリーで育ち、かつ女性比率一割の環境で生きてきましたが、職場環境もジェンダーフリーだから苦では無かったとも言えます。進んでいる流山市議会でも、意識レベルでは、遠いですね。

また、議会は全員で執行部と同じ力を持つ組織(合議制)ですので、合意形成&利害調整をしながら多数派をとっていくことは大変重要です。
しかし、議会で主義主張を通すには、同じようなテーマで知識がある議員が最低2割はいないと苦労するでしょう。
少数派で主義主張を強くすれば、保守的な風土・慣習の地域ほど変人扱いされかねず、市民は賛同するも議会では合意が得られず政策が通らない、ということは十分に考えられます。

〇女性の意見が通らないということは、女性にとって魅力がない街になるということ


女性の意見が通らないということは、女性にとって魅力がない街になるということです。意見を言って無駄な衝突をするより黙って街をでた方がいいと思う方は多いでしょう
このあたりの実態は木下所長のnoteに詳細記載がございます。

人口政策に向き合うなら、まちの方々は考えた方が良いと思います。正直他自治体を視察して頓珍漢な取り組みは沢山見ました。事件は現場(家庭・生活)で起こっているのに、現場を知らない人間ばかりが政策決定に携わっているからでしょう。

〇全自治体の状況をオープンデータにして、赤裸々公開

少数派意見が通りにくいのは、本人の資質というより環境要因(女性が大切に思っている価値観を理解できる議員の数が少なすぎる問題)が大きいのでオープンデータ化して、もう一歩踏み込んだ見える化をしてみました「こちら」。女性議員数、数値で見ると深刻ですね
(※女性もそうですが、世代の偏りも深刻な結果でそうですけどね・・)。

市区町村の女性議員の割合分布

女性議員の割合の分布をプロットしてみました。私が住む千葉県は全国、東京都と比較してどうなのかという視点でプロットしています。千葉県は全国よりましですが、東京都には完敗ですね。
それにしても全国の数値はひどい、、10%以下の自治体がこんなにもあるなんて・・。

市区町村の女性議員の割合分布(全国)
市区町村の女性議員の割合分布(千葉県)
市区町村の女性議員の割合分布(東京都)

市区町村の女性議員の人数分布


こちらは人数の分布です。千葉県は女性議員0人は1自治体と少ないものの、全国と同様の分布でした。進んでいる東京都とは雲泥の差ですね。

市区町村の女性議員の人数分布(全国)
市区町村の女性議員の人数分布(千葉県)
市区町村の女性議員の人数分布(東京都)

議員定数と女性議員の割合をプロットしたところ、議員定数との相関は見られなかったので、その自治体のやる気次第という所でしょうか

議委定数と女性議員の割合の分布(全国)

〇政治に興味を持っているママさんの相談会&お問い合わせ会を行います。

女性議員がゼロの自治体のママさんが政治活動を開始するにあたって一緒に相談&問い合わせを受けて下さる方を募集したところ、沢山の議員の方から「私で協力できるなら!」と声をかけて頂きました。女性議員0の自治体から立候補した方もいらして、実態を聞くのが楽しみです。

◆「ゆる募」政治活動開始に向けて、一緒に相談&問い合わせを受けて下さる方 ーーーーーーーーーーーーーーー 女性議員がゼロの自治体のママさんから、子育て現役世代意見や、さまざまな立場の方の意見を市政に反映できるのだろうか?という疑問から、政治...

Posted by Miho Kondoh on Tuesday, January 11, 2022


なんと前和光市長の松本武洋氏にもご協力頂けることになりました。ご協力頂ける方にとっても、示唆の富むコメントがいただけそうです。企画&実施が楽しみです。

応援頂けると、他自治体への視察や研修費、専門家にアドバイスを求める、同じ思いを持つ議員さんに直接会いに行き対談する等、活動量を増やすことが出来ます。まっとうな政治を行うためのサポートよろしくお願いいたします。